2014/07/08

ハグロトンボ

ものすごい颱風が発生して日本列島直撃という話だが、ここは今のところ平穏な毎日。
オオカミ池のほとりでイトトンボ。イトトンボの類はこのへんではいっぱいいる。これはハグロトンボの♂かな。

夕方、涼風号MarkIIで荊沢の鍼灸院にまで行って揉んでもらってきた。ここ数日、毎日、ちょっとずつ打ち込みをしているのだが、DAW(Digital Audio Workstation 総合音楽録音ソフト)をCubase4 Studio(Windows)からLogic X(Mac)に変更してから、とにかく勝手が違って作業が捗らない。
CubaseでできていたことがLogic Xではできなくなった、ということが非常に多いのだ。
Logicはどうも9までがよかったようで、Xになってからは、まだバグも多いし、独善的な仕様が増えて、お仕着せソフトになっている気がする。Cubaseも現行バージョン(7かな)は多分、そういう方向になってしまっているのだろう。

例えば、ドラム音源は、バーチャルドラマーとかじゃなくて、サクサク打ち込みやすいやつにしてほしい。で、パーツ別にエフェクトをかけられるようにするのはあたりまえと思っていたのだが、Logicのドラム音源はどうやってもそれができそうにない。
CubaseではEZ Drummerを使っていたのだが、スネアのマイクにだけ外部エフェクターをかける、みたいなことができた。そんなことはMIDI登場の時代からできてあたりまえなのだが……。

32ビットの音源類が全部使えなくなったのも痛い。主役であるEWIの音源(Aria)が32ビットで、64ビットに対応するつもりはまったくないらしいし。
仕方なく、プラグインではなく、別の外部オーディオインターフェイスを介して、そこから出てくる音をアナログ入力で卓に入れてオーディオトラックとして録音していくのだが、タイムレイテンシー(信号の遅れ)がひどくて、とてもじゃないが乗って演奏できない。32ビットのCubaseのときよりひどい。なんのための64ビットなのか。
AKAIはほんとにもっと踏ん張ってほしい。

そんなこんなで背中はパンパン、肩は凝りっぱなしで、運動とマッサージを一緒に……というわけで片道12.5kmかけて荊沢の治療院へ。
来るまで行くときは例幣使街道まっしぐらなのだが、なるべく車道を通りたくないので、住宅街や田圃の中を抜ける道を選び、迷いながら到着。

帰り道は、結局いつも車で通る板橋バイパスを途中まで通る羽目に。でも、自転車だと、目に映る景色が違う。
例えば、こんな風景↓ 車ではさ~~っと通り過ぎるから目に入らない。

右手に見えるのが日光道


日光道の上をまたいでいる板橋バイパスから、下の田園風景を見下ろす

ゴマダラカミキリ


家に戻って玄関に入ろうとしたら、ドアに向かって何かが歩いている


カミキリムシですねえ。動画を撮り始めたら、なぜかこっちに向かってきて……↓


どんどん向かってきて、ついには靴からズボンを伝って這い上がってきた。近すぎてカメラのピントも追いつかない。どうしようと思っているうちに背中側に回られた。やば。咬まないでよ。
背中から肩にまで登り切ると、肩からぶ~~んと飛び去っていった。
なんでここにいたの?

2014/07/09

オニグモ


このところ毎晩、玄関前にオニグモが巣を張っている。翌朝には巣がなくなっているのでそのまま

2匹いて、1匹は玄関ドアの真っ正面に、もう1匹は遠慮してか、右横に陣取っている

杉作の改造計画

杉作のネックを細く(幅を)する改造をしようかと思い立ち、フェイスブックでちょっと話題になっていた工房に電話を入れた。
ナット側で52mmある幅を46~47mmにまで縮めて、ついでに指板がほとんどフラットなのを少し丸み(R)をつけてもらおうという内容。
作業としてはネックのフレットを全部外してから幅を削って、指板にRをつけて、削った部分は再塗装して、フレットを打ち直しして調整……ということになる。
話はあっさりしていて、見積もりはおよそ6万円とのこと。ただ、見てみないとなあ……と。
すぐに送るつもりでいたのだが、某プロミュージシャンが「あそこはちょっと……」みたいなことを書いてきて、そこでちょっと迷い、改めてあちこちの工房に見積もり依頼を出した。
6万円でやるというところはひとつもなくて、7.6万、8~9万、10万、12万、15万……と、ずいぶんまちまちの見積もりが出てきた。
そうこうしていくうちに気持ちが萎えてくる。そもそもお金がないし。

杉作は普段ほとんど弾いていない。
メインギターの松子があまりにも弾きやすく、音もいちばんいい(引き締まってキラキラした音色)から、録音のときは松子ばかり使う。
松子は表板がドイツ松で横裏はローズウッド単板。ネック幅は46mmで、弦長640mmの14フレット継ぎという特殊な仕様。
全部特注で茶位幸信工房に作ってもらった。
茶位さんは数年前に亡くなった。もともと心臓が悪くて、僕がギター製作を依頼したときは、ストラディバリウスの彫刻ヴァイオリン(グレフューレとかヘリエとか)のフルコピーモデルを作ったりしていて、ギターに関しては、一番弟子の小林一三さんがほとんど作業していた。
松子も実際に作ったのは小林さん。

松子はその後、ネックが反ってきて、削り直し、フレット打ち直しで調整してもらった。これも小林さんの作業。
そのとき、親方の茶位さんと小林さんの間で、
「なんでホンジュラスマホガニーなのに反るんだ?」
「ホンジュラスだって、反るときは反るでしょう」
みたいな会話を交わしていたのが印象的だった。

そのときだったか別のときだったか忘れたが、茶位工房に行ったときに「エレガットはもうここにはないんですか?」と訊いたとき、奥から出してきたのがこの杉作。
しばらく借りていって、買うかどうか悩んだ末に買ってしまった。その際、ポジションマークを入れてもらった。
「ネックを削りますか?」と小林さんに訊かれたような記憶もあるのだが、確か「いえ、これはこのままで」と返事したのだった。あのとき、削っておいてもらえば、今、こんなことにはなっていないのだが。

杉作もその後、ネックが反ってきて、削り直しと同時に、次に反ったときのためにとロッドを入れてもらった。このときも「ロッドを入れること自体はいいけれど、その分重くなりますけれどいいですか?」と訊かれた。
ロッド(鉄芯)の重さが加わるくらいは別にいいや……と、入れてもらったのだった。

今回、杉作のネックを細く改造しようと思ったきっかけは、少しでも多く弾く気になるように、ということで。
狭い店での飛び入りセッションみたいな演奏や、野外ライブでは、事故が怖いので松子は持っていきたくない。松子は内蔵プリアンプがないので(茶位工房が使っている南洋貿易というところのプリアンプがあまりに音質がひどいので、プリアンプなしで作ってもらった)、ライブでは必ず低音を持ち上げて調整してあるエフェクターを持っていかないといけない。これが面倒だし。
宅急便で送ったりするのもなるべく避けたい。そんなときに気軽に使えるギターとして、杉作とアントニオがあるのだが、どちらも52mm幅のフラットネックなので弾きづらい。
杉作のネックが細くなれば、ずいぶん気持ちが変わるんじゃないか……と。
杉作は生音でも十分な音量が出るし、宅急便で送っても気が楽。プリアンプ内蔵だから、ギターだけ持っていってもPAにダイレクトにぶち込んでそのまま音が出せる。

改造費で軽くギターが買えてしまう金額だから、そのへんで悩むが、いつもこういうときは「あと何年も音楽ができるわけじゃないから、こういうときは金を惜しむのはやめよう」と考える。
杉作は1995年製だから、20年。僕はあと20年は生きられない。であれば、音楽には金をかけてもいいことにしないと。
その分、生活費を切り詰めて……サバイバルだわね。

微妙にRがついているようにも見えるが……


弦高はぎりぎりまで低くしてある


ネック幅は52mm弱


もちろん、ネックを狭くするから、ナットも交換しなくちゃいけない






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