2013/10/15
のぼるくんが病気

のぼるくんが最近どうもよそよそしい。夜、甘えてくるのは相変わらずなのだが、おしっこをトイレから外したり、なかなかトイレから出てこなかったり……で、あ! と気づいた。尿に血が混じっている。気づいたのが祭日だったので獣医さんはお休み。
一晩経って、朝いちばんで荊沢の
とちの木動物病院へ。

最近開業したばかりのきれいな動物病院

駐車場も停めやすい

中はこんな感じ

室井佑月に似た院長がてきぱきと診察してくださる。院長、頼りになるなあ。助かるなあ。
体重量って、問診の後、便を採って検査して、超音波検査機で膀胱、腎臓を見てもらう。
膀胱の中にかなり大きな血餅(血糊のかたまり)が数個あるようだ、と。石なら重力で下のほうに落ちてくるはずだけれど浮いている感じだからおそらく血のかたまりでしょう、と。
その後、尿検査。
診断は膀胱炎。
尿検査でも結石の結晶成分は未検出なので、多分、結石はないでしょう、と。よかった。
実際、カテーテルを突っ込んで尿を採ろうとしたら、察知したのかびゃ~っと放尿。
「真っ赤ですねえ」と院長。
腎臓は異常なし。細菌もまだ検出されず。でも、これだけ出血しているとすぐに感染症になる恐れがあるので抗菌剤と消炎剤が処方された。
院長は相当腕がいい。注射なんかあっという間にやっていて、のぼるくん、声も出さなければ身動きもしない。説明もしっかりしている。
引っ越して来てここは3軒目。3軒目でいい獣医さんが見つかるのはかなり幸運なこと。
繁盛しすぎて待たされるのも困るけれど、どうかつぶれない程度にほどよくやっていけますように。
写真は点滴中ののぼるくん。
超音波検査機で膀胱の中を映し出しているとき、院長が言った。
「怖い話をしますけど、この映っている異物が悪性腫瘍ということもありえるんですよね。でも、ネコの膀胱癌というのは滅多にないことです。もしそうなら学界に報告するくらい珍しいことなので、まず違うとは思いますけれど……」
そのときは、ああ、じゃあ違うよね、と思って聞いていたが、家に戻り、夜、風呂に入っているときにふと思った。
待てよ、のぼみ~は子猫のときそこそこ被曝しているよなあ……と。
ましてや、親猫は相当被曝していたかもしれない。どこでどんな風に暮らしていたネコなのか分からないけれど、20km圏境界線に捨てられていたということは、富岡とか、警戒区域内で生まれたのかもしれない。
であれば「滅多にないこと」がありえるかもしれない……と。
さらに考えた。
今、福島の親たちはみな、我が子の癌や心臓病などについて「滅多にないこと」「あれば学界に報告するレベルの珍しいこと」と言われても、もしかしたらありえるかもしれない……という不安を、これから一生抱えていくのだなあ、と。
子供たちも、成長するにつれてその不安や恐怖が膨らむだろう、と。
まったく、とんでもないことをしてくれたものだと、改めて怒りとやりきれない思いがこみ上げてきたのだった。

病院から戻り、久しぶりに甘えてきたのぼるくん

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のぼみ~日記の写真は主にオリンパスXZ-10で、他にソニー NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS、フジフィルムX-S1 などでも撮っています
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