2013/01/01
賀正 2013
2012年12月22日は、特に何事もなく過ぎ、なんとか2013年が迎えられた。ここまではよかったね。
いつものようにのぼるくんに起こされて起床。ニューイヤー駅伝をつけたまま、またうとうと。
よく晴れた元日。
これまたいつものようにネコどもをベランダに出すと、いつものようにすぐにゴロゴロ回転。
ネコには暦なんて関係ないんだもんなあ。羨ましいような気もする。
半覚醒のまま、20代のときの「失敗」がなかったら、今頃どんな人生を送っていたのかと考えてみる。
今まで、何度も何度も後悔した。悔やんでも悔やみきれない失敗だったと。
でも、今はなんかもう違う気分になっている。
社会的、ビジネス的に成功した人生も含めて、この世の中がすごくくだらないことだと思えるからだろう。
ビジネス的に成功していれば成功したなりに、くだらない世の中に縛られる度合も大きくなるに違いない。金や権力などの欲望に不自由しない分、それを守るためのくだらない保守性も強まっていたかもしれない。
そんな中でアラ還を過ごすのは、すごく退屈で、つまらない人生なのかもしれない。
30前後くらいだったか、『中物たちの午後』というショートショートを書いたことがある。この前、引っ越し荷物の中から原稿が出てきたので読み返してみた。
世の中でいちばん幸せにしているのは、大衆が大物、有名人だと認識している人たちではない。目立たず、適度に暇で、お金には困っていない人たち。その人たちが秘密結社的な結びつきでこの世を背後からコントロールしている……というような想像を書き留めただけのもの。
一流企業の社長より、地方都市の中くらいの会社や商店主のほうが楽しい人生を送っているんじゃないか、と想像したことで書いてみたのだが、どうだかなあ……と、中途半端な思いのまま終わってしまった。
若いときの自分にはそういう幸福は幸福に感じなかった。
でも、アラ還になって、違う意味でそういう(中途半端な、というか、半分「社会」と縁を切ったような)幸福を求めていくしかなくなってきたように思う。
いろいろな世俗的欲から、もう少しで吹っ切れるのだろうか……。解脱の境地にはまだまだほど遠いことは確かだが。

ニューイヤー駅伝、寝たまま見ている
音楽は一種の精神トリップ。
残りの人生はラリパッパに過ごしていけたらいいのかもしれない。
僕の場合は、プレイするラリパッパではなく、作りだして、それを堪能していくトリップ。

2013年元日の夕暮れ。日の出は見ていないので、代わりに……
このページの写真はフジフィルムのXF1で撮っています
更新が分かるように、最新更新情報を年度別indexに極力置くようにしました⇒index
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「福島問題」の本質とは何か?
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『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言
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第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
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