2017/02/18
えもっちゃんはやっぱり面白い
売り出し中だったあの頃より優しい顔になったなあ
『じゅん散歩』(テレ朝)は、『ちい散歩』(2006年4月~2012年5月)・『若大将のゆうゆう散歩』(2012年5月~2015年9月)に続いてのテレ朝平日午前10時枠の「散歩シリーズ」3代目。3つ続いたシリーズの中ではいちばん面白いと思う。別に見ているわけではないのだが、高田純次が70歳になった記念に盟友・柄本明をゲストに迎えて特番を放送というので録画してみた。
柄本明を初めて見たのはジアンジアンの東京乾電池公演で。ベンガルとのアドリブを交えた絡みは衝撃的(笑劇的?)だった。世の中にこんなに面白いものがあったのか! と感動したものだ。
学生時代は、アングラ芝居とか、普通のマンションの一室で行われている怪しいショーとかを『ぴあ』の情報を頼りに見まくっていた。
紅テント、黒テント、天象儀館の銀色ドームテント、天井桟敷、夢の遊眠社、東京ボードビルショー、第七病棟、大駱駝館……面白いと言われていたものは片っ端から見に行ったものだが、東京乾電池は断トツで面白かった。
後にフジテレビの「笑ってる場合ですよ!」にレギュラー出演するようになったときには、心から応援すると同時に「乾電池の面白さが全然出ていない」と悔しさも感じたものだ。典型的なファン心理だわね。
さらに後に、テレビ誌の仕事で柄本明にインタビューしたときは、好きすぎて上滑りしたような記憶もある。
そのときに聞いた乾電池旗揚げ後最初の仕事、新宿西口会館屋上ビアホールでのコント芝居「割り箸仮面とスプーンマン」の話が、この番組の中でまた聞けた。
懐かしいなあ……。
そういえば、えもっちゃんの本、サイン会ってのがあって、サインしてもらったことがあったな……と、本棚の上のほうを見たら……あった。
あった! 『必ず試験に出る柄本明』……しょーもない本だが、なぜか今も大切に本棚に入っている
糸井重里と川崎徹という、当時超売れていた二人が構成作家を担当。ほんとにしょーもない本なのだ。バブルだったんだねえ。1982年
「お名前は?」「名前はいいです」「いや、入れたほうがいいでしょ」「じゃあ、よしみつ、で」「どんな字ですか?」「平仮名で……」みたいなやりとりがあったのだった
柄本明は1948年11月生まれ、高田純次は1947年1月生まれ、高田純次のほうが年上なのだね
東京乾電池によく客演していた松金よね子にもインタビューしたことがある。
そのときも僕が乾電池の話ばかり振ってしまった。高田純次がすでにテレビで売れ始めた後だったので、「ベンガルは舞台上では面白いのにテレビに出るとしょぼくなる。高田純次はその逆で、舞台に出るとつまらないのに楽屋の帝王で、楽屋では大爆笑の連続だった」みたいなことを話した記憶がある。
「結局、純次のほうがテレビ向きだったんでしょうねえ」ということで意見の一致を見て(?)、今思えば、松金さんのことは全然訊かなかったような気も……?? 失礼なことしちゃったな。
結局、僕がノックアウトされた柄本明の笑劇は、テレビでは志村けんとのやりとりなんかでしか見られず、ベンガルに至ってはまったくテレビではあの凄さは見られなかった。ジアンジアンという特別な空間での魔法だったのかもしれない。
……で、今日もまたこんな本を資料として読みあさっている……生きるために……
「フクシマ」を予言した小説と言われる『マリアの父親』の改訂版が「紙の本」で甦る。
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A5判・124ページ
★オンデマンド 980円(税別、送料別)
更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報
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