戊辰戦争のとき、薩長を中心とする倒幕軍は江戸を制圧し、さらに北上。家康の墓所でもある東照宮なんて焼いてしまえ、という強硬派もいたらしく、それを察知した幕府軍は、焼かれる前に東照宮のご神体を会津に移そうとしたが、会津もすでに落ちる寸前と知り、日光と会津の間に位置する野門地区にご神体を隠そうとしたそうだ。指示を出したのは会津藩主・松平容保だったとか。
その命を受けたのが野門地区の有力者・小栗久右衛門。今も営業している民宿「一乃屋」の6代前にあたるとか。
この歴史秘話をいつまでも伝えようということで、地元の有志などが集まって昭和45(1970)年に栗山東照宮を建立し、ご神体を安置した
……ということだ。
神社の歴史は浅いのだが、歴史秘話が面白い。
で、そこに連れてこられた狛犬が、これまた日光の金山フィーバーという「埋もれた歴史」を見て来た狛犬というのだから、さらに面白い。
その狛犬は次のページでじっくりとご覧あれ。