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のぼみ~日記2018


2018/06/06

ニコンP340とオリンパスXZ-10の撮り比べ(3)


大まかにいえば、レンズの明るさはXZ-10だが、画素ピッチ(1画素あたりの面積)はP340。それがどのような差になって表れるのか? ということ。

↑P340 ↓XZ-10 卓のノブとか細かいところの質感はP340のほうが出る



↑P340 24mm相当F2.8  ↓XZ-10 26mm相当F3.5 明るい場所での開放端



↑P340 105mm相当F5.2  ↓XZ-10 130mm相当F2.8 同じ場所からの望遠端。XZ-10のほうが望遠端は伸びていてF値も明るく取れるが……



↑P340 ↓XZ-10 質感の違い?



↑P340 ↓XZ-10 木々や草地を撮ったときの違いは大きい。草や葉の色作りはXZ-10がうまいが、よく見ると濃淡や階調は甘い。P340のほうが木の影がくっきり出ている



↑P340 ↓XZ-10 これもまったく同じ傾向。クルマの緑色(鉄板のノペッとした色)ではそれほど違いが出ないのに、草木の緑となるとこんなに違うのはなぜ?



↑P340 ↓XZ-10 木漏れ日を撮れるかとやってみた。P340はなんとか光が漏れてきているのが分かるが、XZ-10は明暗差にセンサーの能力が追いつかない感じ



↑P340 120mm相当(望遠端)F5.6 1/15秒  ↓XZ-10 97mm相当 F2.5 1/50秒
夕闇の中で撮った。XZ-10はレンズが明るくて暗い場面でも強いはずだが、錆が浮いている感じなど、鉄部の質感はP340のほうがよく出ているか



↑P340 ↓XZ-10 室内の電球色蛍光灯で。色味の違いの他、電話機の質感に差があるか?



↑P340 ↓XZ-10



↑P340 ↓XZ-10 雰囲気ものだとどうか? 



↑P340 ↓XZ-10

全体的には画素数が同じ1200万画素でセンサーが一回り大きいP340のほうが細かさや質感がよく出ているが、XZ-10のほうが「得意な」シーンというのがあることも確か。
星空をポンと撮ったときなどは、レンズの口径が大きいXZ-10のほうがきれいだったりする。
あと、XZ-10のほうが映像エンジンでの色味の作り込みを積極的にやっている感じ。それが成功すれば雰囲気のある写真になるが、外すと途端に薄っぺらな感じになってしまう。……まあ、一長一短かな。
使っていて面白いのはXZ-10のほう。「ハマった」ときに予想外にきれいな写真が撮れて楽しい。
破綻があまりないのはP340。細かく比べると、P340のほうがいいという場合が多いのだが、「おおっ!」と思うような出来の写真にはなりにくいので、驚きや満足感が得にくいような気がする。
しかし、このクラスのコンパクト機が、事実上もう進化することなくカメラ史上から消えてしまったことは、なんとも寂しい。

  
中古でもかなりの値段で取引されているニコン最後のまともなレンズ一体型カメラ P340 と オリンパスXZ-10



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