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のぼみ~日記2018


2018/09/15

ああ、母校……


今年の『全国高等学校クイズ選手権』に母校が出場しているというので録画して見てみた。母校がこの手のテレビ番組に出ることは滅多にない。硬式野球部がないから甲子園的話題とも無縁。
ところがほぼまったく映りさえせずに一回戦敗退。一瞬、ワイプで校名が映っただけ。なんやそれ~。
栃木代表の宇都宮高校がいいところまで行ったので、途中から宇都宮高校の応援をしながら見ていたが、こちらも敗退。

宇都宮高校チームは、スタジオの中にあるものを使っていいからタイヤを早く運ぶという競技?クイズ?では、観覧ゲストに「手伝って」と依頼するというテレビ的には美味しい場面を作ってしっかり映っていたが、「人はものではないのでダメ」と却下された。タイムロスだけくらうという悲惨な結果に。でも、その発想は○だよ

この番組は、ただのクイズ的知識では勝ち抜けないというのが売りなのだが、運任せで勝ち負けが決まるのもイライラする。今年のバージョンはその意味では「柔軟な発想力」を試すいい問題?が多かったが、前半のプロジェクションマッピング映像の問題は雑だったし、つまらなかった。直感ではなく、もう少し理屈で正解に導けるような問題を考えるべきだったな。

最後の5mの発泡スチロールの壁を超えていくという問題では、模範解答が用意されていたのだが、それは思いつかず、そこまで知力で勝負してきた三重県代表チームがほとんど力技でねじ伏せたのが、制作陣としては予想外だっただろう。他の2チームがどんな方法で始めたのかさえ映さなかったので、よほど想定外の結末だったってことかな。

レオと栗ケット

レオは前脚付け根の傷もかなり癒えてきたようで、今日はかなり元気だった。リードをつける前にササッと自分から道に飛び出していったので、しばらくはリードなしで横を歩いた。栗ケットしながら


家の前まできたら、Sさんが畑に落ちたイガグリをかき集めていた。燃やすんだって

ホッケーとラクロス どっちがマイナー?


退職後、毎日、うちの前の畑でせっせと野菜作りをしているSさんの孫のゆいちゃんは、最近よくピンポ~ンとやってきて「み~ちゃんは?」とねだる。ゆいちゃんのお相手をするのが、み~の新しいお務めになっている。
そのゆいちゃんの両親はホッケーの選手だったそうで、Sさんはその関係からか、よく車で日本全国にホッケーの試合を応援しに行く。高速道路を使わず、車中泊しながらなので、一度出かけると数日戻って来ない。
栃木県は自転車のロードレースとアイスホッケーが盛んだということは、ここに引っ越して来てから知ったのだが、フィールドホッケーも盛んだそうで、今年は地元の今市高校が全国大会で優勝したという。
先日のアジア大会でも日本は男女アベック優勝で、もっと話題になってもいいのに……とSさん。
リオデジャネイロまで4大会連続五輪出場を果たしている女子に対し、男子は1968年メキシコ五輪を最後に出場がなく、影が薄かった。昨年6月に復帰したオランダ出身のアイクマン監督の下、海外遠征を重ねて強化。東京五輪にはすでに開催国枠での出場の権利があるが、弾みがつく初のアジア王者となり、主将の山下は「前半に4点を入れられ、負けてしまうと思った。それでも、最後まで走りきることだけを一生懸命やった」と興奮気味に語った。
ホッケー男子が初の王者 3点差追いつく驚異の粘り 成長の証し 「ホッケーにとって大きな勝利」 産経新聞 2018/09/02

祝!ホッケー日本代表
3年次生の松本和将君がホッケーの日本代表としてサムライジャパンに選出されました。 高校生では唯一の代表入りとなります。
今市高校WEBサイトより)

フィールドホッケーという競技は世界的にはそこそこ競技人口も多いスポーツらしいし、日本でも、もっと競技人口が増えていけばいいのにねえ。
というわけで、フィールドホッケー部のある高校というのはどのくらいあるのか調べてみた。
首都圏のみのデータだが、どんな部があるかというリストがここにあった。
で、これはあるだろうなと思えるテニス部の有無を調べると、


なるほど、8割超えている。逆に、テニス部のない高校があることに驚く。

サッカー部は812校でテニス部のある学校とほぼ同じレベル。男子校と共学校だけなら95%。

じゃあ、少ない部はどんなものかな。
ゴルフなんて贅沢な大人のスポーツかなと思ったら、

↑90校! 結構あるのね。
では、最近話題になったボクシングとアメフトはどうかな?



↑アメフト部はボクシング部の約2倍あるのね。

以下、これは少ないだろ、と思えるのをチェックしていったのだが、かなり意外な結果になった。

釣り部……あるんだねえ








↑この3つが26校で並んでいる。射撃部なんてのが26校もあるのか? しかも女子校でも1校ある。高校生がライフル銃撃てるのか? と思って調べたら、最初はビームライフルというのを使うらしい。その後、場合によっては「年少射撃資格者」という資格を取って、教員が所持しているエアライフルを借りて本格的にライフル射撃を練習することもあるらしい。

自動車部というのは、工業高校なんかで自動車の修理を学んでいるとかではなくて? モータースポーツの自動車?
どうも、自動車レースを目的とした本格的な自動車部もあるにはあるが、本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジという1リットルでどれだけの距離走れるか、というレースに参加するための部活動、というのも多いらしい。

ラクロス……どんな競技だっけ? セパタクローとかカバディとか、そういうレベルのマイナースポーツかと思ったのだが、世界的にはかなり競技人口はあるらしい。

で、これより少ないのが、

じゅんいちダビッドソンがやっていたらしいけど、ものすごくマイナーな部活なんだね。
もっと少ないのは

そりゃそうだよねえ。馬が必要だものねえ。馬飼っているのかな、部で。馬場も必要だし。16校もあるというのが驚き。
その下が……、

ああ、これも最近話題になったねえ。それにしても、重量挙げ部がある高校が15校もあるんだ。関東だけで。

というわけで、ホッケー部は……というと……、


え? 重量挙げ部と同じ? 馬術部や射撃部より少ないの? ラクロス部より全然少ないの?
これはビックリだ。

ということは、オリンピック代表になるのも競争率低い。サッカー部の1.8%。部員数にしたら1%を切っているんじゃないだろうか。つまり、単純に考えても、サッカーで日本代表になるより100倍可能性が高い。
それでも、アジア大会で男女ともに優勝するんだから、日本人向きの競技なんじゃないだろうか。
サッカーやラグビーに比べたら、身体のぶつかり合いは少ないだろうし、背が低くてもマイナス要因にはならない。もっと競技人口増やせばいいのに。

今市高校⇒バドミントン⇒富岡高校

ちなみに、今市高校のスポーツ系部活動部員数を見ると、バドミントン部もかなり多い。

今市高校のスポーツ系部活動部員数 (JS日本の学校 より)

かつてはインターハイ団体優勝などしていたそうで、そのときの選手の一人が女子バドミントンで活躍する大堀彩選手の父親・大堀均氏。
大堀氏は今市高校卒業後、日本体育大学~トナミ運輸と進んでバドミントン選手として活躍。全日本ジュニア単優勝、全日本総合複2位などの成績を残している。
三協アルミでバドミントンダブルス選手として活躍していた麻紀さんと結婚し、優と彩という娘が生まれた。
2006年に福島県の富岡高校に赴任してバドミントン部監督就任。桃田賢斗や娘の優・彩姉妹をバドミントン選手として育てたが、2011年、福島第一原発の爆発で富岡高校は校舎を失い、生徒はバラバラに。
それでも翌2012年にはインターハイ女子団体優勝、世界ジュニア選手権では桃田賢斗を日本勢初の優勝に導いた。
ちなみに、大堀彩の姉・優もバドミントン選手で、夫の斎藤太一もバドミントン選手。斎藤太一選手も富岡中学~富岡高校で、大堀均氏の指導を受けている。
栃木県のバドミントン関係者の多くは、大堀ファミリーが「栃木県」と関係がないように報じられることにものすごく複雑な思いを抱いているらしい。

消えた富岡高校

そんな話を知って、富岡高校や富岡町は今どうなっているのか、ちょっと調べてみた。
川内村にはスーパーもDIY店もないから、村民の多くは富岡が生活拠点だった。富岡に職場を持っている人たちも多かった。
僕らも富岡にはよく買い物に行ったので想い出はたくさんある。
Googleマップで見ると、富岡高校は⇒こんな感じになっている。
富岡高校だけでなく、原発爆発で立ち入りが規制された区域にあった双葉郡の各高校の生徒は、福島県内各地8校に分散させられ、(サテライト校、などと口当たりのいい言葉を使っているが)もともとの校舎には通えない「名前だけの高校」になった。
桃田選手や大堀彩選手の活躍で、メディアでは普通に「2013年 富岡高校卒業」「2015年 富岡高校卒業」などと書いているが、富岡高校は「物理的」には2011年3月以降は存在していないのだ。

2018年現在の規制範囲


上の図を見れば分かるように、富岡町は避難指示解除されたエリアが多いが、普通の町に戻るのは、僕らが生きている間は無理だろう。
富岡高校は、今は「物理的」だけでなく、「名義上」も、もうない。「休校」となっているが、事実上は消滅したといえる。2015年には広野町に福島県立ふたば未来学園高等学校が開校したので、今後も「富岡高校」が復活することはないだろう。廃校ではなく「休校」としているのは、富岡町民らの心情を配慮してのことと思う。
そもそも、原発爆発の前から、普通科を廃し、Jビレッジなどとの連携を図って、スポーツに特化した学校をめざしていた。川内村には富岡高校川内分校があったが、それも原発爆発の直前に廃校になっている。
今後はふたば未来学園高等学校の関連などで、いろんなところからの金がどこにどう流れて、育成費やら設備投資やらに使われ……みたいなことが内輪の話題として進行していくのだろうと想像する。

スポーツの世界で上に行くのは大変なこと。その裏には、メディアが取り上げないいろんなドラマが隠れている。
芸能界もそうだし、人生、社会的な成功や名声を得る裏のドラマに耐えられない「弱い」人たちのほうが幸せな人たちなのかもしれない。
……なんてことをふと思ったのだった。

なんやなんや? 高校生クイズ選手権の話から、最後はこんな結末かい~



↑エントロピー環境論を子どもから大人まで伝えたいという気持ちで書いた、これは私の「遺言」です。



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