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のぼみ~日記2019

2019/05/15

修那羅山 「猫」の謎


社務所は閉まっていて、境内周辺にも誰もいなかった。
さて、いよいよ「猫」とご対面だ。
いる場所は分かっているので、迷わずそこに向かう。

↑「猫」の場所に行く途中にも、こんなのがあったり、↓こんなのがあったり、いっぱいあるのだが、とりあえずは猫、猫……。



いた~! 思っていたよりずっと小さい。



阿吽になっているのかどうかは微妙だが、便宜上、向かって左側を吽像と呼ぶなら、吽はつまらなそうな顔をしているが……


右↓を「阿像」と呼ぶなら、ニコニコ笑っているように見える。




↑なんだ? っていう顔 と……↓


↑笑っている顔だなあ……↓



写真撮られてご機嫌? ↑



背中側から。




足先



台座に何か彫られているのだが、まったく読めない。読めないほうがファンタジーの世界には引き込みやすいかな……。



いろいろな角度から……

さてさて、これは何でしょう。
これから見ていく数多くの石仏群とは一線を画していて、この猫?の像だけは突出して「うまい」のだ。
しかも一対いて、小さいとはいえ、他の石仏群に比べたら、使っている石もしっかりしていて、立派な台座もある。
かといってそれほど新しいとも思えない。
他の石仏群が、信者?たちの祈りを形にしたものが多いのに対して、この猫は建立の意図も何か違う次元にあるような気がする。
そもそも「猫」なのか?
普通に考えれば、これは「虎」であろう。尾の感じなどは虎でいいと思う。
パンフレットにはこうある。
猫神
南参道上の石祠前に祀られた一対の猫像。丸彫りの体に縞模様が刻まれたトラの像容。唐猫様といわれ、養蚕の鼠害を防いだ神像。

養蚕の鼠害を防ぐ神様として「猫」を祀ったというわけだが、本当かなあ? 後付けなんじゃないだろうか。
そもそもこの山にある多数の石仏は(次のページから延々と紹介していくが)どれも儀軌を無視したような一種異様な、はちゃめちゃなものだらけだ。
「普通の」解釈、説明が通用しないので、見た人がそれぞれの解釈を試みたり、呼び名を付けたりしている。
昭和に入ってから奉納されたものであれば説明も可能かもしれないのだが、ここまで不可思議なものだから、いっそ何も分からないほうが、ファンタジーの世界のままでいてくれていいな、と思う。
「昭和○○年に○○市の○○氏が地元の石材店に発注して奉納した」なんてことが分かっていたら、なんだかガッカリしてしまう。知りたくない、知りたくない。……こんな気持ちになるのは初めてだ。
それだけ神性を秘めた存在だということか……。
ちなみにこの「猫神」の前には、

↑こんな石碑が置かれているが、これが猫神とリンクしているかどうかは怪しい。後から置かれたもののような気がする。

それにしてもすごい猫だ。微妙な表情の違い。自然体のフォルム。彫った石工の感性と技術は素晴らしい。



トラっぽいなあ、やっぱり↓↑




さて、石仏群を見ていきましょうかね。
名残惜しいが、「猫神」に別れを告げて、社殿前に戻ると、猫が2匹のんびりしていた。

一匹はちょっと神経質そう↑  もう一匹は結構大胆で物怖じしない↓ 今見た猫神のキャラの違いに似ている?




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