のぼみ~日記 2015

2015/06/09の2

モリアオを求めて湯西川へ(3)声はすれども……

中三依のほうまで行くつもりだったのだが、時間的にちょっと厳しくなってきたので、今日はこのまま戻ることにした。戻るといっても、今来た道を戻るのではなく、さらに進むと土呂部方面に抜けられるはずなので、そのルートを選んだ。
この道は狭いが、落葉樹が多く、秋は紅葉観光の穴場になりそう。
土呂部に抜けるまでの数十km、1台の車もすれ違わず、人もまったく見かけなかった。本当に穴場ルートなのだろうな。
間の抜けたモリアオが道の脇に産んだりしていないかと探しながら進んだが、探しているときは見つからないものなのだよね。何も考えていないときに「え? なんでこんなところに?」というシーンに遭遇する。そういうものだね。

土呂部まで来て、前にも立ち寄ったミズバショウ群生地に入ってみた。
ミズバショウの開花時期は4月下旬~5月上旬で、すでに花は終わっていた。
でも、お目当てのモリアオは……。今年は雨が少ないからこの湿地にも水がほとんどない。帰ろうとしたら、道路脇の凹みあたりからモリアオらしき声がした。
近づいて見ると、草が生い茂っていてよく分からないが、このへんには少しは水が溜まっているようだ。そのわずかな水を求めて、モリアオが集まってきたのだろうか。
ここも声はすれども姿は見えず。

帰りに川治ダムに立ち寄った。
ここは以前、Daddy's Cafeのマスターがモリアオを見つけて、カエルが大の苦手なのに我慢して?ケータイで写真を撮って送ってくれた。その写真にはU字溝が写っていて、どこなのかと確かめたら川治ダムだというので、わざわざ確認するために出かけた。それが前回の土呂部行きだったかな。
結局、マスターがモリアオを見たというU字溝がどこなのかは分からなかった。
今回も山の奥まで行ってみたが、全然分からず。
ほとんど諦めて川治ダムの資料館(すでに閉館している)まで来たら、道を挟んだトイレのほうから鳴き声が聞こえた。
水場などなんにもない場所だ。なぜこんなところで鳴いているのか?
トイレのほうに行ってみると、脇にU字溝がある。もしかしてこのU字溝? まさか……ね。目の前は車が通る広い舗装路。U字溝の脇はコンクリートで固めた斜面。池も水たまりもなんにもないコンクリートだらけの場所だ。でも、確かに声は聞こえた。
U字溝の端から端まで(大して長くない)ゆっくり中を覗きながら歩いたが、モリアオも卵も見つからなかった。
そこでマスターに電話してみた。
そうしたら、確かにこのU字溝だというのだ。ほんまかいな。
もう一度U字溝を端から端まで見てみたが、やはりモリアオはいない。
諦めて帰ることにした。

それにしても、こんなところにまで追いやられるとは……。


土呂部のミズバショウ群生地


前にも一度来た河原。そのときはナガレタゴガエル?のオタマがいっぱいいたが今回はいなかった


カジカガエルが鳴いていてもよさそうな場所だがなあ……


土呂部ダム


川治ダム


ここからモリアオの声がしてびっくり。もしやマスターが見たのはここだったのか?


端から端までじっくり見たが、カエルも卵も見つからず


しかたないので、こんなのを撮って帰ることにする


今市まで戻ってきた。大谷川の橋から見る男体山


それでは、本日のまとめをどうぞ↑









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