2012/08/30
どーでもいい話を拾って
ちょろちょろ漏れた話など。

『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』をCSでやっていた。
これは第四回かな。1990年。今から22年前。
一瞬、移動中のバスの中の出場者が映し出されたとき、「テンション」が映った。
田口浩正(上右)と小浦一優(上左)。田口はそのまま俳優になったが、小浦はいろいろあった後で、芋洗坂係長として2008年のR1グランプリで準優勝して芸能界に返り咲いた(左)。
小浦氏の激変ぶりはものすごいなあ。同一人物にはどうしても見えない。やっぱりどこかですり替わっているのでは??
人間こんなに変われるものだろうか? 念のため断っておくと、小浦一優は上の写真の向かって左側。右側は田口浩正で、今もそんなに風貌は変わらない(右)。
でも、自分もここまでは変わらないとしても、激変していることは間違いないのだろうな、と思う。
人間、自分の姿をちゃんと見られないのだよね。物理的にも無理だし(目が身体の外側にはないから)、精神的にもいいように見てしまうから。
芋洗坂係長の人生って、ちょっと興味がある。文学になるような予感があるのだよね。

8月30日ののぼる↑
2012/09/01
セクレタリーとガーディアン

神使になった動物たち 福田博通・著 が著者の福田さんから送られてきた。
200ページ超 オールカラーで2500円という大出血価格設定。おそらく自費出版に近いのだと思う。大変な負担をされての出版ではないだろうか。
福田さんとは狛研で何度かお会いし、話もしたが、僕が狛研を離れてからは会っていない。
でも、過去に何度か、自宅のインクジェットプリンターで出力したA4のカラー資料をファイルケースにまとめたものを送ってきてくださっている。
今もそれは僕の仕事場の横の棚にあり、いつでも参考資料として閲覧できるようにしてある。
「神使」(しんし)というのは神の使い。稲荷神社のキツネが代表的な存在。
一方、狛犬は神使ではない。狛犬は神を守護する守護獣。英語で言えば、神使はセクレタリーで、守護獣はガーディアンの役割。キツネは秘書だが、狛犬は門番なのだ。
福田さんは最初、狼像に惹かれて研究を始めて、そのうちに神使全般までターゲットを広げたそうだ。
今回の本はその集大成。
すばらしい内容。

200ページを超える内容。すべてカラー

以前いただいたファイルの横に置いた
この本を見ていて、日光周辺には古い猪像が多く残っていることを知った。
前にも見ていたはずだが、日光に住むなんて思ってもいなかったから、それほど気に留めていなかった。でも、今はちょっと足を伸ばせば確認できる。
で、それらを見ているうちに、多気山不動尊のカバ顔の狛犬は、狛犬ではなくて猪なのかもしれないと思い至った。

↑これ。
別のかたで、狛犬の起源は狼なのではないかという論を寄せてくださったかたもいる。狼は神使の中では王様格だが、まだまだ謎が多い。
狼信仰には何通りもの系譜があるらしい。
山梨県韮崎市で見た2対の狛犬は、今までは、狛犬ではなく狼ではないかと思っていたのだが、改めて振り返ると、やはり狛犬なのかもしれない。
2003年5月に訪れた山神社と柳原神社の狛犬を、懐かしいので再掲。

山神社の吽像 2003年5月撮影

阿像

この阿像を見て、これは狼ではないかと思ったのだが……

祭神は大山祗だとあるが、山そのものがご神体というのがもともとの形かもしれないし、となると狼がふさわしい





以上、山神社。
柳原神社のほうは、「エノケン狛犬」と呼んでいたもので、これだけ見たら狼の威厳もスマートさも感じられない。日本一情けない顔と格好の狛犬候補。
でも、山神社の狛犬?とほぼ同じような様式で作られていることから、もしかしたらこれも狼なのかもしてないと思ったりもしていたのだが……。
これはやはり狛犬かなあ……。

柳原神社阿像

吽像

吽像の顔

阿像の顔
……と書いていたら、野出島地域活性化プロジェクトから、今年も狛犬講演会をやりたいという打診の電話があった。
元気な福島。いいね!
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