来年から自動車税が上げられてしまう(つまり購入後13年を超える)我が家の馬・プジョー307(初期型)が、先日久々に大きな故障をした。
出かけようとしたら、エンジンの調子がおかしい。雨が降った後急に晴れたので、混合比が一時的に狂って(濃くなって)いるだけかと思ったのだが、家を出て坂道を下ったところでもまだおかしい。一度エンジンを切ってからまた入れても直らない。
外出を諦め、家に戻ったが、今度は坂が登れない。
こういうときに限ってもう一台(X90)が車検整備中で出ている。
これでは自走して工場に持って行くこともできない。
とりあえずX90を車検に出しているカースタジアムさんに電話したところ、X90の整備はほぼ終わっているので、今日中に持って行って、そのままプジョーも運搬車に乗せて持って行ってくれるという。
助かるなあ。
翌日、電話があって、なんと点火プラグ4本のうち2本の頭がすっ飛んでいたという。
プラグはデンソーのイリジウムプラグ。クルマを買って最初の車検のときに交換したような気がする。今、走行9万2千キロ台だから、おそらく交換して7万キロも走っていないはず。そんなのでプラグの頭が2本同時に飛ぶなんてことがありえるだろうか?
とりあえず新しいプラグ
(NGKの新しいモデル・プレミアムRXとかいうやつ)を指定して注文してもらったが、どうもプラグだけが問題だとは思えない。
で、ネットでいろいろ調べたら、みなさん「イグニッションコイル」の故障で泣いている。これもそうかなあ、と思って、「プラグ交換してもちょっとでも変だったらすぐにイグニッションコイルを発注して交換してください」と指示しておいた。
結果はズバリ的中。
プラグ交換だけでは症状が変わらず、イグニッションコイルを交換したところ嘘のように元に戻ったという。
その後、次はどこが壊れるのかなあ……と心配になり、さらにまた調べていくうちに、ATフルードは、メーカーは交換しなくていいと言っているけれどしたほうがいいんじゃないの、という話がいっぱい出ていて、交換しようと決意。
ところが、オートバックスもイエローハットもオートアールズも、みんな口を揃えて「輸入車のATフルード交換はしていません」と言う。交換して調子が悪くなったというクレームが多いのだろうか。また、輸入車用のATオイルを常備していないともいう。
そこでさらに探したところ、宇都宮にプジョー専門の修理屋さんがあることを発見。
電話してみたら、
「交換はできますけど、万が一その後調子が悪くなったと言われても責任が持てませんが、それでいいですか?」みたいなことを言われた。
いろいろ話しているうちに、「6万キロあたりで一度、走行後にすぐ三速ホールドになってしまう現象が起きて、AT周りのアッセンブリーを丸ごと交換しているんですよね」と言うと、「え? じゃあ、そのときにATオイルも交換しているわけですよね。それで今も大丈夫なら大丈夫ですよ。多分」との答え。
大丈夫というのは、交換しても大丈夫という意味。
「一度に全部は抜けないので、大体、2万キロおきくらいに2度、3度に分けて交換しますね」という。
であれば、ちょうどいいタイミングなのではないかということで、交換することに。
若いときは、生涯で何台の車を所有して運転することができるだろうと考えた。
もちろん、いろいろな車に乗ってみたいという欲望ゆえの思いだ。
しかしアラ還となった今は、この車と自分の身体とどっちが先に寿命を迎えるのだろうと考える。
欧州車がこんなに頻繁に、しかもつまらないところが壊れるのは呆れるが、ヨーロッパでは走行距離20万キロを超える車は珍しくもない。ということは、故障するのはあたりまえと考えて、ひたすら直しながら乗り続けるのだろう。
人間の身体はそうもいかない。
サスペンションが弱ってきたから交換して……というように、足腰のへたりを若返らせることはできないわけで、その気になればあと数十年でも乗れるこのプジョーより自分の身体が先に寿命を向かえることは確実。
さみしいけれどそういうことなんだなあ。
ATの油圧異常警告やらATシフトレバーのプラプラ故障やらでプジョー郡山で修理してもらったのはいつだったかと検索したら、
2009年の8月末だった。
あのとき代車で出てきた406は19万キロ以上走っていた。10万キロあたりでATの全交換をしたと言っていたなあ。

↑2009年8月、郡山のプジョーで代車として出してもらった19万キロ超の406
まあ、しつこく直し続ければ20万キロは軽く走るだろう。
マジブルーのお兄さんの話では「20万キロ、何も壊れないで走ったというのもありますから、運ですね」とのこと。
2009年8月の日記を開いて、そのまま数ページ見ていた。
モリアオガエルの子とか、郡山のはじめちゃん巡りとか、懐かしい写真が続く。あの頃が僕にとって阿武隈生活のピークだったのかもしれない。

2009年8月末頃の写真↑
……さて、そんなわけで無事ATオイル交換も終わって帰宅。
どうもここ数日、オオカミ池からカエルの姿が消えている。どこへ行ってしまったのか。潜っているだけなのか??
チビ池を覗いたら、ツチガエルが1匹こっちに引っ越ししてきていた。