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のぼみ~日記2017たくき よしみつの日記2017


2017/06/21

パソコンが壊れた


メインマシンにしているWindows7デスクトップが壊れた。
今思えば少し前から兆候はあったのだ。
まず、データを格納しているいちばん大きな外付けHDD(3TBのUSB3.0)を認識せずに起動に失敗したことがあった。何度か繰り返すので、これは完全に壊れる前になんとかせねば……と、今度は4TBのHDDを買って付け替え、数時間かけてデータを移した(TB単位のデータコピーは半端じゃない時間がかかるのよね)。
で、しばらくはOKだった。念のため、不調だと思われるHDDをテレビに接続して録画用として登録したところ、なんの問題もなく動く。そのうち壊れるのかなと思いつつ、使っていたが、壊れる気配はない。なら、なぜパソコンにつないでいたときは認識しなかったりデータが飛んだりしたのだろう……と訝っていたら、パソコンが動かなくなった。
え? もしかして?
……そう、原因は外付けHDDではなく、Windowsが入っている内蔵HDD(SATAの500GBで2.5型)だったようなのだ。

まいった~!
データを格納している外付けHDDは毎晩寝る前に二重にバックアップを取ってあり、いつ壊れても大ごとにならないようにしてある。しかし、多くのプログラムとWindowsが入っている内蔵Cドライブは、丸ごとコピーをとっていなかった。まあ、Cドライブにはデータは入れてないから、壊れたら再インストールすればいいか、と思っていたのだ。

しかし、考えてみると、今使っているマシンはショップマシンで、Windowsのインストールディスクは付属していなかった。再インストール用に初期状態のWindowsが格納されている領域があるのだが、Cドライブ全体が壊れてしまったらどうにもならないではないか。

まいった~!

助手さん曰く「仕事で使っているんだから、同じものをサブでもう一台常に用意しておかないと」。
そうだねえ。でも、サブを用意するのも金と時間がかかるから、それならいざ壊れたときに再インストールする手間と変わらないか……と思っていたのよね。

で、まずはノートPCでメール関連やWEB関連などの通信を確保しておき、今のマシンを買ったところにもう一台発注。同時に、内蔵HDD以外は壊れていないのだろうから、Cドライブを交換すれば動くはずだ……と、Amazonに内蔵HDDを発注。インストールディスクがないのも困るので、Windows7インストールディスクも発注。
インストールディスクはメール便かなにかで届くのだろうから時間がかかると思っていたら、翌日午前中に、HDDとインストールディスクが同時に届いた。
ということで、新しいHDDに交換して、USBでDVDディスクドライブをつないで、届いたWindows7インストールディスクで起動して、Windows7をインストール。

これはあっさりと(もちろん時間はかかったが、トラブルは起きずに)うまくいった。



購入した2.5型HDDに付け替えて、インストールディスクからWindows7をはじめからインストール


ところがここでまたトラブル発生。
Windowsの初期設定を済ませたが、ネットにつながらない。どうも、ネットワークドライバはWindowsのインストールだけでは入らず、使われているマザーボードのメーカーが供給しているらしい。
なんかそんなディスクがあったような……と探しだして、ドライバ類を全部インストール。
ところが、それが終わったら、マウスを認識しなくなった。マウスが動かないので、どうにもならない。
頭を冷やすべくレオのお散歩へ。


なぜか今年はあちこちでミニアカガエルを見る



どこで生まれたやつなんだろう。田んぼだとしたら、ここまでずいぶん距離があるがなあ……


マウスを認識しなくなってしまったというトラブルで半日つぶした。
最後、どうやったのか忘れたが、なんとか動くようになった。
で、後から分かったことなのだが、どうやら内蔵Cドライブだけではなく、8個あるUSBポート(そのうち3.0は2つだけ)のうち2つが壊れているようなのだ。デバイスマネージャを見ても、USBのドライバが必ず2つ「使用不可」となっている。
これ、ドライバの問題かと思って、一旦ドライバを削除して再起動……とか、いろいろやってみたのだが、ダメ。
思えば今までもプリンタがときどき認識されなくなったり挙動不審になったり、音が出なくなったりということがあった。それでUSBケーブルを交換したり、いろいろやっていたのだが、これも、今思えばUSBポート、あるいはそのポートにつながっているマザーボード内での何かが問題を起こしていた可能性が高い。
完全にダメなら分かりやすいのだが、動いたり動かなくなったりするので分からなかった。怪しいポート2つに見当がついたので、そこには絶対つながないようにしたところ、すべてがうまくいった。ネットにもつながるようになった。

この段階で、IDE SATAの内蔵用HDDをUSBに変換するアダプタケーブルなるものが存在することを知って、すぐに注文。今までのCドライブ、完全に壊れているわけではなく、Windows部分が相当壊れていても、データの一つ一つはまだ拾い出せるのではないかと思ったからだ。それができれば、新内蔵HDDの初期設定も捗るはず……。

アダプタは翌日届いた。
これが大正解! 今までの内蔵HDDをちゃんとUSBで認識し、データも拾い出せたのだ。

IDE SATAの内蔵ドライブをUSB仕様に変換してくれるアダプタ。これは救世主になった



こんな感じで内蔵用HDDをUSBポートにつないで外部ドライブのように使える


これで峠は越えた。後はシコシコと元の環境に戻していく地道な作業。
いろいろなソフトの設定が戻ってしまっていてやり直したり、中にはコピーしただけでは認証ではねられて起動しないものがあったり……。
そういう「あちゃ!」に遭遇するたびに、シコシコと解決していく。

外部HDDへのWindowsバックアップは忘れずに!

ここまでのことで学んだ、というか、肝に銘じたことをまとめておくと……。


……ということ。これだけで、今回の苦労は何分の一にも軽減できたはずだ。気を抜いていたなあ……猛省。

次からはこうすればいい


ほぼ全部の環境が回復し、むしろ前よりもサクサク動くようになってから、発注してあったサブ機が届いた。
同じパソコンショップabaのマシンだが、abaではもうWindows7用のマシンはCeleronの低性能マシンしか用意していなかった。
今使っているWindows7はCore i7の3.2GHzでメモリは16GB積んでいる。サブ機として購入したのはCeleron G1840プロセッサ 2.8GHz チップセット... Intel社製 H81チップセット メモリ4GHzだからぐっと落ちる。
でも、Celeron G1840というプロセッサは昔のCeleronに比べたらグンとよいという話もあるし、メモリは載せ増しすればいいだけだから、サブ機としてならこれでもいいだろう。↓

とにかくWindows10にすることだけはどうしても避けたい。
Amazonに内蔵HDDをもう1つ発注し、それをとりつけて、メインマシンのCドライブバックアップファイルからリストアしたら、あっさりうまくいった。これでまさにサブマシンができあがったわけだ。
メモリも手持ちで余っていた4GBを追加して8GBに増やした。
これで、メインマシンが派手に壊れても安心できる。

元のCドライブはそのままケースの中に収まったので、ケーブルをつながないで、これは初期状態のWindowsがインストール済みのHDDとしてバックアップ用にした。

Windowsバックアップで作成しておいた修復ディスクで起動させ、外部HDDからメインマシンのCドライブ環境を丸ごとコピーしているところ。あっさりうまくいった。

今回用意したパーツのリスト:



Western Digital 内蔵用ハードディスク 2.5インチ 1TB WD10JPVX SATA3.0 5400rpm 8MB 9.5mm

↑デスクトップマシンだがファンレスのスリム設計なので内蔵HDDはノートと同じ2.5型なのだ。やはり3.5型に比べると故障しやすいのかな。壊れたHDDは東芝製だったので、WDのにしてみた。東芝製2.5型HDDは、前にもUSBのモバイル型を買って壊れた経験がある。まあ、HDDは当たり外れがあるから、メーカーでどうというのはあまり意味がないかもしれないけれどね



↑Windowsバックアップで修復ディスクを作っておけばインストールディスクは必ずしも必要ないが、今回はそれをしていなかったので、これがないとアウトだった


GREEN HOUSE SATA/IDE-USB2.0変換アダプタ 2.5インチHD対応 GH-USHD-IDESA

↑これもほんとに助かった。完全に動かなくなったら無理だが、データが吸い出せる場合がかなりあるようだ


ELUTENG DVD ドライブ USB3.0

↑途中でDVDドライブもおかしくなって買ったのだが、実はパソコン本体側のUSBポートの不具合だと後から判明。いずれにしても、DVDドライブは外付けのほうがつぶしが利くのでお勧め


UGREEN USB 3.0 ハブ 4ポート hub PS4/Surface/MacBook対応 USB3.0高速ハブ 1mケーブル付き

↑これも、ハブを疑ったら、USBポート側の問題だったみたい。でも、USB2.0のハブも使っていたので、これを機にハブは全部3.0対応にしたので結果OK 。コードが1mと長いのも何かと便利


UGREEN USB 3.0 延長ケーブル タイプAオス- タイプAメス 金メッキ ブラック 2m

↑延長ケーブルって、必ず必要になるよね


SlimPc SD100/Windows7 PRO/ファンレス電源 

↑サブマシンとして購入。届いてすぐに、Cドライブは丸ごとサラのものに交換してメインマシンのCドライブをコピー。メモリも4GB追加して8GBにした。ここのPCはまったく音がしないのが美点だが、今回、2.5型HDDの弱さと、なぜかUSBポートの不具合が判明したのでちょっと信頼感が薄れた。でも、うるさいマシンはストレスが溜まるから嫌だしね。
このケースだけ売っていたら、自作してもいいかもしれないと思う

それにしても、コンピュータがないと何もできない生活、人生って、どうなんだろねえ。
執筆、通信、写真、音楽……ほんとに何一つできない。コンピュータがなかった時代はどうやって稼いだり創作したりしていたんだろ……。
原稿用紙に鉛筆で執筆(絶対に戻りたくない)、メールがなかったしFAXすらなかったから原稿は直接届けるしかなかった(冗談じゃない)、フィルムとDPEの時代は金がかかったから、バシバシ何枚も撮るなんてできなかった(今は全部無料!)、テープレコーダーに録音していた時代はプロと自宅録音の差はありすぎて、宅録の作品をそのまま販売なんて考えられなかった(今はほぼ差がなくなったといってもいいけれど、その分、誰でも音楽を作れてしまうので、世に出るのは大変か)、いざとなればどこも出してくれない本をオンデマンド出版できる(いいんだか悪いんだか……)。

コンピュータでなんでもできるということは、コンピュータがないと何もできないということ。幸せなのか不幸せなのか……。
ひとつ言えるのは、僕の場合、コンピュータで何でもできる時代になって、ガクンと収入が減ったということ。
ふうう。


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