のぼみ~日記 2015

2015/06/11

中三依方面にモリアオを求めて(3) 十王堂と湧水庵

中三依地区に入る。
十王堂というお堂。木彫りの仏像が置かれているらしい。なぜか賽銭箱の上にかつぶし?が??
いきなりワンダーゾーンに入ってきた雰囲気。

お堂の中


ETみたいなのも……


……


さて、ここからはまっすぐに湧水庵をめざした。
ふぃふぁ山荘さんの情報では、ここは「パワースポット」で、怪しいおじさんがいるらしい。どんな怪しい場所なのか、確認せねば……。

場所はすぐに分かったが、車を停める場所などにちょっと戸惑った。駐車スペースがあるが、「ここに30分以上停めるな」とか、いろいろ書いてある。
でもまあ、とりあえずそこに停めて、沢のほうへと降りて行く。橋を渡って向こう側がその目的地「湧水庵」なのだが、蕎麦屋なのかパワースポットなのか占い館なのか怪しい磁気治療室なのか……なんだか分からないまま。
橋を渡ったところに「湧水」がある。この水が霊験あらたか?なのか……。
人の土地から勝手にものを盗っていくな、量によって金を払いなさいというようなことが書いてある。
容器を持ってきたわけではないので、とりあえずスルーして先に進むと、案の定、怪しいおじさん登場。
「今日は蕎麦は休み」だと言われたが、蕎麦は今食ってきたばかりだったから、「蕎麦だけじゃないんでしょう? ここは……」と振ってみた。
するとすぐにおじさん、のってきて、先に立って歩く。
「ここはパワースポットなんだ」と解説しながら。
案内されるままに炭焼き小屋みたいな粗末な小屋に入った。

ここで水をくめるらしい


これが湧水。右にある茶釜みたいなところにお金を入れるシステムのようだ


麦飯石販売、1個2000円?


水は2リットル50円。20リットルポリタンクだと500円……


ここが蕎麦屋の入り口?


どこからともなくおじさん登場。奥の小屋に案内される


こんな感じの小屋


雑然としている。冬は寒そう……


ダウジング棒(アメリカから取り寄せた高級品らしい)を持ってきた


おじさんのワンマントークショー始まる


左に見えているのが2000円で売られている謎の石。細かく砕いたやつと塊のやつがある


おじさん(以下、社長)の話は面白い。
まず、ここはパワースポットで、地磁気が強烈なんだと。この小屋の中にしばらくいるだけでエネルギーが満ちてきて、身体の具合もよくなるのだ、と。
湧き出ている水(入り口で2リットル50円と書いてあった水)はルルドの水みたいなものらしい。なんにでもよく効く。でも、効能があると言うと薬事法に引っかかるので言えない(……と言いつつ、いろんな表現で言っているのだが……)。
そこからは難病が治ったという人たちの話が延々続いた。
末期癌と診断された人がここに通い、水を飲み続けたら治ったとか、ひどいアトピーで見るも無残な人が、ここの水を飲み、石を入れた風呂に入っているうちに治ったとか、そういう類の話が続く。
ダウジング棒を身体に向けて、あんたはここが悪い。ここは大丈夫、と、診断もしてみせる。でも、これはあくまでも「診断」じゃなくて、ただの会話なのだと。
「何を馬鹿なことを、って思ってるでしょ? そう思ってもらって結構。俺は別に儲けようとか思ってこういうことをやっているわけじゃない」
……というようなことを繰り返し言っていた。

ダウジング棒を使っての診断は、結構当たっていた。左目が悪い、とか、左足と頸椎に問題があるとか、肺や胃や肝臓は大丈夫だけれど、ここが……(と、股間をさす)。
確かに左目は悪い。小さいときに鎌が刺さって、今でもちょっと油断すると角膜糜爛で数日苦しむ。
左足は悪くはないが、腰とのバランスが悪くて、ちゃんと座れない。あぐらをかいてもすぐに痺れる。歪んでいるのは左側という感覚はある。
頸椎、というより、首を起点にしてひどい肩こりは持病だし。
でも、人間、たいていみんなそのへんが悪いんだよね。だから、そう言っておけば半分以上は当たるような気もする。

石を風呂に入れるとどうのこうのという話は、僕としてはだいぶ懐疑的ではあるのだが、水に関しては、そういうこともあるかもしれない、くらいにとらえている。

多分、自分が癌だと診断されたとしたら、抗癌剤治療は断って、ここの水を汲みに来るだろう。
そういうほうが、この「世界」を生きてきたものとして、正しいというか、楽しいのではないかと思うから。



日光クリック
三依 湧水庵
日光市芹沢345 tel:0288-79-0225
10:00~16:00 不定休 冬季は休業








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