今回、最後までうまくいかなかったのはWindows ムービーメーカーの復元だ。これはフリーソフトなのだが、配布元のMicrosoftは知らないうちに配布を打ち切っていた。WEBダウンロードせずに、ローカル環境でフルインストールできるパッケージファイルを配布しているところが見つかったが、それをやっても、なんとかがない、とか出てうまくいかなかった。そのDLLファイルを探しだしてきて入れてもダメ。起動しても、すぐに落ちたりする。
ムービーメーカーは凝ったことはできないが、ちょっと日記用の動画ファイルを切り貼りしたり、字幕を入れたりするだけならとても便利に使えたので、痛い。
そこで、これに代わるソフトを探し始めた。
AVI Utilというフリーソフトをテキストエディタのように使いこなしている人たちがいるようで、そういう人たちの間では「素晴らしいソフト」という評価もあるのだが、挑戦してみたところ、これは無理だわ~と、1日で放りだした。
やはりこういうものはちゃんと金を出して買わないといかんかな。
今までで、高かったけれど、これはよかったと思えたソフトはInDesignだろうか。最初は戸惑ったが、ある壁を超えたら、もう他のソフトには戻れなくなった。DTPをワードでやるなんて考えられない。
それまでは「パーソナル編集長」というのを使っていたのだが、これはPDFへの書きだしができず、印刷所が指定するPDF仕様に変換するのがものすごく大変だったし、細かいところでやりづらいこともあった。InDesignは、一旦雛型を作ってしまえば、あとは中身を消したり入れ替えたりすれば同じ書式の本ができあがるので楽だ。
それにしてもAdobeのソフトは高すぎ。バージョンアップのたびに、前のバージョンを切り捨てていくのも気に入らない。うちにあるIllustratorは8だが、64bitのWindows7には直接インストールさえできないし、Photoshopは7だが、500GB以上あるドライブにはファイルを保存することさえできないというひどさ。アップデートパッチを提供する気さえなく、買い換えろと無言で圧力をかけてくる。
MicrosoftのOffice製品もひどい。ほとんど詐欺商法みたいなものではないか。うちのワードとエクセルはOffice XPだったが、最近親父の部屋から出てきた(封を切ってもいない)Office 2007が出てきたのでそれを入れている。それでも、docxファイルを平気で送ってくる人たちがいっぱいいて、変換モジュールはどこだっけ……というようなことになる。
Power Director 15を買った
話を戻すと、ネットでの評判をいろいろ見た末に、
Power Director 15というソフトを買った。


これが大正解だった。

Power Director 15の編集画面
iMovieでいちばん嫌だったのは字幕入れ作業なのだが、
Power Director 15では楽々できる。
歌詞を入れるときなどは、あらかじめテキストエディタで1行ごとにまとめておき、音楽を聴きながら、切り替わりのポイントでキーをポンポン押していくと、字幕のテキストリストが自動的に作成される。そこにテキストをコピペして貼り付けるだけ。もちろんタイミング修正も簡単にできる。
買ってすぐに試しに作成した練習↑ 手ぶれ補正機能はiMovieのほうがよさそうだが……
トランジションもiMovieよりはやりやすい。トランジションを入れても隣接するクリップの時間が変わらない(クロス)のと重なっていく(オーバーラップ)のと両方選べるのもよい。
クロマキーも簡単に作れるし、とにかくあらゆる操作が感覚的にできるし、しっかりしたガイドブックが付属しているのもGOOD。
いちばん高いセットを買ってしまったのだが、今のところ、スタンダード版で十分だなと思う。まあ、数千円の差だから、いいけど……。
繰り上げてUPした「食物連鎖ラップ」は、Power Director 15で作成した第一号作品。
どうせならと、最後は簡単なクロマキーも取り入れてみたりして……。
これで、今後はまずiMovieを使うことはないだろう。音楽動画はMacで作っていたので、今は、作業を中断して戻ってきたときなど、自然とMacの前に行き、あれ? なんで電源切れているんだ? とギョッとしたりしている。
動画編集をWindowsのメインマシンでできるようになったので、字幕入れなどの作業はものすごく楽になった。今後、Macは純粋にLogic専用マシンに戻るだろうな。
ムービーメーカーが使えなくなったのは「いつまでもこんな軟弱ソフトでやってるんじゃない」という神のお告げだったのかもしれない。
そんなこともおさえつつ、よかったらもう一度見てね↓