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のぼみ~日記2019

2019/05/21

白詰草の首飾り


久々のライチェル探検隊の写真を整理していて、学生時代に作った歌のことを思い出した。
ギターでEm9弾くと、歌って簡単にできちゃうよね、みたいな曲の典型。歌詞もこっぱずかしいし、ずっと封印していたのだが、作品集には収録した。
その録音がいつどこで録ったものか、あやふやだったのだが、てっちゃんと話していて、どうやら1978~79年頃、MCAミュージックという樋口康雄さんのマネージメントをしていた小さな事務所の社長に売り込みに行ったとき、「じゃあ、2時間だけスタジオ取ってあげるから、自由に録音してきなさい」と言われたときの録音じゃないか、ということになった。
御苑スタジオという、新宿御苑のそばにあった小さな貸しスタジオだった。
2時間しかないので、ワサワサとやっている慌ただしさが演奏に残っている。

多分、1979年頃に新宿の「御苑スタジオ」という小さな貸しスタジオで録っている。

で、この曲に関しては、ミスったりしているけれど、1976年のアンガジェ解散コンサートでの演奏のほうが、「味がある」かもしれない。
43年前の録音が今でもきれいに残っているというのも貴重かもしれないし、これも、死んじゃう前にYouTubeにUPしておこうと思い、そう思ったうちに作業してみた。↓

1976年7月8日 上智大学1号館講堂での演奏

「名犬ロンドン」のテーマソング

ふとしたことから、子どものころに見ていたテレビドラマ「名犬ロンドン」の話題がFacebookで出た。
「名犬ロンドン」といえば、なんといってもラストに流れていた日本語歌詞のテーマソング。
あの~街この街~ しあ~わせはいずこ~♪
フォスターの歌曲とかにも通じるような素晴らしいメロディだった。
あの曲、今ならYouTubeにUPされていないかな、と探したら……やっぱりあった。


歌っているのは田辺靖雄さんらしい。日本語訳詞は誰だったんだろう。


で、この「名犬ロンドン」だが、元々は「The Littlest Hobo」(小さな放浪者)というタイトルのテレビドラマだったようだ。

Wikiによれば、Charles R. Rondeau監督による同名のアメリカ映画がベースになっていて、カナダのテレビ局がドラマ化。
第1シリーズが1963年~1965年。2シーズンに渡って61話放送された。
1979年~1985年まで、ケーブルテレビ網やイギリスの独立系テレビ局でリバイバル。

この名曲はしかし、Wikiに出ているテーマソング「Maybe Tomorrow」(Terry Bush 歌)とはまったく違っている。


このカントリー調のテーマソングは80年代のリバイバルバージョンのものらしい。


日本で流れていたテーマソングは60年代の最初のシーズンのもの。
これこれ~!


↑これは最初のシースン(モノクロ版)に後から着色してカラー化したものらしい。

なぜか、キーを落とした別バージョンもある↓

低いキーのバージョン? 高いキーのほうが聴きやすいね。


この名曲を作詞・作曲したのは、Ronald Stein というアメリカの映画やドラマ劇伴の作曲家。いっぱい作っている。
日本で言えば、林光みたいな人だったのかもしれない。歌心をちゃんと持った職人さんだ。

こういう人生を送りたかったと、ずっと思っていたが、今はもう、思わないようにしている。

この曲を探していて感じたことはもう一つある。
80年代のリバイバルバージョンでのテーマ(カントリー&ウェスタン調)もかなり人気らしくて、Littlest Hobo で検索すると、そっちのほうがいっぱい出てくる(イントロに『刑事コロンボ』の有名なテーマ音楽の特徴的な音を入れているのが笑える)。
中にはそれをヒップホップバージョンにしてYouTubeにUPしている人までいる。
偉大な名曲が初代シリーズにあったのに、なぜアッパラパーなカントリー調の新テーマを作ったのか?
しかも、それをデジタルツールでリミックスして楽しんでいる人たちもいる。

このへんが、あたしの「音楽的孤独」にとって最大の原因であり、壁なんだろう。
要するに「音感の違い」「感覚の違い」で、価値が逆転するということ。

どんなジャンルの芸術にもそういうことはあるだろうけれど、音楽はあまりにも顕著だ。



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