一つ前の日記へ一つ前 |  目次   | 次へ次の日記へ

のぼみ~日記2019

2019/03/27

棚倉・浅川を再調査(13)オマケ:尾禮神社の謎の亀



地面に落ちていた社額を真上から撮る↑

さて、ここでそろそろ日没。すっかり暗くなったので解散。
吉田さんと別れて、あとは帰宅……だが、その前にもう一か所だけ、どうしても気になるものを確かめるため、玉川村の尾禮神社に立ち寄った。
亀の上に桃?が載ったような、へんてこな石造物の写真をGoogleマップで見つけていたのだ。
あれはなんなのか? 本当にあるのか?

しかしすっかり日が落ちてしまい、神社に着いたときはまっ暗。懐中電灯が必要なほど。これでちゃんと確認できるのかしら……。

目的の謎の物体は見つかったが、まっ暗で肉眼ではほとんど見えない。F1.8の単焦点レンズをつけたカメラで撮った写真を家に帰ってから見て、ようやく全容を摑めた。

あった! これだ。なんでしょね、これは。

つんのめっている。上の「桃」みたいなものは、接着されていないような……?


文久3(1863)年。ほう! で、なんなのだろう? 参宮十五人? 伊勢神宮にこの土地の15人がお参りした記念に納めたのだろうか?



全体を見ると、どうやら元々は燈籠か石塔だったものが、地震で倒れてしまい、真ん中の火袋や軸がなくなって、てっぺんにのっていた宝珠だけを、下の亀趺の上にのっけたのではないか……と判断した。ほぼ間違いないだろう。



お尻側。とてもていねいに作られている。


懐中電灯で照らしてみたら、かえって暗く写ってしまった。



それにしてもよくできているなあ……。文久というと利平の時代。鶴吉や寅吉が関係していたのだろうか?





では、まっ暗でどうしようもないし、あとは帰るだけ。



あぶくまPAで、ようやくまともな飯にありついた。助手さんはこれが一食目。お疲れさま~。
なかなかの強行軍だったが、収穫は十分あった。
利平がこの地で生きた時代の空気が、少しは分かってきた気がする。もちろん、実際にはもっと想像を絶するようなことだったんだろうけれどね、戊辰戦争とか飢饉とか一揆とか……。

さて、これを生かして、執筆中の小説をどこまで仕上げられるか……頑張りましょう。



タヌパックブックス
狛犬、彫刻屋台、未発表小説、ドキュメント……他では決して手に入らない本は⇒こちらで


タヌパックのCDはこちら たくき よしみつの小説

『彫刻屋台図鑑01 鹿沼の彫刻屋台』

ユネスコ無形文化遺産登録で注目が集まる鹿沼の彫刻屋台。全27屋台を128ページフルカラーで「アート」として見つめ直す写真集。
B6判・128ページ フルカラー オンデマンド 無線綴じ  1480円(税別) 送料:220円
■ご案内ページは⇒こちら 

『彫刻屋台図鑑02 宇都宮・今市の彫刻屋台と天棚』 

写真・文:たくき よしみつ 写真:鐸木郁子  地元の人でも滅多に見ることがないという石那田、徳次郎の屋台(計12台)の他、今市の6台、その他、東下ヶ橋の天棚など、合計23台をフルカラー写真で収録。収録写真画像500枚超。類書がない貴重な資料。
B6判・132ページ フルカラー オンデマンド 1480円(税別) 送料220円
ご案内ページは⇒こちら

HOMEへ 狛犬ネット入口目次へ

狛犬ネット売店へ
『神の鑿』『狛犬ガイドブック』『日本狛犬図鑑』など、狛犬の本は狛犬ネット売店で⇒こちらです


更新が分かるように、最新更新情報をこちらの更新記録ページに極力置くようにしました●⇒最新更新情報
  


一つ前の日記へ一つ前 |  目次  | 次へ次の日記へ


Kindle Booksbooks    たくきの音楽(MP3)music    目次へ目次    takuki.com homeHOME


Google
nikko.us を検索 tanupack.com を検索