2012/10/05の4
X-S1とα300+ズボラレンズを比較してみる(4)
X-S1
X-S1 IrfanViewで加工
α300+ズボラレンズ
白い花を撮っても、白飛びで花びらの細部の質感が分からなくなるということはない。ただ、雰囲気としてはα300のほうが出ているか。
このへんの「余韻」とか「深み」みたいなものは、どうしても画素ピッチが小さいと厳しいのではないかと感じる。
X-S1
α300+ズボラレンズ
X-S1
α300+ズボラレンズ
ついでにLX5でも撮ってみた。LX5のすばらしさを再確認
X-S1
α300+ズボラレンズ
液晶の見やすさは圧倒的にX-S1のほうがいい
X-S1
α300+ズボラレンズ
LX5
この黄色い花の写真では、α300がやはり勝っている。細かい被写体になるとX-S1は色階層が浅いことがばれてしまう
X-S1
こういう場面が苦手なようだ
α300+ズボラレンズ
X-S1
α300+ズボラレンズ
X-S1
α300+ズボラレンズ
要するに、X-S1はいっぱいいっぱいの設計をしているためか、ストライクゾーンが狭い。ユーザーがかなり時間をかけて設定をカスタマイズしたり、場面によって設定を変更したりする必要がありそうだ。
お任せモード(EXR)はかなりよくできているが、オートブラケットなどが効かないので一発勝負に不安が残る。また、お任せモードだと色味などのカスタマイズができない。
ダイナミックレンジが調整できるが、これを広く取るとノイズが増えるという。これも画素数を詰め込みすぎた弊害で、600万画素くらいにしてあればずいぶん余裕が出て、画質全体の雰囲気に深みが増しただろう。残念。
X-S1
α300+ズボラレンズ
X-S1
α300+ズボラレンズ
X-S1
α300+ズボラレンズ
カエルのアップなどはX-S1のほうがきれいに写っている。
これは専用設計レンズのメリットが出たのだろう。チューニングがかなり煮詰められている印象。
要するに、こういう写真であれば、X-S1がAPS-Cサイズの一眼にボロ負けするということはない。
負けるとすると、ポートレート写真などだろう。ボケ具合や色調の微妙な変化などは、どうしても画素ピッチが大きい一眼レフカメラが有利になる。
それでも、そこそこには対抗できるわけで、シャッターチャンスを優先した撮影では、レンズ交換式カメラよりもはるかにメリットがある。
余計なことを考えず、これ1台で勝負できるというのは大きい。ガバサク流としてはぜひ推薦したいカメラだ。
「ガバサク流」が推すデジカメ パナソニックLX7、LX5、ソニー RX100、フジ X-S1
詳しくは⇒こちら
たくき よしみつ 新譜・新刊情報
音楽アルバム『ABUKUMA』
『3.11後を生きるきみたちへ ~福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書)
|
『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
■今すぐご注文できます
で買う
⇒立ち読み版はこちら
|
|
『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
■今すぐご注文できます
で買う
⇒立ち読み版はこちら
|
一つ前へ abukuma.us HOME takuki.com HOME
次の日記へ
↑タヌパックの音楽CDはこの場で無料試聴できます
Flash未対応ブラウザで、↑ここが見えていない場合は
|
(バナナブックス、1700円税込)…… オールカラー、日英両国語対応、画像収録400点以上という狛犬本の決定版。25年以上かけて撮影した狛犬たちを眺めるだけでも文句なく面白い。学術的にも、狛犬芸術を初めて体系的に解説した貴重な書。
で注文
|
狛犬ネット入口目次へ