(https://mak55.exblog.jp/21041672/ より、内容をまとめ)
- この「年間1mSv」のうち4割は内部被曝によるものと見積もられている。日本のように外部被曝だけ(空間線量から換算)での被曝量ではないことに注意。
- ウクライナの汚染地では、癌だけでなく他の疾病も多発し、結果、地域差はあるものの、住民の寿命が平均して5~10年縮んだ。
- こうした寿命の低減化をうけて、ナロジチ地区では年金の支給開始が5年早まり、男性は51歳から、女性は46歳からになった。
- 事故後27年経った2013年10月の訪問では、どこへ行っても空間線量は0.1μSv/hを下回っていた。食品検査も15年前からしなくとも大丈夫なレベルになっているのに、事故後12年以上経って生まれてきた生徒たちの多くが甲状腺に嚢胞結節を持っている。
- なぜそうなるのかを考えると、わずかではあっても放射性物質が空中浮遊しており、ホットパーティクルを吸引することで内部被曝が続いているからではないか……という印象を持った。
- 日本では原発爆発による放射性物質によって線量計の数値が未だ揺れ動く。これは放出された放射性物質が定着しておらず浮遊している、あるいは今も原発から放出され続けている証拠。除染作業や1Fの廃炉作業で生じる土埃、細かな浮遊物を吸い込まないように注意したい。
高線量土砂が伊達市の農地に 県確認せず放置
福島第1原発事故の除染用などだとして、福島県内の25カ所で土砂が違法に採取された問題で、伊達市の現場の一つで違法採取をした業者が、県の聞き取り調査に対し、「放射線量の高い土砂を周辺の農地にかぶせた」と説明していたことが23日、分かった。県は土砂の線量を確認せず、農業担当部署などにも報告していなかった。
県によると、違法採取が見つかったのは伊達市の畑で、面積は2000~3000平方メートル。畑は原発事故で汚染されたため、業者が地権者から外部被ばく防止などのために土砂採取を依頼され、採石法に違反した状態で2011年10月ごろから採取し始めた。
業者は採取した土砂が高線量だったため、除染用土砂には不向きだと判断。違法操業発覚後の14年7月、使途について県に「採取場所付近の農地の客土として使用した」と語ったという。
農地に用いる土砂の放射性物質濃度は国の基準で1キログラム当たり400ベクレル以下とされている。業者の説明を聞いた県の採石法担当部署は採取中止などを指導しただけで、線量については調べなかった。農業や除染の担当部署にも通報していない。
業者から聞き取りをした県北地方振興局は「あくまで採石法に基づく調査であり、決められた報告は県本庁の採石法担当課にしている」と釈明している。
(河北新報 2015年1月24日)
東電、推奨より10倍希釈 福島第一、粉じん飛散防止剤これって完全に「テロ」でしょ。なぜもっとしっかり報じない。きっちり処罰しない。
福島第一原発のがれき撤去作業中に、放射性物質を含んだ粉じんが飛ばないようにする飛散防止剤をメーカーの推奨する濃度より10倍以上に薄め、散布回数も大幅に減らすよう東京電力が指示していたことが分かった。指示は2013年夏まで約1年間続いた。原子力規制庁は「この結果、飛散防止効果が落ち、昨夏に放射性物質の飛散が起きたとみられる。安全な使い方をしなければならない」などとして東電に行政指導した。
問題となっているのは2013年夏のがれき撤去作業。飛散防止剤のメーカーによると、防止剤は数時間が経過すると固化するアルカリ性の液体で、主にアスベスト飛散防止に用いられている。除去作業中は原液か、水で10倍まで希釈したものを毎日散布し続けることを推奨しており、大気汚染防止法でも、アスベストの除去の際には薬剤で湿らせながら作業するよう定められている。だが、東電によると、当初は防止剤を4号機の作業で原液や10倍希釈で作業前日と直前に使っていたが、12年8月からの3号機の作業では100倍に希釈し、回数を数日から数週間ごとに減らすよう指示した。飛散問題が起きた13年夏当時は3号機には6月中旬と8月13日の計2回、散布しただけだった。
メーカーの担当者は「100倍希釈では水と同程度の効果しかない。さらに、粉じんを防止剤で湿らせている間に作業するのが原則なのに、数日以上も放置すれば飛散するのは当然だ」としている。
実際、8月12日と19日の作業中には放射性物質が飛散して放射能濃度が高くなって構内の警報がなり、作業員計12人に汚染が確認された。19日の放射性物質の放出量は規制庁試算でふだんの6700倍だった。東電は「飛散防止剤の散布不足のために起きた」としている。うち1度は3キロ先で空間線量が上昇しており、東電は「飛散の影響である可能性がある」としている。(以下略)
(朝日新聞 2014年12月31日 青木美希)
![]() |
『Digital Wabi-Sabi ─As Easy As EWI』 Tanupackから久々の新譜! これはあなたが聴いたことのない種類の音楽かもしれない! 「メロディの価値」にとことんこだわり、手段としてはデジタルを使う。これが「デジタル・ワビサビ」だ ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|
![]() |
![]() 7年間過ごした阿武隈に捧げる自選曲集。全曲リマスター。一部リミックス。新録音『カムナの調合』弾き語りバージョンも収録。 アマゾンMP3、iTunesストア、キメラなどから販売中。 ⇒こちらからどうぞ ⇒ライナーノートはこちら |
---|
![]() |
『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ) 『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言 第1章 あの日何が起きたのか 第2章 日本は放射能汚染国家になった 第3章 壊されたコミュニティ 第4章 原子力の正体 第5章 放射能より怖いもの 第6章 エネルギー問題の嘘と真実 第7章 3・11後の日本を生きる ■今すぐご注文できます ![]() ⇒立ち読み版はこちら |
---|
![]() |
『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ) ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。 第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか? 第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実 第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった 第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様 第5章 裸のフクシマ かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛 ■今すぐご注文できます ![]() ⇒立ち読み版はこちら |
---|
![]() ![]() ![]() |