2014/09/13
Engagé (アンガジェ)
撮影:Chris Asadian & Toko Shiiki
中学2年生のとき(1969年秋)、オフコースを見て、翌日、教室で「俺とオフコースみたいなバンド組むやつ手上げて」と言ったら、野口くんがまっ先に手を上げた。それまであまり口をきいたこともなかったので、びっくりした。
初期のメンバーはあと石井くんと熊坂くん。
グループ名は「巨蕭」(きょしょう)に決まった。
巨蕭は高校3年まで活動した。最後の学園祭は、僕が髪を切らなかったことで出演できなかった。学校側から「よしみつが髪を切らない限り出演させない」とお達しがあったからだ。
中学3年から高校3年までの4年間、巨蕭は学園祭の演芸会オーディションでずっと1位の成績だった。
大学に入って組んだグループの名前は「アンガジェ」だった。
倫理学を教えていたガラルダ先生の決まり文句。授業では必ずアンガジェという言葉が出てきた。
「アンガジェ」というタイトルの歌を書いたのは卒業後だった。ソニーでデビューが決まっていたのに断ってビクターを選び、そのビクターでデビューアルバムを録音中に相方(高校の2年後輩)と相方の側についた女性マネジャーが結託。ふたりと決裂して解散……という、とんでもない若気の至りをやらかした後、ものすごく苦労して、テイチクでのデビューを決めたとき。
「アンガジェ」は僕のソロシングルデビュー曲になるはずだった。ディレクターとレコーディングの打ち合わせをし、所属事務所も決まり、アレンジは自分でやるということになってスコア譜まで書いて……そんなときにディレクターが社内で問題を起こし、東芝に逃げてしまった。
「アンガジェ」のアレンジ譜は、使われることのないままになった。
貧乏事務所からは「ディレクターが逃げてしまった以上、置いておけない」と解雇通知。
幻のデビュー曲「アンガジェ」はその10年後くらいに、かなり改作されて、ギターデュオ KAMUNAのアルバムに収録された。
これを入れるときは相方の吉原センセとちょっと揉めた。
吉原センセは、せっかくKAMUNAの世界がまとまってきたのに、なんでこういうロック調の曲を入れるんだ、と抵抗した。
僕は「地味な路線だけじゃ売れない。これをタイトル曲に選んだのは、売るためだ」と説得した。
それだけこの曲のメロディには自信があった。
吉原センセは怒ったようにエレキギターを手にとると、ものすごい勢いでディストーションでソロを弾き始めた。
しかし、ドラムはいないから打ち込み。なんとも虚しかった。
いつかこの曲を、スティーブ・ガッドのドラム、ブライアン・ブロンバーグのベースをバックにだれかやってくれないかなあ、と夢想した。
吉原センセがソロを弾くのを隣でサイドギター弾きながら見ているのでもいいなあ、と。
死ぬ前に1枚だけでも歌を歌ったアルバムを残しておこう、と、歳をとってから作った『So Far Away たくき よしみつSONGBOOK1』にも入れた。そのときもドラムとベースは打ち込みだった。あれはあれで、打ち込みをやってくれたあっちゃんの技量に感心したけれど。
だから、この曲をちゃんとドラムとベースが生でやってくれるのを見るのが夢だった。
まさか自分がソロ楽器でセンターで演奏する日が来るとは思っていなかったが、EWIという楽器と出会って、その可能性が見えてきたときから、やれるかも? というイメージは少しずつ膨らんでいった。
今年、ささやかながら、「アンガジェ」に対して抱いていた2つの夢がかなった。
誰かがこの曲を自然に口ずさむくらいに気に入ってくれること。そして生のドラムとベースをバックにしてライブ演奏すること。
冒頭のシーンは2014年4月29日。福島県川内村の外れにある漠原人村でのロケにて。カメラのスイッチを切り忘れて移動するクリスが『Engagé』を口ずさんでいるのが記録されていたと、Tokoさんからもらったもの。
続く演奏シーンはその3日前に日光のDaddy's Cafeでやったライブ。TokoさんとChrisの2台のカメラで撮ったものをTokoさんが編集して送ってくれた。
ギターは吉原寛治、ベースはTokoさんの旦那のErik Santos、ドラムは縄田治実というメンバー。
こういうの、またやりたいな。
ベースとキーボードとギター募集中。
2014/09/09
秋の顔

今夜も雲の合間から月が

かわず庵の入り口。フェンスの上に小さなアマガエル

道路のど真ん中にいたこいつ。接写しても動かないと思ったら……

後から言われて気がついた。どうも産卵中だったようだ

正面から撮りたいよ

こんな顔。ところできみはだれ? イナゴ?

ミニ池のトウキョウダルマガエル。全然逃げない

トウキョウダルマガエルは懐く?

図太いんだね。この種は
2014/09/10
う~~んという低周波で目が醒めた。稲刈りが始まった
2014/09/12

復活の沢の入り口。昨日、上流でTじいさまが草刈りしていたので詰まっているだろうなと思って行ったら、案の定

道に落ちていたのを拾ってきた

結構食えた。甘くも渋くも苦くもなかった

トイレの本、今度はこれ。ほんとに滅入るね。なんちゅう国なんだろう
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『Digital Wabi-Sabi ─As Easy As EWI』
Tanupackから久々の新譜! これはあなたが聴いたことのない種類の音楽かもしれない!
「メロディの価値」にとことんこだわり、手段としてはデジタルを使う。これが「デジタル・ワビサビ」だ
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更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報
★ドキュメンタリー映画『スレッショルド:福島のつぶやき』 ついに完成! 日本公開は2015年の予定
↑予告編その2(左下の▲再生アイコンをクリックすると再生されます)
●プロジェクトの紹介サイトは⇒こちら
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たくき よしみつ のアルバム (MP3ダウンロード)
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のぼみ~日記の写真は主にオリンパスXZ-10で、他にソニー NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSS、フジフィルムX-S1 などでも撮っています














音楽アルバム『ABUKUMA』
「福島問題」の本質とは何か?
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『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
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ガバサク流が推すデジカメ オリンパスXZ-10 Stylus1 パナソニックLX7、ソニー NEX-5R
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