僕がWEBサイトを最初に作ったのは1980年代後半だった。
その頃はまだUnicodeなんてものもなく、コードはShift-JISがあたりまえだった。
htmlも未成熟というか、ブラウザによって見え方が極端に違ったりして、大変だった。
SPAMなんてものもほとんどなくて、今みたいにWEBページに埋め込んだフォーム送信に画像認証をつけるとか、そんな苦労もしなくてよかった。
昔作ったままになっているWEBページ(存在すら忘れているようなページ)がいっぱいあるのだが、フェイスブックでリンクを張ると文字化けしたり、ある日、フォーム送信から数千通のSPAMが送られてきたり、いろいろ問題が多い。
狛犬ネットも古いサイトなので、ページのソースはもちろん、内容も今ではちょっとこれは……と思うようなものがあちこちに見つかる。
一方で狛犬ファンは増え続けているので、サイトの一部をしこしこと手直ししてみた。
全部は到底無理なので、初心者向けの記事を中心に……。
「狛犬の撮り方」はフィルムカメラ時代に書いた内容がそのままになっていたのを書き直した。
昔の狛犬写真を見ていると、SONYのF-707というカメラは傑作だったなあと思う。あの大きさの撮像素子にあの画素数。明るいレンズ。あのスペックのまま今の技術で作ればすごいカメラになるだろうに。
ずっと気になっていた雨樋の詰まりを直した。
雨樋を根本から外して本格的に。
集水枡(ジョイント)のところに土がびっしり詰まっていて、ちょっとやそっとじゃ通らなかった。
ここから草が生えていたのよね。
去年の9月に気がついたのだけど、草は取ったものの水は全然通るようにならず、そのままにしてあった。
雨が降るたびに屋根からまとまった水が落ちてきて下の土をえぐっていく。これはまずいなあ……と、重い腰を上げて直した。下にそのまま通しても同じなので、見栄えは悪いが、雨樋を地面の上に横に這わせて集水枡まで引っ張った。
で、雨樋といえば……と、思い出して、掻き出した後に地面に落ちた土塊に線量計を近づけたら……ああ~、やっぱり高い。

4年間もずっと雨にさらされ、だいぶ流れ落ちているはずなのに。
ちなみにこの土以外は、屋外、屋内ともに0.1台(μSv/h)。
他は0.1台なのに雨樋に詰まっていた土に近づけると0.3から0.4台まで上がるというだけで大騒ぎするということではなく、こういうことが起きて、今もこうなんだよなあ、ってことを日本中でしっかり認識しないといけない。
で、やっぱり安直に除染とかしちゃいけないと実感した。
定着しているものをまた拡散させているだけなのだ。
今日の作業は除染ではなくあくまでも雨樋の詰まりを解消させ、パイプを延長して雨水をU字溝まで導く作業だからやっている意味があるとは思うが、屋根にこびりついたセシウムを流しましょう……っていうのが目的ならやらない。
雨樋を通す作業をしている間、詰まった土をぼとぼとと身体にあびた。もちろん服にもつくし、その土を靴で踏んで、その靴で玄関に入る。
脚立にもべとべとと土がいっぱいこびりついた。
それをジェット噴射の水で洗い流したけれど、そうすると水しぶき(泥しぶき)が周囲に飛び散り、顔にもかかった。
除染作業員って、そういうことを毎日やっているわけだ。
山を除染しようとか、とんでもないと思う。
下手に引っかき回さず、じっと下がっていくのを待つしかないでしょ。
水は高いところから低いところへ流れるわけで、山に降った放射性物質の一部が水と一緒に下に流れていくのはどうしようもない。最後は海へ、だろうけど、その前になんとなく薄まり、散らばり、そこで固定されて、あとは自然に線量が落ちていくのを待つしかない。
とんでもないことをしてくれた国と電力会社。
そのことを忘れようとする国民。
なんの罪にも問われず、天下りや悠々退職後生活を満喫する犯罪者たち。
作業後、手を洗い、風呂に入った。
若干汚染されたな~と思うけれど、これが日本の日常なんだよ。
気持ちが悪い生活を押しつけた者たちの責任が問われていない。それどころか、彼らは3.11前よりふてぶてしく、大胆に日本を壊している。
「あれだけのこと」があったのに。
連中は「あれだけのことがあったのに俺たちは罰せられなかったし、国民もおとなしくしていた。なんだ、どうってことないじゃないか。じゃあ、とことんやるか。俺が死んだ後どうなろうと知ったこっちゃない」 ……って開き直った。
それでいいの?
正気ですか、日本のみなさん。
まったく、鬱にならずに生きていくのは大変だ。