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のぼみ~日記2016

2016/01/11


商品に対する気持ち


ちゃんとまだ売っていた「牛乳かりんとう」
日光のはじめ狛犬撮り直し行脚週間の間に感じたことをひとつ書き留めておきたい。
それは商売に対する気持ち、ということ。

安倍首相が1月8日の国会答弁で「妻のパートで月に25万円」というたとえ話で実質賃金の低下現象を説明しようとしたことに対して、庶民が反発しているという。
「ご指摘の実質賃金の減少についてでありますが、景気が回復し、そして雇用が増加する過程において、パートで働く人が増えれば、一人当たりの平均賃金が低く出ることになるわけであります。私と妻、妻は働いていなかったけど、景気が上向いてきたから働こうかということで働き始めたら、(月収で)私が50万円、妻が25万円であったとしたら、75万円に増えるわけでございますが、2人で働いているわけですから、2で割って平均は下がるわけです」

この「妻が25万円」の部分だけを取り上げて、「現実認識がなさすぎる」「感覚がずれている」と反発する人が多かったわけだが、そもそもこの説明の主旨は、


……と言っているわけだ。

つまり、安倍首相にとって、「景気回復」というのは、企業が元気になって雇用を増やすことであり、そこで働く人たち一人一人の生活の質なんてどうでもいい、という認識なのだ。
低賃金労働者が増えても企業が儲かるならいいじゃないか。動いている金の総額が増えることが「景気の回復」なんだから、それのどこが問題なのだ、と。

こういう認識の人が一国の首相をやっていて、「私の経済政策が成功しているから景気が回復しているのだ」と、どうやら本気で信じている。
これのどこが間違っているのか理解できていない。こんな人物に首相をやらせていて、しかも、周囲の誰もがこの出来の悪い人物を御しきれない。
これこそが今の日本の危機なのだよね。

そもそも、商売、あるいは仕事をして金を得るという行為を単なる「経済行為」、金の動きとしてしかとらえられない人たちが増えていくと、楽しい世の中にはならない。

現代では、いかに楽にたくさんお金が儲かるかが商売のすべてだと考える人たちが増えている。
株だの為替だの先物取引だのといったマネーゲームで巨利を得る人たちから見れば、100円200円で悩む生活なんて忌むべきものでしかない。

しかし、1個100円のコロッケにだって、命がけの工夫や努力が込められている。
だからおいしいコロッケを食べられる世の中が存在している。
商売を金のやりとりとしか考えない人なら、100円なんだからこんなものでいいだろう、と考える。
そんな商売ばかりになったら、世の中がどれだけつまらなくなるか、想像してみるといい。
100円だからこんなものでいいだろう、ではないのだ。

そもそも1個100円のコロッケは十分に高級な値段であるが、高級料亭で密談ばかりしていてコロッケの値段を知らない人にとっては、コロッケの値段なんて関心がない。どうでもいいことなのだ。

……と、そんなことを、冷えてカチカチになった掻き揚げ天麩羅を出され、それを口に入れたときに考えてしまった。

しかしこれは他山の石としなければならないのだろうな。いい経験になったと喜ぶべきことかもしれない。
偉そうにそう書いている自分の仕事ぶり、商売への感覚、熱意、真剣さはどうなのか……と。

生きていくためにやむをえず、本意ではないこともいろいろしている。でも、それだけで終わる人生は絶対に嫌だ。

ううむ、前置きが長くなってしまったが、狛犬撮り直し行脚週間の間に買ったり食べたりしたものをちょこっと振り返る。

まずは「日光クリック」(http://nikko.click/)でも紹介した「牛乳かりんとう」。
日光道の日光口上り(宇都宮方面行き)パーキングエリアで買おうとしたらお店の人に「そんなものは置いてない」と言われてしまい、製造元がつぶれてしまったのかと思ったのだが、下りPAで確認したらちゃんと売っていた。よかったよかった。
上り側のPA売店でも買った記憶があるのだが……変だなあ。

これは有名な日昇堂ではない。変なモノが入っておらず、おいしい



この文法破壊コピーも健在(^^;;



これはいただきもの。超有名店の高価なお菓子。ちゃんとしたお菓子にはショートニングだのマーガリンだのは入っていないのだよね



ひどい蕎麦で腹が立ったので、その後、ニコニコ本陣に寄って晩飯用に高い弁当を買った。ここのはハズレがないからね



甘すぎずうまかった。あと、ドカベン的な量にびっくりぽんだった


2016/01/14

ひさびさの龍京苑


編集作業の追い込みに突入し、時間が惜しかったので近所(大沢)で昼飯を済ませた。ここは安くて良心的な中華料理屋



以前に来たときより少し値上がりしていたが、それでも内容を考えれば良心的価格



厨房からは絶えずフライパンをカンカン叩く音や油がはねる音が聞こえてくる。音だけでもうまそうだ



回鍋肉ランチ。850円。「ご飯は大盛りにしますか? 普通盛りでいいですか?」と訊かれたので、「普通盛りより少なめに」と言ったのだが、それでも丼飯の量で出てきて「これで大丈夫ですか?」と言われた。その「大丈夫」は多すぎですか、って意味なのだろうか。苦笑しつつ頷いた。
これが「少なめ」だとすると、普通盛りや大盛りはどうなってしまうのだろう。大食い選手権じゃないんだから~。おかずの量もたっぷりで、満足。
やっぱり日光はこうでなくちゃ~。



日光クリック 中華 龍京苑
日光市土沢1851-123 (コメリの並び、今市寄り) tel:0288-26-3843

月~木 ランチ 11:00~15:00(土日祝は~14.00)、17:30~21:00 
金曜定休


2016/01/15


悲報。愛用のマグカップが割れた。み~の仕業。一度、のぼるくんが落として取っ手が取れてしまったのだが、それは瞬間接着剤できれいにくっついて、何の支障もなく使えていた。今回は珈琲がいっぱい入った状態で落とされたのでひとたまりもなかった。
とっても使いやすく、気に入っていたカップだっただけに、無念だ。
このマグカップも、「いい仕事」だったなあ。

編集作業、鋭意進行中




助手さんは日本橋髙島屋の雛人形展のために出張中。28日からは横浜店で

これは横浜店のほうに出す室町雛


さて、この本はちゃんと魂を込めて作ったつもりだが、コスト計算ではそれこそ100円どころか10円単位で悩んだ。
高くなってもいいのであれば、平綴じにして厚い紙を使って……とできるが、悩み抜いて、少しでも安くできるようにと中綴じにした。
本当は、この本も内容に自信があるので、オフセットで作って、日光のあちこちの店に置いてもらったりしたいところだが、初期負担が大変だから、まずは無理をせずにいこう。









タヌパックブックス

狛犬図鑑01 日光のはじめ狛犬たち
あなたの知らない日光がここにある! 山奥にひっそりいる幻のはじめ狛犬なども網羅。ご案内は⇒こちらから

『狛犬ガイドブックVol.1』
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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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