2014/12/23

年末の狛犬ロケ・福島編(1) 沢井八幡神社

BS朝日の新番組の中のミニコーナーで、狛犬を取り上げたいというので、福島(石川町)までロケ車に同乗。
ほんの5分のVTRを撮るためにロケ車にはディレクター氏、カメラマン、音声さんがいて、もちろん運転手もいて……一体どれだけ金と手間をかけるのか……と、びっくりする。
一か所、せいぜい10分くらいかなと思ったらとんでもなかった。
ロケスタッフは六本木に朝5時集合。それから日光で僕を拾って(6時半にケータイが鳴った)、それから東北道を一路北上。
「その道のプロが選ぶ○○ベスト3」みたいなコーナーらしい。今回は「その道」が狛犬で、プロが僕。お勧め狛犬、これは見ておきたい狛犬を3対(3か所)選ぶということで、いくつか候補を挙げてみたり、拙著『狛犬かがみ』や『神の鑿』を読んでもらって制作側に決めてもらったわけだが、最初に言ってきた3か所を聞いてびっくり。
ほんとにそこでいいんですか? だって、あれは狛犬じゃないし……というのも入っていたりして……。
まあ、滅多にないことではあるので、こちらも腹を据えてとことんおつきあいしましたよ。


一社目……ここは何度行っても入り口が分かりづらい。道が狭くてロケ車が入れなかった


狛犬ファンにはおなじみの?この場所です


寒かった~


久々に会えた、和平のキツネ……あれ? 首の下に痛々しい補修跡が……


これは2004年4月17日に撮った写真。向かって左側のキツネは片耳がもげていたが、首から下はきれいだった


向かって右の両耳揃っていたほうのキツネも耳が取れてしまっていた……


↑これは2004年4月17日に撮ったもの


両耳揃ってこんなにきれいな姿だったのが……


右耳がなくなってしまった……残念だ


謎のネコは無事


撮影は進み……


でも、なかなか終わらない


ようやく飯……まさか一社だけで午後に突入するとは……


狛犬ネタでテレビに出るのはこれが多分3回目になる。
1回目はCSの『山田五郎アワー』で、VTRは赤坂氷川神社でやったのだが、現地に来たのはオートバイに乗った一人だけ。その一人がカメラを回し、録音し……と、全部やっていた。
スタジオ収録は住宅街の中にあるハウススタジオ。普段はAVとか撮っているんだろうな、と思うような普通の一軒家。
2回目は福島中央テレビの『ゴジてれChu!』の中でかなり長い尺でコーナー(特集)を組んでくれたやつで、今、東京に出てきて売れ始めている漫才の「母心」と一緒だった。
このときは白河市借宿の寅吉が造った石造物群の前から衛星生中継という豪華版だったのだが、ちょうど茨城県沖で漁船が遭難するというニュースが飛び込んできて、慌てた局側のスタッフが最初の紹介VTRをすっとばしてしまうというトラブルもあった。

で、今回が3回目だと思うのだが……ほんの5分のVTR撮りのために立派なロケ車をチャーターして福島まで出向く、という気合いの入り方に驚く。不景気なのに……。

それにしても、耳が取れてしまったキツネの写真を確認していて気づいたのだが、寅吉・和平の紹介をし始めてからすでに10年以上経っているのだなあ。
あの頃はまだ越後の家もあったし、川内村に行くなんて想像もしていなかった。それを思うと、なんかしみじみする。





神の鑿
神の鑿 (たくき よしみつ) 


江戸時代天保年間、高遠藩を脱藩して南福島・福貴作集落に身を潜めて定住した謎の天才石工・小松利平。その利平の弟子・小松寅吉布孝と孫弟子の小林和平。3代続いた名石工が残した驚異的な石彫刻作品の数々を、それぞれの人間ドラマを推理しながら紐解いていく。

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