助手さんが母親の介護のために実家に行ったので、今日からまたネコどもとお留守番。今日の一食目はレトルトカレー。野菜もとらないと……というわけで、オクラとインゲンを添えてみた。しかし、ネコどもがうるさくて、ちゃんと食べられなかった。
世界陸上、今回はさんざんだと思っていたら、最後に4×100mと50km競歩で踏ん張ったね。
今日ここに寄ったのは、ウクレレの弦を張り替えるため。
前の特養にいたとき、親父がギターをやってみたいというようなことを言ったので、それは無理だから、ウクレレくらいなら……と応じたのが始まり。
まあ、無理だろうと思いながらも、Amazonで安いウクレレを買って施設に送った。
案の定、送ったまままったく手をつけることもなく、部屋の荷物が増えただけだった。
今回、こっちのホームに移ってきて、そのウクレレもそのまま持って来たわけだが、それを見つけたスタッフのひとり(施設長の娘さん)が、興味を示して、私にもできるかしら、みたいなことを言うので、このウクレレで試してみてください、と言っておいた。
施設長も「じゃあ、みんなでやりましょう。月に一回、ボランティアで教えに来てくれるといいのに」みたいなことを言いだして、あらま、どうしましょ、という感じになっているのだった。
ちなみに僕はギターは中学2年生のときから触っているけど、ウクレレは買ったこともないし、弾いたこともない。今回、親父に買ったことで、初めてウクレレのチューニングがギターの上4弦を5フレットカポにして4弦をオクターブ上げたものだということを知ったくらい。最初に見たときは「え? 4弦がなんで3弦より細いの? 中国製だから間違えてつけちゃったのか?」って思ったくらい、そのくらい何も知らなかった。ウクレレという楽器に一度も興味がわかなかったのだよね。今までの人生で。


親父に買ったウクレレ。2000円ちょっとでウクレレが買えるとは知らなかった
で、このウクレレ、買ったときからの弦は安物でなかなかチューニングが合わないということがAmazonのレビューにあったので、最初から替え弦を一緒に買っておいたのだが、今まで弦を替える余裕もなかった。どうせ触りもしないのだし……という気持ちもあった。
でも、今度のホームではもしかしたらスタッフが興味を持ってくれれば、少しは展開するかもしれないと期待して、じゃあ、弦を替えておこうかと思ったわけだ。
ふらっと立ち寄ったら、これから買い物に行くので、親父を連れ出して一緒に行こうと思っていたという。気分転換&歩行練習というわけだ。
そういう対応が嬉しい。100人規模の施設では、決められた時間にリハビリ療法士が来て……という感じだが、ここでは毎日の生活に揺らぎがあり、その日によって何を食べるか、何をするかも変わっていく。本来、それが人間の生活ってものだ。
買い物に行くまでの間、ウクレレの弦を替えて、そこで一旦別れた。僕も同じスーパーで晩飯を買って帰ろうと思っていたのだが、狭い道だし、雨も降っていたので、「じゃあ、先に行くね」と一人で先に出て、スーパーで買い物をしていたら、後からやってきた親父に「よお!」と声をかけられた。
婆車のようにスーパーのカートを押している。なるほど~、これはうまい歩行訓練だ。
スタッフさんとの間で「ヨーグルト食べたいの? じゃあ、買う?」なんていう会話も聞こえてくる。ほんとに「人の生活」がここにはある。
普通じゃない部分もあるのだが(下の世話とか入浴の介助とか)、普通にできる部分は普通にしようというのがこのホームのポリシーだという。
事前に説明は受けていたのだが、なるほどこういうことなのかと、改めて感心したり感謝したり……。