完全なものは永久に続かず、時間の経過とともに堕落する
これは般若心経のテーマですね。
現代物理学で言えば、エントロピーは増大する。
エントロピーは小さいほどいいから、自然にさからってエントロピーを減らすことを、反エントロピーという用語で表すことにする。
子供は反エントロピーを増やす能力に乏しい。
座敷をおもちゃなどで散らかし、畳や壁をよごす。
主婦はおもちゃを片付け、座敷を掃除し、よごれを拭う。
彼女らは自然の傾向に逆らって、反エントロピーを大きくしている。
洗濯も同じである。
反エントロピーの増加は、いわゆる仕事と呼ばれているものの中にだけあるわけではない。
中国からのゲームで、はじめ配られる13(4)枚の牌は、普通には極めてエントロピーが大きい。
(たまたま、はじめからエントロピーが小さいときには、天和とか地和とかいって大そう珍重する)
ゲーム開始と同時に、4人のプレーヤーはせっせと反エントロピーの増加にはげむ。
14枚の牌がきめられたエントロピーの極小値(必ずしも最小値ではない)に達したとき上がりとなる。
このときの極小値の値が小さければ小さいほど点は高い。
(都筑卓司:マックスウェルの悪魔、講談社ブルーバックス)
自然現象は煙が拡散するように秩序が崩れて、混沌とした状態になっていく。
つまり自然現象ではエントロピーは増大する。
しかし、人間は上にあげた例のように、エントロピーの小さい状態をわざわざ作り上げたりする。
(時には徹夜までして)
人間の力こそがエントロピーを小さくするとなると、仏教も末法を救うのは人間自身かもしれない。
こういう考え方が近代欧米流の考え方であろうか。
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