多分、グレーの母ネコはこの家で飼われていたネコがそのまま残っているんだろう。
他の連中は勝手に居着いたんじゃないかな。
この母ネコはまだ名前がない。というか、多分、この家での名前があるはず。
須実ちゃんやマックの父親疑惑濃厚なのは、屋根の上を徘徊しているシロもどきみたいなぶちネコ。こいつは「やねお」としておこう。
僕が代わるまで、チャッピーのお散歩を担当していたお隣のよーこさんの話では、黒い子猫が二匹いて、一匹は車に轢かれて死んでしまったので埋葬したという。
その生き残りがここに映っているくろすけだと思う。だから、まだくろすけは大人になりきっていないんじゃないか、というのが僕の推理。それともこれはまた別のくろすけなのかな。全然分からないな、真っ黒なネコは。見分けがつかない上に、成長期にあるやつは見るたびに大きくなるわけだから。
ああ、猫缶がいくらあっても足りない。
いっそ、川内村はネコ村にしたらどうか。
観光資源としてのネコ。台湾にはそういうのがあるらしい。炭鉱跡の村が自然にネコだらけになって、ネコを見に国中から人がやってくるんだとか。
それ、いいじゃないの。
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ) ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。 第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか? 第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実 第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった 第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様 第5章 裸のフクシマ かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛 ■今すぐご注文できます で買う ⇒立ち読み版はこちら |