2012/10/29
寿司割烹 美沢
二人でイル・プラートへ。
またまた満席。ほんとに大人気。こんな場所で平日から??
仕方なく、「畔(ほとり)」という、気になっていた小さな定食屋みたいなところに行ってみたのだが、定休日。
で、やはり前から気になっていた、美沢という寿司屋というか割烹のようなお店に入ってみた。
ここは昼時は盛況なのだが、1時近くなるとガラッと空くようだ。つまり、職人さんや外回りの人がリピーターになっているのだろう。
イル・プラートは女性客がメインで、しかもデザートと珈琲が出るから、一度入ったお客さんがなかなか出ていかないから常に満席になるのだろうな。
1時近かったが、すでに日替わり定食の2つは終わっていた。
悩んだ末に、僕は握りランチ。

店内はこんな感じでさっぱりとしていて、そこそこ広い

客がいなかったのに、かなり待たされた。握りはとてもていねいな印象

これで800円なら高くない。回転寿司とは違って、「寿司」を食う気分に浸れる

4つあった日替わり定食のうち、残っていたのはこのサーモンといくらの親子丼と海鮮丼
2012/10/30
月が明るい

夜中に外に出たら街灯が灯っているのかと思うくらい明るかった

月明かりだけで向かいの家の屋根がしっかり見える

ついでにじぶんちの方向も撮ってみた。全部LX3で
この夜は、全国的に、明るくきれいな月が拝めたようだ。晴れているので放射冷却で冷え込んでいる。
カエルもすっかり姿を消した。
阿武隈はもう落葉しただろうか。
佐渡に渡った小塚さんが、「島の新聞」というのを送ってくださった。
破れているのは、ちょっと部屋を出ていたすきにみ~が例によってビリビリにしてしまったため。
川内村から佐渡には3家族が移り住んでいるという。みんな都会から来て、村で農業を始めていた人たちだ。
電話で、小塚さんと少し話したが、よしたかさんら、農業に命を賭けていた村の人たちのことをすごく心配していた。
志を持っている人たちほど、今の村の状況には耐えられないだろう。どうやって精神状態を保つのだろうか。
みんないい歳だから、今の1年、2年はとても貴重な時間なのだ。
先祖から土地を継いできた人たちにとっては、土地を守る、農業を継続していくという意味、気持ちの張りが急速に失われている。
土に根ざした生き方と自立経済は両立させられるか……というのが、過疎地での最大のテーマ。そこそこ人がいた田舎では、いい形での両立がはかれず、自然も文化も壊れる方向に進んでいった。
これは3.11以前から、日本全国の農村、山村で起きていたことだが、原発人災のために、川内村ではそれが一気に進みそうだ。
放置されて壊れるより、金を使って壊されることのほうが耐えがたい。
壊されるのは自然環境だけでなく、まずは人間の心。
生き甲斐を奪われた土地で金だけ与えられ、ただ生命を維持しているブロイラーのようになってしまったら、生きていく意味を見つけることが難しい。
僕も含めて、村を出た人たちはみんな、そのことをいちばん恐れた。
このままでは、何よりも自分の心がダメになってしまう……と。
社会(コミュニティ)ではなく、「個」を見つめて生きていく。
なぜなら、個の魅力なくして、守るべきコミュニティなどありえないと思うから。
これが、今の心境。
政治家や官僚のやっていることを見ていても、この人たちは何を守ろうとしているのだろうと不思議に思う。
国家とか自治体とか地域社会とかいうけれど、それが意志を持って生きているのか? 生きているとしたら、「個」が制御不能な、実体のない化け物になっているのではないか?
そんな風に鬱っぽくなっていたら、これ(チラシ)が届いた。
元気な文化、生き甲斐のある生き方、嬉しいね。
ちなみに白河市は、結構汚染度が高かったのに、賠償金一人8万円のときに、会津などと一緒に該当地域から外されてしまった。理不尽な仕打ち、不公正にも負けず、ちゃんと自分たちの文化を守り、日々の生活を充実させる生き方をしている。すばらしい。
このページの写真はパナソニックのLX5とLX3で撮っています
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第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
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第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
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