もし、原発にですね、航空機テロがあったら、どうなるのかというと、津波対策関係ないんですよね。
要は、冷却をちゃんと出来るかどうかっていうところがポイントになるはずで、原発の安全性を確保するためには、止める、冷やす、閉じ込める、これをやらないといけない。
福島の教訓の一番重要なことは、止めるところは動いたんです。
冷やすことに失敗すると、自動的に閉じ込めを失敗して、大惨事になるっていう、この本質的なところに対する対策をどうするのかという議論をした上で、次、国民的議論に移るべきだろうと思ってます。
原発は事故が起きない、これが安全神話なわけで、 今回、規制委員会の態度として、事故は起き得るとしたのは正しいんです。
ただ、それが規制委員会にとどまっていて……。
例えば政治のほうでですね、安全基準と言い換える。これはミスリーディングだと思います。
それから、報道でもですね、分かっていて、みなさん安全基準って書かれるのか分からないけど、これは、「規制基準への適合申請」ですからね。「安全基準」じゃないですから。
事故が起きる前提の基準っていうところを日本全体で理解した上で、 じゃあ、起きた時どうするの、ということを考えないっていうのは、極めてリスキーだと私は思います。
新潟県は東京電力の原子力発電所を抱えている行政です。
そして、さらにいうと、今回福島で免震重要棟が大事な役割を果たしています。
なぜ福島に免震重要棟があったのかというとですね、実は、ホットラインが2007年の中越沖地震の時に、原発サイドと繋がらなかったんです。
しょうがないんで、私は、東電本社とワンクッションを置いて、原発と連絡を取らざるを得なかったんです。
地震のあとにですね、このような状態では困るということで、是正を申し入れました。
なぜ、ホットラインが繋がらなかったかっていうと、これ極めて単純な話で、「ホットラインがある部屋が地震で歪んで、ドアが開かなかったんで、繋がらなかったんです」っていう説明だったんです。
「それは、あまりにも稚拙でしょう」ということで作ってもらったのが免震重要棟なんです。
で、「新潟にだけしか免震重要棟がないのは、変ですよね」ということで、福島にも免震重要棟を作ったんです。
これが、地震の半年前。
だから、あの時、私まぁいろいろ言われました、あの時も。
(でも)正論を言ってですね、問題点を解消していなかったら、福島には地震の時に免震重要棟なかったはずなんですよ。
今、東京に人が住めていたかどうかも怪しいということだと思っています。
これは、この国のありよう(の問題です)。
例えば、第二次世界大戦で敗戦をしたあとにですね、誤って判断した中枢責任者、いるはずなんですよ。(それが)1億総懺悔で済ましちゃったと。
これは悪弊だと思ってます。
やっぱり、問題点がどこにあったかっていうことを検証した上で、それを是正してくっていうことが、ホモサピエンスとして、人類の英知を、やっぱり持てるっていうことになるんだと思うんですよね。
それがなされない形で、(私の問いかけに)論理的に反論出来ないから(私への)ネガティブキャンペーンていうことになるんであれば、私はもうほんと残念でなりません。
原子力発電所長がサラリーマンの立場で、5,000億パーにできるんでしょうかということについても危惧を感じてます。
なぜ感じるかといいますと、3月11日当日、勝俣会長は中国におられました。
清水社長は、奈良におられました。連絡が十分取れない状況でした。
現場のトップは、武藤副社長、原子力本部長ということです。
で、代わられる時に、挨拶に来られました。メディアも入ってたんで、記録残ってると思いますけども、 その際に、私聞いてみました。
「武藤さん、あなたの一存で海水注入はできたんでしょうか」という質問に対して、 「できませんでした」と。
原子力本部長ですら判断できないと。
そりゃそうですよね、5,000億パーにするっていう話だから、経営の屋台骨に影響が及ぶわけです。
そうすると、いざっていうときの海水投入、冷却材投入ってのは、誰が判断するんですかと。
原子力規制委員長なんでしょうか。
それとも、担当の委員なんでしょうか。
社長なんでしょうか。
原子力発電所長なんでしょうか。
その損害は、誰が負担するんでしょうか、ということなしにですね、本当に決断ができるのかというところも検証すべきだと思います。
そういったソフト面っていうことがなされていない。
まず、経営のお話が質問にありました。
経営優先で安全を蔑ろにすると、どうなるかっていうと、汚染水問題と同じようになるわけですよ。
1,000億をケチったおかげで、世界からどれだけ信用を落としたか、いうことだと思います。
安全は、何ものにも代え難いという人でないと、原子力発電所の運営なんて、してはいけないんではないかな、いう感想を持ちます。
それから、国がですね、説明をしてくれる時の「国」って誰かっていうところ、勘違いがあるんですが、安全について説明していただかないといけないわけで、例えば、茂木大臣が来て、安全ですって説明しても、推進官庁でしょ、これは説得力ないですよね。
誰が来るんですか。規制委員会が、ちゃんと説明するっていうことであれば、元々要望してたことですから、ちゃんとやっていただきたいと。
これまでの2007年の中越沖地震の時の経験、それから東日本大震災の時に、多くの避難者を受入た時の経験、どこが抜けてるのか。
地方行政から見てですね、総理官邸と、それから地方村長が別々に避難指示、避難勧告を出すことの問題点等々ですね、どう対処するつもりなのかっていうところを詰めていけるっていうことなので、むしろ歓迎です。はい。
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