2018/06/16
サッカーワールドカップ始まる

↑NHK ↓テレ朝 お通夜と飲み会くらいの差があるわね

サッカーワールドカップロシア大会が始まっている。
助手さん曰く「ワールドカップは、日本がどうのこうのと言わなければとっても面白いのね」
そだね~。
ボールがあればできるので、貧乏な国ほど子供のときから親しんでいる。南米やアフリカの、普段はあまり考えたことがないような小国が出てくる。あのアメリカは出場すらできない。
日本の初戦の相手コロンビアなどは、日本では不法滞在とか売春容疑で逮捕とか、そういう話題でよく耳にする国。
20代のとき、同じ雑誌のライターだった
出町柳次氏がコロンビア訪問記というのを書いていて、それを読むと、ああ、こんな国なのだなあ……と、今までより少し身近に感じたりする。
NHKスペシャルで、日本が組み込まれたグループHの他の3国のスター選手のことを特集していた。どんな境遇で育ったのかとか。他にも、出場国の背景を紹介する番組はどれも面白い。
サッカーワールドカップというのは、「スポーツ」だと思って見てはいけないのではないか、とさえ思う。
で、NHKスペシャルはよかったのだが、NHKの中継はなんだかなあ。普段は明るいキャラであろう選手や元選手が、NHKのスタジオに入った途端に、職員室に呼び出された生徒みたいな顔になる。

職員室に呼び出された生徒と父親? 進路相談とか? 「きみの今の成績ではとても志望校には入れないよ。お父様はどうお考えですか?」なんて説教受けているようにしか見えないもんねえ

かといってこれもちょっと……。「ちょうどいいやついないんか」(東京03 飯塚風にツッコむ)

思いがけず日本が強豪コロンビアに勝った試合の直後でさえNHKはこれよ。謝罪会見か?

サッカーの試合なのになぜか日本の政治経済に思いをはせてしまう
もっとも、民放もねえ~。試合内容をちゃんと伝えず、新宿二丁目や巣鴨に繰り出して「あなたがいちばんイケメンだと思う選手は誰?」なんてやっている。イエローカードだわ。
イエローカードといえば、今回もシミュレーションとかダイビングといったずるいプレーが目立つ。
審判がごまかされないように、今大会からはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)なるシステムが導入されたというのだが、選手やチームはビデオを要求する権利がないので、相変わらず審判が瞞されるシーンが続出している。テレビ観戦している我々は、じっくりスローモーションビデオを見られるから、すぐに「あ~あ、なんだあれ」って分かるけれど。
ネイマールやクリスチアーノロナウドなんかは、特に演技がうまくて、YouTubeには「世界の名ダイバー特集」なんていうのがいっぱいUPされている。ダイバーといってもスカイダイビングやスキンダイビングではない。相手選手の前でわざとダイブして「押された」「脚をかけられた」とアピールする選手のこと。
スペインvsポルトガル戦でのクリロナの1点目(PK)は、
どう見てもクリロナがファールをもらいに行っている。その技術はもはや神業。これ「も」サッカーなんだなあと、改めて思わされる。
ちなみに、
サッカー界の中でいちばん嫌われている現役選手はクリロナだとか。
サッカー豆知識みたいなコーナーで「なぜ入場のとき子供と一緒に入るのか?」というのをやっていた。
子供の前だとスポーツマンとして恥ずかしい卑怯なプレーをしづらいから、という意味合いだというのだが、それを見て助手さん曰く「じゃあ、国会議員や官僚も、子供と一緒に議事堂に入ればいいのに」
いいアイデアかと思ったが、そこまでやっても平気で嘘をつき、強行採決とかするんだろうなあ。誰もレッドカードを出せない。

議員や官僚も子供と一緒に議事堂に入ればいい?
スポンサーに日本企業がない!
もうひとつ、今大会で思い知らされたのは、日本企業が世界の中でいかにじり貧かということ。今までの大会では、スポンサーに日本企業の名前がいっぱい出ていたが、今大会では全然見ない。代わって目立つのは中国企業。これがアベノミクスの現実なんだよなあ。

試合会場のフェンスに映し出される広告にもインタビュールームの壁にも、日本企業の名前が見あたらない

「お金ないんですよ。しょうがないです」「…………」
ついでにテレビネタもう少し

これは『水曜日のダウンタウン』。テレビ各局の1日の放送の中で、人が何かを食べるシーンがいくつ出てきたかというデータ。
出てきた食べ物を大食い自慢たちが食べ尽くすというしょーもないネタだったが、このデータは興味深かった。食い物ネタを出しておけば一般大衆はそこそこ満足するだろう、という番組作りにおける「手抜き度」につながるような気がする。
断トツに多いのはやっぱり……。


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