2014/08/14

塩谷町とはどんなところか?(5) 西荒川ダムから上るルートでヤマビルの来襲

県道63号を下寺島まで戻り、そこから西に折れて、今度は西荒川ダムをめざす。
西荒川ダムの北端から豊月平放牧場方面に上っていく道が地図にはあるのだが、カーナビにはそんなものは出てこない。果たして通れるのか?

西荒川ダム


ここも緑が濃くていい雰囲気の場所だなあ


え? ここもダメか!


……と思いきや、そのすぐ先にそれらしき入り口があった。しかし……


これを越えて行くのかよ~


まあ、プジョーで来ていたらとっくに諦めているのだが、ついつい進んでしまった


沢沿いにクルマ1台やっと通れる幅の林道が続いている


途中、沢渡り(と言っても下はコンクリート)を何度かやって、さらに進んでみたが……


ここでついに倒木に阻まれた


目的地まではまだまだだいぶある


この前の颱風で倒れたのだろうか


この沢の上流に予定地があるはずだ


仕方ない。Uターンもできないので、バックでずるずると戻る


どこまで戻れば向きを変えられそうか、歩いてみた。あと、これだけバックしなくちゃならない


なんとかバックで少し広い場所まで降りてきて、Uターンできた。また何度も沢渡りをしながら沢沿いの林道を戻る。
そのとき、足首に痒みを感じた。蚊かブヨかアブがクルマに入り込んだのだろうと思って、ズボンの上から叩いてそのまま運転を続けた。
林道出口で、念のため道を確認するために地図を広げたところ、地図のページの上を尺取り虫のようなものが這っている。
最初は尺取り虫だと思ったのだが、よく見るとそんな可愛いものではない。
え? まさか……。
慌ててクルマを降り、さっきから痒みを感じている足首を見ると……。
うわ~、ヒルが何匹も這っているではないか。しかも足首からは血が流れている。
一体、いつ?? クルマから降りてバックする距離を確かめていたときか、写真を撮るためにちょっと降りたときしかない。
そんな短時間で、こんなにうようよと?
ほんまかいな。

ここから先はお好きなかただけどうぞ……。

靴下を脱いだ。こいつら……ったく……


で、なかなか離れない。すごい吸着力というか根性というか……


動画もどうぞ↑



引っ張っても取れない。楊枝でつついたりして、ようやく1匹はがし、でもまだいて……。最後は靴の中にまで隠れていやがった。
なんとか全部取り払って、さあ、すっかり志気が下がったし、これ以上事故を起こさないうちに帰ろうと運転し始めたとき……わ!!
フロントガラスを這い回る1匹が……。まだいやがったのか! 一体、何匹クルマの中に入り込んでいるんだ。

その動画を撮っていたら、ガラスと天井の間に入り込まれて、これまた取り除くのに一苦労させられた。

ヒルに食いつかれた経験は、過去何度かあるとは思うが、こんなに短時間でいっぺんに何匹もというのは経験がない。
川内村にいた7年間でも、ヒルに食いつかれた経験はない。
棲息エリアが限定的な生物なのだろう。
シカの棲息域と重なるという説もあるようだが、そうなのかなあ。
活動期は、4月から11月までで、特にヤマビルの生息や活動に最も適した気象条件(気温、湿度及び降水量)になる6月から9月までは生息密度も高まり、特に雨中及び雨後は活動が活発……
……とあるから、この日はまさにすべての条件が重なったわけだ。なるほどね。

家に戻って調べてみたら、無理に引っぺがすと傷口を深めるとか、いろいろ書いてあった。それは知らなかった。
幸い今回は出血も痒みもすぐに治まった。早く気がついたので重症化しなかったのだろう。気づかずに家まで持ち込んでいたら……と思うとぞっとする。

家に戻ってからも、もしかしてまだ衣服のどこかに潜んでいるのでは……と思い、寝室には入らず、すぐにシャワーをあびた。
いやはや。

おまえら、食いつくならカンキョーショーの役人とかに食いつけよ。
この土地に近づく者は許さないぞ~、みたいな……って、言っても通じるわけないわな。

川内村でさえ経験しなかったヤマビルとの遭遇。まあ、それだけこのへんの自然は濃いということかもしれない。


ヤマビルはさておき、今回の塩谷町探訪でつくづく分かったのは、よりによって処分場候補地というのは命の水の源も源、水源地だということ。
日本を支えている豊かな水を供給してくれる聖地とも言えるような場所に、よくもまあそんなとぼけたことを考えるよなあ。呆れるのを通り越して、その馬鹿さ加減、狂いきったセンスに戦慄を覚える。
何も宗教がかったことを言っているのではない。普通に科学的、理論的に考えたって、こんな非合理的なことは、まともな理性の持ち主であれば絶対に言い出さないはず。それこそ想像を絶する狂い方だ。
1Fの後始末にしても、凍土壁が凍らないとか、もう馬鹿の極致、信じられないようなことを「本当に」実践している。
誰も止めなかったのか? なんなんだこの異常さは。

もはや一刻の猶予もない。
狂った人たちに税金を使う権限を与えていたら、この国はあっという間に暗黒世界になってしまう。
見て見ぬ振り、面倒だから考えたくないという無関心の蓄積がこの狂った状況を作り出したのだ。
ひとりひとりがちゃんと、やれることをやり、最低限の意志表示をしていかないと。






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