前回、オーディオインターフェイスがどうのこうのとか、ほとんどの人には呪文のような単語が並んだ長文をUPしたが、実は、こんなデジタル時代になる前、全部アナログでやっていた40年前の録音のほうが感動的な音だったりすることはよくある。アナログレコードやカセットテープが今再び人気を呼んでいる、というのもよく分かる。
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これは1976年頃に自宅(実家)で録ったデモテープ。
4トラックのオープンリールデッキを使って、何度かピンポン録音しながら録った。
貰い物の初心者用ドラムセットを自家製二段ベッドの上に置いて、そこで「グラグラして怖い」といいながら松井くんがドラムを叩き、てっちゃんは長期月賦を抱えたギブソンのベースをミキサーにダイレクトにぶち込んで弾いて、山下くんはうちにあった8000円くらいの真空管アンプに愛器をつないで弾いて、僕は4万8000円で買った田村博のフラメンコギターと、やはり長期ローンで買った展示処分品のコロムビアエレピアン初号機を弾いている。
リバーブはホーク技研のスプリングリバーブ。ミキサーはTEISCOのPA用8チャンネル。
何度もテープダビングを繰り返し、最後はデジタルファイルになったこの録音だが、十分に迫力ある音だし、ベースなんかぶっとい音で感動する。デジタル録音だとベースが埋没したりするんだよなあ。
実はこれ、夜寝る前にフェイスブックで「ゼロ戦隼人」とかの話が盛りあがって、ゼロ戦隼人やスーパージェッターなんかの懐かしい主題歌をYouTubeで見つけて聴いていたとき、ふと「そういえば、ミュージカル『黄金バット』のために書いた『午後三時過ぎの夢』は傑作だったなあ。いつだっけかなあ……」と、Googleで「午後三時過ぎの夢」を検索したら、なんと、ニコニコ動画にレコード音源を上げている人がいたのだ。

「午後三時過ぎの夢」をググってみたら……
「かっこいい!」と言っている人がいる。
多分、若い子だろうと思うが、かっこいいと思ってくれるか。嬉しいよ。じゃあ、この曲が生まれた瞬間の記録をUPしておくよ。
……というわけで、当時のデモテープを無加工のままYouTubeにUPしておいたのが↑これ。
今の若い子は、オープンリールテープデッキなんて見たことないだろうなあ。カセットテープも知らないかも。
コンピュータもケータイもなかった時代、CDさえもまだ出てこなかった時代。俺らは苦労して音楽を自宅録音していたのだよ。
元気のよい曲ということで、ついでにこんなのも……。
今回、Focusriteを設置するために机の上を片づけていたら、いろんなもの(要するにほとんどゴミ)が重なっている下から古い譜面のコピーが2つ出てきた。そのうちの1つがこれ。
昔、競馬の宝塚記念がオリジナルファンファーレを公募するというのがあって(今調べたら1999年)、僕も1曲応募した。
その譜面が出てきたので、どんなのだったのかチャチャッとLogicのみで再現してみたのがこれ↑
どうなのかな~。出だしは旧陸軍の起床ラッパをイメージしたのを覚えている。「起っきろよ起きろ みんな起きろ~ 起きないと兵長さんに叱られる~♪」というあれ。(「あれ」といっても分からないか。親父が昔よく歌っていたので僕は知っているのだが……)
で、今回、採用された作品はどんなものだったのか、
ググってみて、初めて聴いた。↓こんなのだった。