かわず庵の塀越しにいつも立ち話をしていた
Oさんが急死して早3か月。奥さんからいろいろいただいた。その中に冷凍の餃子もあって、店で出している餃子らしい。
Oさん夫妻は宇都宮で夜営業のラーメン店をやっていて、味噌ラーメンと餃子が評判だった。一度も食べにいったことはないのだけれど、Oさんの死後も店は続いているようだ。
でも、奥さん一人になって大変だし、餃子が人気なら、この際、いっそ餃子専門店にしたらどうですかと提案していた。「それは無理」と即答されてしまったが……。
今までのやり方を変えるのは難しいという。う~~ん。
で、その餃子である。
焼き方がとてもこだわりがあるらしいのだが、うちではプロのようには焼けない。それでもボリューミーな骨太の餃子だということは分かった。
餡も相当凝っている。何が入っているのかよく分からないくらい複雑な味。
左はいっしょにいただいた筍の煮物。熊本の親戚から送られてくる乾燥筍。スルメのように薄い皮みたいな……普通の筍とは違うらしい。どちらかというとネマガリタケがでかくなったようなやつらしいのだが、説明してくれたOさんが亡くなってしまったので、確認できない。
干したやつも大量にいただいたので、1人飯のとき、ご飯にちぎって入れて炊き込み風にして食べている。
義母が緊急入院して、その後、大したことはなさそうなのだが、いよいよひとり暮らしは無理だろうということになり、急遽、日光に連れてくることになった。親父と同じデイホームにお願いする。たまたま一部屋空きがあったので、今を逃したらまずいという感じで……。
家を出るのは嫌だと言い続けていた義母だが、病院から出られるなら……と。
入院がきっかけで施設へというのは親父のときと同じ。それまで相当無理をしていたというのも同じ。入院して、本人も周囲も、それまでのひとり暮らしが限界を超えていたことを認めざるをえなくなる。
退院と同時に移動なので、準備に追われる日々。
いちばんの難題は義母の家に棲みついているネコ。元野良猫で弱っちい♂。去勢済み。
うちに連れてくるとのぼみ~と流血騒動になることははっきりしているので、どうすればいいのか、ずっと悩んでいる。
デイホームでは、リードにつなぐとかしてもいいなら連れてきてもいいというのだが、無理があるだろうな。
まだ若いネコなので、おそらく義母より長生きするだろうことを考えると、やはり今の段階で新しい飼い主のもとで暮らし始めるのがいちばんいいように思う。
どうしても里親が見つからない場合は、多頭飼いの猫ボランティアさんのところとかかなあ。10匹くらいいるような猫屋敷なら、先輩猫たちは「ああ、また新入りか」と静かに迎え入れるだろうし、入っていくほうもヘタレネコだから喧嘩もしないだろう。
あとは運だな。
やはり、いちばんいいのはネコのことをよく分かっている新しい里親さんに引き取られることだと思う。難しいだろうけど。