2011年の11月11日。1が6つ並ぶ日で覚えやすいということで、引っ越しを決行したのが2年前の今日。
この家に来てから丸2年が経過した。これから3度目の冬に突入する。
時の流れが早いようなゆっくりなような……。

今日は仕事部屋のエアコンを交換した。
この部屋についていたエアコンはインバーターではなかったので、一体いつのものなのだろうと見たら96年製と書いてあった。
この家は平成11年（1999）築だから14年前。それより前のエアコンが付いているということは、どこかから古いエアコンを持って来てつけたのだろう。
この古いエアコンと机の下の炬燵ヒーターだけでふた冬過ごしたのだが、このところ調子が悪くて、スイッチを入れても動き出さなかったりする。仕方なく買い換えた次第。
予定外の出費は懐にもこたえるが、そもそも電気で暖房するなんて……と、罪悪感を覚える。しかし、二階に灯油を運び上げるのは大変だし、灯油も高い。仕方がない。

助手さんが「最近のエアコンは自動お掃除機能とかついているから、どうせならそういうのを買ったら」と言うので、僕としては珍しくそこそこいいグレードの機種を選んだ。
「W(プラズマ空清&ピコイオン)のチカラで空気キレイ　ピコイオン空清」とかいううたい文句に惹かれて購入したのだが、ほんとかいな、ではある。
ネットで最安値の店で買ったので取り付けもネットで最安値と思われる業者に依頼。
埼玉の川口から来たというので「栃木まで大変ですね」と言ったら、「いえ、私はほとんど栃木県担当なので」とのこと。午前11時に来たのだが、すでに鹿沼で1軒エアコン工事を済ませて、午後にもう4軒と言っていた。数でこなしているのだなあ。大変だなあ。

その人は毎日エアコンの取り付けや引っ越し工事ばかりしているのだが、「なんとか機能付きなんて意味ないですよ。自動お掃除機能とか言っても掃除は必要ですから、安い基本機能だけのやつで十分」と言っていた。
エアコンは安いものは3万円台くらいからある。じゃあ、今回奮発したのは意味なし？？

想像以上にでかくて出っ張っていてかっこわるいのもびっくりしたのだが、使ってみると、やはり高いだけのことはあるようだ。
消費電力をリアルタイム表示させているのだが、部屋から人がいなくなるとセンサーで感知して省電力モードになる。昼間などは10Wで保温状態にしている。夜でも80Wとか100W程度のことが多い。省電力という面では劇的に進化しているようだ。
ウイルスや黴を除去する機能というのは実感するのが難しいのだが、まあ、これで壊れずに長く使えるならいい買い物だったのかもしれない。

しかし、家電製品を買い換えるときの罪悪感というか敗北感みたいなものは3.11以後はさらに大きくなった。
こういうときに、現代人が「原発は必要悪」みたいに思い込まされるのかな、などとも思った。
電気が必要ってことと原発が根本的にダメということは全然関係ないのに、瞞されてしまうのだろうなあ。

必要な電気はいちばん合理的かつ効率がよく低負荷の方法で作ればよい。それだけのこと。
それなのに、株取引で儲かるか儲からないか、みたいな視点でエネルギー問題が語られることの異常さ。たまらないなあ。