毎朝コンピュータを起動すると自動的に
「月メモ」というスケジュール管理ソフトが立ちあがる。
何か予定や記念日などがあると、こんな風に教えてくれる↑
このソフトは、QXエディタのマクロ師としては伝説になっている
「ねこみみ」さんの作品。彼はQXのマクロだけではなく、味のある単独の
フリーソフトをいくつか公開していて、この「月メモ」もそのひとつ。
ねこみみさんには本当にお世話になっている。
僕はこののぼみ~日記をはじめ、すべてのhtmlファイル(WEBページの実体)をWEBサイト作成ソフトではなく、QXエディタというテキストエディタでソースを直書きして作っているのだけれど、その際に使っているのがねこみみさんが作ってくれたいくつかのhtml作成支援マクロ。

↑この日記を作成している画面
例えば、画像を貼り込むときは、
- Ctrl+Gというキーに画像を貼り込むマクロを割り付けてあるのでマクロを起動
- エクスプローラが開くので、貼り込む画像を選択
……という2アクションの操作になるのだが、ここ数年はネット環境も高速通信があたりまえになり、複数の画像を無造作にだ~~っと並べることが多くなった。
となると、画像ファイルを1枚ずつ貼り込むのがとても面倒。フェイスブックのアルバム作成みたいに、複数の画像を一括して選択、貼り付けできたらどれだけ楽だろうと思っていた。
ねこみみさんには過去何度かおねだりして、画像貼り付けマクロの改造などをお願いしたのだが、だいぶ前に彼は「ネットからもマクロ師からも完全に足を洗う」宣言をしているので、ずっと遠慮していた。
そもそもフリーソフトなのだから、使わせてもらっているだけでも感謝なのに、さらなるおねだりというのはいくらなんでも厚顔無恥。
しかもねこみみさんは高潔というかスーパーマン伝説をいっぱい持っている人で、3.11以降は
節電に目覚め、現在は東電との契約は最低の10Aで、月の使用量が0kwがほとんど。請求額は164円、なんていう生活をしている。
超人的な頭脳でプログラムをパパ~っと書いてしまう一方で、そのコンピュータの電源はベランダに置いた小さなソーラーパネルで発電したものをバッテリーに蓄電してしこしこ使っていたり、前衛舞踏?とフィドルのパフォーマーでもあり、可愛いペンネームからは想像がつかない風貌だったり……。
一度も会ったことはないのだけれど、長いおつきあい、というか、こちらが一方的にお世話になっている関係が続いている。
で、久々にねこみみさんのサイトを見たら、「月メモ」をはじめ、いくつかのソフトはバージョンアップしていて、最終更新日は今年になっている。
QXユーザーの一人とねこみみさんのhtml支援マクロの話をしたとき「私にはねこみみさんが引退したとは思えません」と言っていたのだが、なるほど、完全に引退したわけではなさそうだ。
そこで、駄目元で、なおかつ厚顔無恥を自覚した上で、画像を貼り込むマクロを改造して、複数画像一括選択方式にできないですかねえ……とメールしたところ、その数時間後には、わざわざ外部プログラムをゼロから開発してQXから呼び出すというすごいものができあがっていて、メール添付で送られてきた。
またひとつねこみみさん伝説が……。
これって、Windows3.1の時代に「TK花火」というソフトに感動してメールを送ったのがきっかけで知り合いになったプログラマーの
川和利匡さんのときと同じだ。
テキストエディタ上で整形用の改行コードを一括して削除し、その際に「本来の改行」は残すマクロが作れないかと相談したら、外部ソフトとしてササッと作ってくれて送ってきて「タヌパックで自由に配布していいですよ」と言われた。
そこで、これは僕だけが使っていたのではもったいないと、取説をつけてベクターに登録したりしたのだった。
Windows 95が出る前だったと思うので、もう20年以上前のことだ。
WindowsというOSはダサいし、Microsoftが強欲で、ろくな発展を遂げなかったけれど、当初から優秀なプログラマーが素晴らしいフリーソフトを世界中で開発・公開してきた。というのも、WindowsというOS、あるいはメーカー製Windows用ソフトが使いづらかったからだ。
初期のMacOSにそうした文化(フリーソフト文化やOSのカスタマイズがあたりまえの使い方)があまり育たなかったのは、MacOSが完成されたOSであって、ユーザーはアップルが考えた流儀に従うだけでよかったから。
今のMacはUNIXベースのOSになっているので、ソフトの開発もしやすくなっている。これからはMacOSが初期のWindowsのように、フリーソフト文化を発展させていくのかもしれない。
酔っ払って、あとは寝るだけというときに開いたメールに添付されていたので、試すのは翌日にしようと思ったのだが、簡単そうなのでちょっと試してみたら……もう、感涙だわ。やりたかったことがサクッとできる。すごいなあ、ねこみみさんは。
世の中にはいろんなすごい人がいる。ほんとに面白い。
C++ のプログラムとして作ってみました。
QX で HTML 開いている状態で、マクロ HtmlImgQ.MAC を走らせると、外部プログラム HtmlImgQ.exe が起動し、結果がクリップボードに入り、
戻ってきたら貼り付けます。
マクロを見てもらえればわかると思いますが、HtmlImgQ.exe を適当な場所に置き、マクロの const ExeHtmlImgQ$ にそのパスを設定すればいけるはずです。
例によって、自由に複製・改変・拡張・再配布してかまいません。
……とのことなので、もし僕のような使い方をしたいと思っている人がいたら、
⇒ここに置いておきますので、ダウンロードして試してみてね。HtmlImgQ.zipというファイル。展開するとプログラムファイル、QXから呼び出すためのマクロファイル、ソースコードまで入ってますよ。