2013/06/05の2

オリンパス XZ-10 というカメラ(6) 加工は後からでしょ

XZ-10に限らないが、CMOSを使うようになってからは、カメラの中で積極的に画像をいじって処理してしまうという方向がはっきりしてきている。HDR(複数枚連写して合成し、コントラストや暗部補整をする)などはその最たるもので、これはこれでありがたいのだが、アートフィルターとかになると、そんなものカメラの内部で最初からやるものじゃないだろう、と思う。
デジタルズームにしても、結局は後からトリミングして拡大したほうがいい場合が多い。撮影しているその場で拡大した画像をモニターできるのは「分かりやすい」といえば分かりやすいが。
次の例は、元画像をIrfanViewで一発補正した例。

XZ-10 元画像


IrfanViewで一発補正

撮影した画像をWEBにアップするためには必ず小さくリサイズしなければならない。
この日記では基本的に長辺を650ピクセルにしている。元画像の長辺は4000ピクセルくらいあるので、多くの画素を捨てて小さい画像を作り直すことになる。
この作業はPhotoshopなどでやったら面倒くさくてたまらない。IrfanViewであれば、Ctrl+Rでリサンプリングダイアログを出して、長辺を650にしてリターンキーを押すだけなので、瞬時に完了する。
その後、Shift+Uで「一発補整」を試みてみる。
これもワンアクションだから、瞬時に完了する。やってみてよければそのまま使うし、ダメならCtrl+Zで元に戻し、Shift+Gで「色調補整」ダイアログを出して、
1)ガンマ補正 2)コントラスト 3)彩度 
の順にいじってみる。
たいていの場合はガンマ補正だけでもOK。
「明るさ」は絶対に触らない。
で、最後にShift+Sでシャープフィルタをちょこっとかけておく。シャープフィルタは初期設定は20くらいになっていて強すぎるので、必ず5くらいに落としておく。
僕はこの作業をずいぶん前からやっているから、今では他の方法は到底考えられない。
WEBに写真をUPする場合、リサイズ(リサンプリング)は必ずしなければいけないわけだから、カメラの内部でアート処理をするなどということは発想としてありえない。
そんなものは後からいくらでもできるし、カメラ側で画像を加工されてしまったら元々の画像がどうなのかも分からないし、1つの画像をいろいろな形に加工することもできなくなる。

一発補整の例をもう2つ。

元画像


一発補整後


元画像


一発補整後

カメラによっては、IrfanViewの一発補整をやるととんでもなく画像が不自然に加工されてしまうことがよくある。XZ-10はなぜかすんなりうまくいくケースが多い気がする。
元画像の段階ですでにフェイク要素が多いと、一発補整をかけると極端におかしくなるのではないだろうか。であれば、XZ-10はあまり変な処理はしていない、素直な映像エンジンを持っているということなのかもしれない。

1/400秒、F3.5、ISO=100 望遠端マクロ(130mm相当)
この程度のボケ方がいちばん使いやすいかもしれない


1/30秒、F2.7
これは暗い室内で同じ望遠端(130mm相当)。ISOは1000まで上がっているのでさすがに荒れるが、使えないというほどではない


1/50秒、F2.1、ISO=640
逆光でマクロっぽく撮った。ISO640でも十分いける


1/50秒、F2.1、ISO 250、-1/3補整、8.3 mm(46 mm相当)


1/50秒、F2.1、ISO 200、補整なし、8.3mm(46 mm相当)
これはカメラがISO200で大丈夫だと判断した写真だが、補整ゼロだと逆光で暗くなった


そこでIrfanViewでガンマ補整





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このページの写真はオリンパスXZ-10とフジフィルムXF1とX-S1で撮っています

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