私は自分を含めてドイツ人を信用していません。みなさんが私の朗読会に来てくださったのはすばらしいことです。でも、私はあなたがたを誰一人として信用していません。経済状況が悪化したら、みなさんはまたあの当時のような考えを持ち、強い指導者に従うかもしれません。少数民族を排除し、投獄するかもしれません。そんなことはないと誰が言いきれるでしょう。強制収容所は作られなくても、あちこちで殺人が起きるでしょう。そうやってドイツ人自身の雇用を守ろうとするのです。私はそれを危惧しています。
つらい。正気じゃない。すべて他人の犠牲の上に成り立っていたんだ。それなのにそんなことは絶対になかったと言い張っていた。自分たちは善良だったと。どうかしてる。
福島でメルトダウン(炉心溶融)が起きた11年3月、東京に住んでいて恐ろしい思いをした。何よりも恐ろしかったのは当局の透明性欠如だった。東京電力の清水正孝社長(当時)の説明は矛盾だらけで、事故から2カ月後に責任を取って退任が発表されたものの、その後任は同社に36年前から勤めるベテラン幹部だった。あれから4年、東京電力と同社と結託した日本経済が何かを学んだのか、今だに分からない。
同社で誰も刑務所行きになっていないのは驚きだ。日本の大物企業人に対する刑事上の手続きに先例がないわけではない。オリンパスの損失隠し事件では同社幹部が逮捕されたし、別の事件では堀江貴文ライブドア元社長も村上ファンドの村上世彰・前代表も服役した。それなのに東京電力の幹部はこれを逃れている。
「事故が起こった今、国や東電に「責任をとれ」と大人たちは言うけれど、もしそんな大人たちが原発に反対してきたのならば、こんなことにはならなかったはず。今、目に映っている世界を、あなたの子供や孫に誇りを持って譲り渡すことができますか? 私たち子供に対して恥ずかしくない態度でその道筋を示してください」(安積高校1年生 仲野瑞保さん)3月8日、郡山市で開かれた集会での女子高校生のスピーチより。
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『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ) 『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言 第1章 あの日何が起きたのか 第2章 日本は放射能汚染国家になった 第3章 壊されたコミュニティ 第4章 原子力の正体 第5章 放射能より怖いもの 第6章 エネルギー問題の嘘と真実 第7章 3・11後の日本を生きる ■今すぐご注文できます ![]() ⇒立ち読み版はこちら |
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ) ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。 第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか? 第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実 第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった 第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様 第5章 裸のフクシマ かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛 ■今すぐご注文できます ![]() ⇒立ち読み版はこちら |
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