プレーン 110円、黒みつ 130円、柚子シナモン 150円、粗挽きなこ 150円、ヘーゼルナッツチョコレート 150円、小倉抹茶 170円 ……というメニュー。
日光湯葉おからドーナツ、と銘打っている。湯葉はそもそも豆乳の膜だから、簡単に言えば「おからドーナツ」なのだろう。でも「日光湯葉」とつけるところが賢い。商売はこうあらねばね。
おからと全粒粉小麦粉をうまくブレンドしているようだ。
いいんでないの~。
プレーン、黒みつ、ヘーゼルナッツチョコレートの3種を1個ずつ買った。
で、気になるのはこの店がある一角。入り口には
「玉藻小路」という小さな看板がある。
この風景、雰囲気、デジャヴ感は……そう、鹿沼のネコヤドだ。もしかして……?
隣には「氷 玉藻稲荷」という看板もある。これはどこからどこまでが店舗なのかよく分からない佇まい。
寂びたトタン塀の裏側を奥まで進むと「受渡口」と書かれた木札が目に入る。
そこが氷屋さん?
注文するのはどこ?
値段もよく分からなかったし、すでに洋菓子も買ってしまって、炎天下、車の中に入れっぱなしではまずいだろうしで、今回は注文してみなかったのだが、この雰囲気、最高だね。『三丁目の夕日』の世界というか、昭和を見つける異空間。
ドーナツ屋さんの奥には手拭い屋もあるようなのだが、入ると何も買わずに出ていく勇気がないので入らなかった。次回、勇気を出して入ってみましょう。
氷屋のさらに奥を見ると、右手に日光珈琲の看板が。
あ、もしかしてここって、今市にもオープンしたという日光珈琲の裏手にあたるのか。
ということはこの一角をプロデュースしたのは……??
であればすべて氷解。な~~るほどね。
この寂びた青いトタン塀はもともとあったのか、それとも演出で後から作ったのか。どっちにしても空間の作り方がうまいよなあ。
しかも、生の招きネコがいる。ネコもちゃんと自分の役割を心得て演出の手伝いをしているのか。すごいな、タマ(と、勝手に名前をつけておく)。
玉藻小路は、もともとここにあった小さなお稲荷さん「玉藻稲荷」から取った名称なのだろう。そう、こういうネーミングのセンスが不可欠なのよ、観光地商売には。
ニコニコ本陣の「商業施設」っていう名称とは大違い。
よかったよかった。この一角が隣接しているためにニコニコ本陣の魅力が増したのだから、日光市は玉藻小路に感謝すべきだ。
そして、商業施設の魅力とはどうやって作りだせばいいのかをしっかり学ぶべきだ。
今日はこのまま帰るけれど、今度しっかりリポートしてみたいな。
<まとめ>
道の駅日光 に寄ったら、まずは玉藻小路を探索しよう! 徳次郎の天然氷を食って、お土産にドーナツ買って、それだけでも十分楽しめるよ。
隣は
日光珈琲 玉藻小路だしね。