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のぼみ~日記2016

2016/04/02

宇都宮美術館(承前)



美術館は常設展示室が作品入れ替え中で見られなかったのが残念だった。
企画展は齋藤富蔵展。宇都宮生まれの画家。
水彩絵の具を油彩のように盛り上げて使うなど、ユニークな作風。ほとんど無名の画家で、まとまった展覧会はこれが初めてとのこと。折りしも今日4月2日が命日だった。
デジタルものばかりで疲れている頭にはとてもいい刺激になった。

館内ショップにも、面白そうな本などが並んでいて飽きない。無料で本が読めるコーナーもある。アートが好きな人なら一日いても退屈しないんじゃないだろうか。

ロビーからレストラン方向に伸びる廊下



もとはこのへん一帯がこんな感じの雑木林だったのだろう



ロビーのあたりにも人は少ない。土曜の午後がこんなだから、入り浸る常連さんとかいてもよさそう



大谷石をうまく使っている



広場の真ん中を通って駐車場に戻る。オブジェに登って遊ぶ子供



振り向いた犬



人があんまりいないのが地方都市の魅力。都内なら土曜の昼下がりにこんな状態ってことはありえない



バスも来ているみたいだ



ちょっと趣味じゃない……(^^;;



ニューヨークでの国際平和映画祭での招待作品上映

先日、『Threshold:Whispers of Fukushima』がニューヨークでの国際平和映画祭での招待作品となって上映された。
共同通信の記者さんが来ていて配信してくれて、日経、河北新報、福島民友などが掲載した。
【ニューヨーク=共同】日米両国の市民が協力し、戦争と平和や核などに関する映画を上映する「ニューヨーク平和映画祭」が2日、ニューヨークの教会で開かれ、東京電力福島第1原子力発電所事故後の福島県の人々を取り上げた2作品が上映された。映画祭は今回で9回目。

 米在住の椎木透子監督(43)の作品「スレッショルド 福島のつぶやき」は事故に伴う避難区域の一つ、同県川俣町山木屋地区の若者でつくる和太鼓チームや、同県南相馬市の中学校吹奏楽部のメンバーが事故の影響を乗り越えて生き生きと活動する様子を描いた。

 来場した椎木監督は、米国人の観客らを前に「『福島は放射能汚染や問題ばかりではない』『生活を立て直していくためみんなで努力している』との子供たちの言葉に胸を打たれ、外国では聞かれることの少ない彼らの声を映画で伝えようと思った」と振り返った。

会場に出席していたToko監督の話では、会場には白人黒人含めたいわゆるアメリカ人だけでなく、南米から、中国から、ヨーロッパから、そして日本人も……と、様々な人たちが立ち見が出るほど集まっていて、泣くところ、笑うところもそれぞれ違っていて興味深かったとのこと。
また、「福島になんていちゃダメだ」と映画を観る前に言っていた人たちが、見終わったら「そんな風に簡単に言えないね。そう気づかせてくれてありがとう」とか、「この映画は福島は安全だっていうことのプロパガンダだろうと思ってて、観るものか!って思っていたけれど、やっぱり気になって来てみたら、全然違った! 映画に出てくるそれぞれの人たちが本当に美しくて、一つ一つの曲に心を打たれて、福島の問題を超えて、人間の映画だったのですね! 本当に見に来てよかった」などなど感想を熱っぽく語ってくれたそう。
助手さんのいちばんの親友(大学の同級生)も、「最初、廃炉とか処分場とかそういった問題を扱ったドキュメンタリーみたいなものかと想像していたのですが、全然予想と違って、詩のような仕上がりで、素敵でした」との感想を寄せてくれた。

この記事を配信した共同通信の記者さんは朝日新聞の「プロメテウスの罠」で読んで以来マサイさんのファン?になって、ずっと会いたかったとのことで、じわじわといろんなところでつながっていくのだなあ……と。
マスでど~~んと放つことはできなくても、井津先生の遺言でもある「一人に向かって」の精神を忘れなければ、いつかどこかで嬉しい出逢いや出来事が待っているかもしれない。


Threshold Whispers of Fukushima trailer vol. 2 from Toko Shiiki on Vimeo.


予告編第2弾




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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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