2015/11/10
バックアイカメラの取り付けやり直し

というわけで、新しいナビ イクリプスAVN-Z04iは本日届くはず。佐川の追跡だと朝から「配達中」表示になっているので、午後一には来るだろうと、午前中からすぐに取り付けできるように旧ナビを外して待機。
配線を間違えないよう、クルマ側の線にひとつひとつセロテープで名前をつけておく。「ACC」「車速」「アース」……などなど。
古い3303Dと購入したZ04iの取り付け配線図のページも印刷して用意してある。後は見比べながらつなぐだけ。
ところが佐川がいっこうに来ない。
仕方がないので、待つ間、もう一度バックアイカメラのナンバープレート横への取り付けが自分でできないかどうか検討し始めた。
ナンバープレート横から下に線を出して挟むのはいくらなんでもみっともなさ過ぎる。しかし、自分で穴開けまではやりたくない。開ける位置が微妙だし、裏側からドリルを入れるしかないし……。
で、恨みがましくナンバープレート周辺を見ていて気づいた。
ん? ナンバープレート灯って、絶対に配線してあるわけだから、その裏側は穴が開いているはずでは? そこを通せれば穴開けしなくても済むじゃないの。
というわけでナンバープレート灯を外そうとしたがこれまた外れない。
困ったときのWEB頼みでまた検索すると、やっぱり外せなくて困っていた人がいて、
ちゃんとやり方が出ていた。
穴にまっすぐ差し込んで、先っぽを外側に「くっ」と動かすと・・・
あっけなく外れた。。。。この間2秒。
これまでの苦闘の日々はなんだったんだろう・・
うんうん。分かる分かるこの気持ち。ナビ本体を外すときもそうだった。今回はすんなり回答が見つかってよかった。
やってみると、ほんとうにこれが嘘みたいに簡単に外れた。
どうもプジョーの留め金やスナップ類の設計は、国産車とはずいぶん発想が違うみたいだ。
で、外すと予想よりも大きな穴が現れた。やった! これでいけるんじゃね?
これで勇気凜々。さっそくバックドアの内張をバリバリと剥がして(これも順番を間違えるとツメを折ったりして取り返しがつかないことになるので、一応、注意しながら、かつ、大胆にやるのがキモ)、あれだけ悩んでいたバックドアを通して見えないように配線するという課題をあっけなくクリア。
あとはフロア横の内張裏側に隠しながら運転席まで引っ張り直すだけ。

ナンバープレート灯を外したところ。予想より大きな穴があいていた

バリバリとバックドアの内張を剥がして……

取り付け完了。きれいについた。万歳。本日はこれにて日没、作業終了
結局、佐川が来たのは夜の8時前。配達順路の最後に回されていたみたいだ。
佐川は来るたびに人が違う。迷って電話をよこすドライバーも多い。相変わらず、クロネコとのクオリティの差が大きいなあ。
アマゾンが佐川から完全にクロネコに乗り換えてくれたのはありがたい。でも、クロネコもずいぶん無理をしていて、配送員や集荷センターで働く人たちは泣いているんじゃないかしら。
あまりにも便利になった物流業界。慣れは怖い。昔は「チッキ」なんていって、国鉄の駅までバスに乗って荷物を取りに行き、重いリンゴ箱を持って帰ってきたものだった。荷物を受け取るだけで1日仕事。あの頃を思えば、今は天国のようだねえ。
物流業界で働いている人たちに感謝。
2015/11/11
メインユニットの取り付け 最後の最後でまた問題が……

翌日、いよいよ取り付け。
前日の準備がよかったせいで、配線はどれも間違いなくできた。恐る恐る電源を入れると、あっさりと始動。
ところが、最後の最後で問題発生。
なんと、Peugeotのロゴが入った隙間隠しの化粧枠がはまらない。よく見ると、新ナビは今までのナビより数mmだけ高さがあって、取り付けフレームには入るものの、最後の化粧枠がつっかえて入らないのだった。
さ~て、これは枠を切るしかないのか? きれいに処理できるのか? う~~む、まさかこんなところにさらなる落とし穴があるとは……。
疲れたのでここでナビの動作確認を兼ねて今市の町まで飯を食いに出かけることに。

最後の化粧枠の上がつっかえて入らない。これはひっかけているだけの図。モニターを開くとパカンと前に落ちてしまう

とりあえずナビの配線は済んでいるので、テスト走行をかねてこだま食堂へ

本日のお勧めということなので、チキンソテーを注文

これで600円(税込)。ほんとにありがたいお店だ

帰り道、矢野自動車に寄ってみたら、これから塗装しようというところだった

裏側は黒でもつや消しだから塗り分けるというので、そんなの面倒だからいいですよと言っておいた

帰宅。今日もかわず庵の庭には生き物の姿なし。庭はすでに冬に入っている

フレームは結局上の両端に切り込みを入れて斜めの部分を裏側に折り曲げて対処した

おお、うまくいった。これでモニター部分もちゃんと開閉するようになった

バックアイカメラのガイド線はもう少し調整する必要がありそう……。でもこれでとりあえず配線おじさんは終了かな
2015/11/12

眩しいのか、クッションの端に顔を突っ込んで寝ているのぼるくん
動画を映す
ところで、この機種にはフルセグの地デジチューナーが内蔵されていて、GPSアンテナ兼用のフィルムアンテナも付属してくる。
しかし、今回、アンテナはつけなかった。
GPSアンテナは今までついていたものと端子が同じでそのまま流用できたので問題なし。
テレビアンテナは本来フロントガラスにつけるようになっているが、プジョーは防磁ガラスなので電波を通さない。前の機種はアナログテレビ放送時代のモデルなので、アナログ放送受信用のフィルムアンテナが後部窓に貼り付けてある。このアンテナをそのまま流用できれば、受信感度は落ちても、使える可能性はあるのだが、残念なことに端子が合わない。
前のアナログアンテナは、途中に電波分配器がかませてあって、そこで4本のアンテナケーブルからの信号をまとめて1本のケーブルにまとめてからメインユニットに特殊な形状の端子でつないでいた。ところが今度のモデルは4本のアンテナ線をそのまま4つの端子につなぐようになっているので無理なのだ。
どっちみち地上波テレビを車の中で見ようなんて思わないから、最初から無視した。今までのアンテナを剥がすのも面倒だし。
しかし、SDカードに入れた動画ファイルは再生できるようになっている。というので試してみると、「未対応のフォーマットです」というエラーが出て再生できない。MP4、AVF、WMVなら再生できると書いてあるのだが、どの形式にしてもエラーになる。
いろいろ試していくと、どうやら横幅が800ピクセル以上の動画は再生できないようなのだ。720×480あたりが最大らしい。それ以下だと再生できる。
そういうのをちゃんと取説に書いておいてくれないと、時間が無駄になるよなあ。
で、そのサイズに落とした動画ファイルは再生できるのだが、全画面表示にしたときに横幅が縮んでしまうのが出てくる。すべてではないので不思議。
ワイド表示の設定を変更すると、ちょうどよくなるのと広がりすぎてデブになるファイルが出てくる。どちらもPCで再生するときは問題ないので、これは一種のバグというか設計ミスなのだろう。まあ、いいけどね、そんなのは。
あ、そうそう。心配していたステアリングリモコンはちゃんと使えた。しかし、AV電源ONだけはできない。今まではナビなしのオーディオだったから電源ON=オーディオONだったが、今度はナビは常時ONなので、オーディオONが別信号に変わってしまったのだろう。
まあ、いいや。ボリュームコントロールやソース切り替えはできるから。これができるのとできないのとでは大違いだものね。
……というわけで、病気のような1週間が終了。
あとはX-90がきれいになって戻ってくるのと入れ替えに持ち込んで、すでに買ってあるATFに交換してもらうだけ。
あ~、その後はすぐに冬タイヤへの交換かあ。2台分。面倒くさいけれど、これもずっと自分でやっている。毎年の行事みたいなものだ。
今までのタイヤがそっくりそのままつくので、何の問題もない。

ワイド表示にすると広がりすぎるファイルと……

ワイド表示にしないと横が縮んでしまうファイルがある……なぜ?
配線週間を経ての総括的?感想
ここ何回かの配線おじさん日記は、とても恥ずかしいのでやめようと思っていたのだが、敢えて詳細に載せたのは、僕自身、WEB上のいろいろな奮闘記のおかげでものすごく助かったからだ。こうして記録しておけば、いつかどこかの誰かが「あ、ここに参考になる記述がある」と喜ぶかもしれない。
で、それはそれとして、作業をしながら感じたのは、日本の製造業って、このままではどんどんダメになるのではないだろうかということ。
更新地図データさえ提供してくれれば問題なく使い続けられるのにさっさとやめてしまう。それって、DVDナビなんて古いからさっさと買い換えなさいということだろう。
しかし、まだ使えるのだ。馬鹿にしているではないか。
もう一つは、なぜにナビに地デジテレビチューナーなんてつけるのか、ということ。誰がそんなもの見るのだ?
ナビの配線のひとつに「サイドブレーキ端子に接続」というのがある。これはサイドブレーキを引いた状態じゃないとテレビやビデオが見られないようにするためのものだ。運転中はテレビやビデオを映しだしてはいけませんよということ。多くのユーザーはこれを嫌がって、サイドブレーキ端子につなぐケーブルをアースにつないでしまう。そうすることで走行中もフル操作ができるからだ。
夜間、運転席モニターに煌々とテレビ画面を映しだしながら走行している車をよく見るが、あれは取り付けガイドを無視してアース線につないでいるからできる。
ディーラーやカー用品店に取り付けを頼むとき「アースにつないで」と言っても、ちゃんとした?業者なら「それは法令違反でできないことになっているんですよ~」と断ってくるはずだ。
で、本来のつなぎかたをすれば、テレビはサイドブレーキを引いた状態じゃないと映らない。駐車場に停めたままテレビを見るなんて状況が普通にあるだろうか? ちょっと考えられない。
であれば、最初からこんなものはつけなければよろしい。その分、アンテナも不要になるしね。
いちばん安い機種にさえワンセグでテレビをつけるなんて、メーカーが思考停止しているとしか思えない。
そのコストの分、SDカードやBluetooth、Wi-Fi機能をつけたほうがどれだけいいか。
それとバックアイモニターだが、なぜ鏡像、正像の切り替えができるようにしておかないのだろうか。わざわざ高い純正のカメラを買ったのだが、取り付けてから分かったのは、安い社外品のほうは鏡像・正像切り替え機能がついているのだが、純正品は鏡像しか映し出さない。
切り替えるのは簡単なことなので、なぜ対応させないのかが分からない。法令で決まっているというわけでもないだろうに。
何かの拍子に逆になってしまったのを気づかないで事故を起こすということなのだろうか?
……ま、いいや。これはこれで。

上の写真は友人のYさんがフェイスブックにUPしたもの。使わせてねと断って転載。
これは壁の中に埋め込むコンセントボックスだが、不思議なスローガン?が刻印されている。
「常に考える」……?
……謎だ。
実はこれ、スイッチボックスやコンセントボックスの製造をしている
「未来工業」という会社の製品で、この「常に考える」は会社のスローガンなのだ。
製品カタログを見てみると、どうも現在はこの標語を刻印してはいないようだが、一時期、製品にわざわざ社是を刻印していたということなのだろう。
サイトには、
当社は「常に考える」を社業の企業理念とし、ユーザーの使い易い製品を提供するために「絶え間ない新製品の開発」、「ユーザーに対する迅速な対応」、「社員の自主性及び創造性の重視」、「地域社会への貢献」など、創業以来時代を先取りした経営を行い各事業の拡大を目指しています。
……とある。
社長は元劇団員だそうで、
岐阜の片田舎で劇団員たった4人で創業して45年。
後発ながら大手も敵わぬトップ商品を連発、仕事のノルマもなければタイムカードも残業もなし。休日数は日本一と言われる、社員にとって"理想郷"の会社。
……なんだそうだ。
この引用はテレビ東京が2011年1月に放送した番組の内容からだが、そのときは、
従業員780人の未来工業。ところがここには、派遣社員やパートはおらず、全員が正社員。育児休業は3年までとれるし、定年も70歳。さらに給与は地元・岐阜県庁と同等の高水準。
と紹介されているが、翌2012年1月の
産経新聞の記事では、従業員数約1100人となっている。1年間で社員が300人以上増えたらしい。
上司への報告は必要最小限にとどめる。業務の遂行は自分で考え、自分の判断で進める。必要と判断するなら上司の許可をあおがなくても出張は自由。
(略)
「大阪支店を作ったのは俺(本社)だが、その大阪支店は勝手に高松営業所を作り、その高松営業所は勝手に松山営業所を作った。(中略)トップが知らない間に営業所が増えていく会社なんて他にないだろ?」と、創業者の山田昭男相談役(80)は著書「日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”」(ぱる出版)で述べている。「いちいち上司のお伺いを立てていると自由な発想も自主性もなくなる」(同書)と考えるからだ。
……と、これまた気持ちのいいことが書いてある。
日本の製造業は今、本当に危なくなっていると思う。東芝の粉飾決算にしても、「世界のソニー」や「液晶のシャープ」の凋落ぶりにしても、いちばんの原因はトップの無能ぶりにあるのではないか。
無能というよりは、社内政治にばかり熱心になって、本来の「役に立つ優秀な製品を作る」という目的を忘れているからだろう。
初心忘れるべからず。
……そんなことを考えながら、配線おじさんをしていた1週間であった。
ではエンディングテーマは沖縄民謡調のメロディにのせて……。
♪ はいせんおじさん はいせんおじさん ♪
更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報
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「福島問題」の本質とは何か?
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『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!
第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる
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『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。
第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛
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