NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』は朝ドラ史上に残るトンデモ作品だった。最後の最後までひどい。なにがひどいって、あんなに手抜きで、非常識な脚本をやる気のない演出で……という例は今までなかったはずだ。一応面白いドラマにしたいと頑張ったけどダメでした……というのではない。ハナから視聴者を馬鹿にしている。しかも中身がデタラメだらけ。今の政権みたいだ。
このドラマのおかげで、Yahoo!テレビの「みんなの感想」というのを初めてチェックするようになったのだが、ドラマが終わってからも書き込みがポツポツあって、その中で100を超える「いいね」がついていた感想が、まさに! だった。
べっぴんさんでは、こちらが泣く場面ととらえていないうちにヒロインがすかさず顎まで流れる涙を大量に流すので泣くのはヒロインに任せていた。
だが、あちらのドラマでは泣かせようとしていない場面、むしろ笑わす場面、つまり出稼ぎのお父さんが靴屋の小売りのセールワゴンで、さらにまけさせようとして不器用な交渉をしているのを見ただけで不意に泣きそうになった。
出稼ぎをせざるを得ない環境で寂しさに耐えて離れ離れに暮らしながらお互いを思う気持ちが胸に迫った。
さりげない思いやりはべっぴんさんでよく見かけた演説や綺麗事のセリフでは伝わって来ないなあ、と改めて思いました。
(Yahoo!テレビ みんなの感想 より)
……ここでいっている「あちらのドラマ」とは、4月からは東京製作の『ひよっこ』のことだ。出だしはなかなかよいのでは?
実際、「みんなの感想」での評価は↑こんなに極端に違う。
『ひよっこ』の感想では、タイトルがいきなり「お帰りなさい! 朝ドラ」だったりして、みんなほとほと『べっぴんさん』のひどさに精神が破壊される寸前だったのだなあ……と思う。
土の匂いを嗅ぎながら、ミネコちゃんが総理大臣云々ってつぶやいてたね。 某県民の願いを代弁してたんだね。
……って書いている人もいた。
そうそう。ちゃんと脚本家がそこまで連想させる内容で書いているんだねえ。
僕も、あの父娘が土の臭いを嗅ぐシーンでは、どうしてもそのことに思いが及んでしまう。ちゃんと見ている人がいて嬉しくなる。
『ひよっこ』は1960年代の茨城が舞台。ボンネットバスが山形交通のものだとか、いろいろ話題になっている。そういう話題で盛りあがりたいものだ。
で、このバスの運転手役の役者さん、昔、お笑いコンビの「テンション」の丸いほうの人(田口浩正)だと思ったら、違うのね。松尾諭。田口は1967年10月生まれ、松尾は1975年12月生まれなので松尾のほうが8歳若い。
ちなみにテンションの細い(細かった)ほうの人(小浦一優)は後に「芋洗坂係長」としてピン芸人で売れた。あまりにも風貌が変わってしまった人の断トツ一位の座を長期確保している。

↑テンション時代の宣材写真。左が小浦。田口はあんまり変わってないのに……ねえ……

芋洗坂係長の宣材写真。体重はテンション時代は50kg台だったのが今では100kgオーバーだとか。あたしもかつては50kgそこそこだったのだが……さすがに負ける
わしらも負ける……
ところで、朝ドラといえば『あまちゃん』で有名になった南三陸鉄道の新入社員入社式というのがニュースになっていたのだが、テレビをぼ~っと見ていたら、田口浩正がいる? ん? 田口を主演にしたスピンオフドラマでの作るのでその製作発表かしら? ……と思ったのだが、違うみたい。
で、もしかして……と、過去の日記を検索してみたら……あった!
これか!
↑2013年4月22日とある。4年前の春だ。
この動画に映っている四角いプラケースは一辺が10cmくらいなので、この稚魚はせいぜい2cmくらい。それが4年の間に10cmを超える大きさに成長していたのだ!
しかもこの4年間、一度も目撃されることがなかった。ということは、普段は泥の中にもぐっているのだろう。
それにしても正体はなんだったのか? せめて生きているうちに一度見ておきたかった。
この怪魚腐乱死体事件で、テコのこの曲を思い出した。
↑長い曲だけど、文学になっているよねえ。