2014/08/14

塩谷町とはどんなところか?(1)



さて、颱風が来たりしてずっと行けないままになっていた塩谷町にようやく行ってきた。
環境省が指定廃棄物を持ち込もうとしている場所は、自然が色濃く残る塩谷町の中でも、最も人が近づかないような、最奥の場所にある。
どんなところなのか? その周囲は? 町の雰囲気は?

Googleのサテライト地図で見ると、とにかく山ばかり。緑一色。うちから直線距離はそんなにないのだが、山道や細く曲がりくねった道が多そうなので、ちょこっとお散歩に行くという感じではない。
というわけで、13日はルートなどを確認して、14日に出かけた。

指定廃棄物処分場候補地までの道のりは、最短だと鬼怒川温泉側から東進するコースだが、いろいろ考えた末に、塩野室~佐貫経由で北上するコースを選んだ。行きに塩谷町中心部を通るほうが町の雰囲気が伝わると思ったからだ。

せっかくなので、飯は塩谷町で食べたい。コース沿いにある店では、「みつわ」というお店が高級すぎて一人では入りにくそうだが、そこを第一候補にしてみた。
ところがお休み。
そこで、第二候補にしていた「道の駅」へ戻る。
お盆の最中なのでさすがに混んでいる。広い駐車場がほぼ満杯。
ところが、あろうことかレストランがお休み。このかき入れ時に??
商売よりもお盆の家族行事優先ということなのか……。

別棟に軽食やかき氷などを出す店が並んでいるが、かき氷は行列ができている。もちろん、飯を食う前から並んでまでかき氷を食うつもりはさらさらないので、すぐにここは後にした。
皮肉なことに、道の駅を出てすぐ、旧道側に抜ける道沿いにある小さなお店でも同じように天然氷の幟が出ていて、そこは営業中なのにガラガラだった。商売というのは難しい。



お目当ての「みつわ」はお休みだった


道の駅は激混み


すぐそばを流れる川沿いにもこの看板が


かき氷を求めて並ぶ人たち


で、さっき「みつわ」から戻ってくるときに、すぐ隣にあった蕎麦屋?のような寂れた食堂だか居酒屋に入ってみた。
駐車場にクルマを止めて降りた瞬間、勝手口を通して「いらっしゃい!」という元気なおばちゃんの声がした。こうなると引き返せない。
古いお店で、客はひとりもいない。
しばらくするとおばちゃんが出てきて「何にする? 普通は蕎麦と天麩羅だね」と、勝手に決めちゃう。
「じゃあ、天盛りで」
「大にする?」
「大はどのくらい?」
「あの器が大」
と、片付けていないテーブルの上に二枚重ねになっている簀の子を指さす。
「あれが二枚?」
「ううん、一枚」
小さな簀の子だったので、「じゃあ、大で」と注文した。

かなり待ってから出てきたのは、さっきの小さな(普通の)簀の子にものすごく盛りあがって乗っかっている柔らかめの蕎麦とぺちゃっとした掻き揚げ・茄子の天麩羅。普通盛りでよかったな~。

「おいしいお水だから飲んで」
と出されたのは「お~いお茶」の2リットルペットボトルに入った水。
これが有名な尚仁沢の湧水なのか、それともここの井戸水なのか? 確認しそびれた。

「バイパスができてからお客はさっぱり」と愚痴るおばちゃん。
処分場問題のことを振ってみたが「町中大騒ぎだよ」としか乗ってこなかった。
道沿いには「断固反対」の赤い幟がずら~~っと並んでいる。

入ったのはこんなお店。激混みの道の駅とはうってかわって客はゼロ


蕎麦は量が多かったが、残念ながら腰がなくて僕の好みではなかった

熊ノ木の箒根神社


塩谷町公民館裏手の山にある伯耆根神社。入り口が分からないのでこれ以上の接近は断念


多分、狛犬はいないだろう


フェンス越しに流れる沢。とにかく町のあちこちにきれいな水が流れている。素晴らしい


幼くてわが仰ぎ見し高原の山容いまもおほどかにして 江連白潮(1907~1979)
その高原山が今は「おほどか」(大らかでおっとりしている)どころではない危機に……


町の至る所がこんな感じで赤い幟で埋め尽くされている


県道63号線を北上し、熊ノ木の箒根神社に寄る


あ、ここはいるね。ちっちゃいのが


明治期くらいだろうか


かなり苔むしていて、風化も進んでいる


江戸タイプになる前くらいの感じか


台座の銘が読めなかったが、「狛犬探検隊」を後で見たら「嘉永七寅年」だとか


よく見ると尾もチャーミングに彫れている


社殿前から


神社前の田園風景








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