ガラケーでモバイルSuicaが使えなくなるということはだいぶ前から知ってはいた。具体的には2020年2月25日に終了(ログインできなくなる)である。
その前に、今年中にモバイルSuica特急券がなくなる。新幹線の割引きがなくなるのである。悲劇だ。
そうなる前にガラホ(ガラケー型パカパカ端末だが中身はアンドロイド)のカケホーダイライト契約にでもするしかないかと思っていた。
事実上、ガラホへの乗り換えでガラホ端末が無料になることも知っていて、そのタイミングを考えているうちに、その「実質無料」になる特別扱い機種が全部在庫切れになっていた。じゃあ、もうしばらく様子を見るか……と、そのままにしていたら、突然docomoから、2年縛り契約の更新月になるというお知らせ葉書がきた。

docomoから届いた、2年縛り契約更新のお知らせ葉書
現在、あたしのガラケーは月々1700円少々の料金を払っている。

4月のケータイ料金。助手さんが2736円(税込)、あたしは1715円(税込)
4月はほとんど電話をかけることもなかったからこの料金だが、親父が亡くなった3月は、病院やら葬儀社やら施設やらにちょこちょこ電話していたため、3000円を超えてしまっていた。

あたしのガラケー契約内容↑

3月はなんだかんだで電話していたらしい
さて、どうするか……。
あたしがガラケーを使い続けている理由は、
- スマホの図体のでかさ、重さ、壊れやすさ、バッテリーの持ちの短さ、煩わしさなど、すべてが嫌いだ
- ほとんど外に出てネット接続することがないので、スマホは不要
- 仕事で外出するときなどは、モバイルWi-FiとiPod touch6で用が足りる。宿泊時はiPad mini2も持って行くので、スマホ不要
- 月々1700円少々の支払いは、どんなスマホ契約よりも安い
……といったところだ。
ガラケーを使うのは通話よりもモバイルSuicaとしてのほうが多い。自販機で飲み物を買う、コンビニやレストランでの支払い、もちろん電車に乗るときも……。
iPhoneがおサイフケータイに対応していなかった時期は、その理由だけでiPhoneは問題外だった。
アンドロイドスマホでも、オサイフ機能(FeliCa)がついていない海外メーカーのものは選択肢に入らない。
国内メーカーのスマホは結構高価だ。
……そんなわけで、ますますスマホを使う気はなかった。
しか~し、である。
ガラケーでモバイルSuicaが使えなくなるとなれば、状況は一変する。
調べたところ、
現在発売されているガラホ・ガラスマは、すでにモバイルSuicaに対応していないのだね。
となると、
もはやガラケーを持ち続けることはできない、という結論にならざるをえない。
改めて料金がどのように変わるかを確認してみた。
現在、我が家のガラケー料金は、上述のように毎月4500円(税込)前後(二人合わせて)である。


助手さんのガラケー(カケホーダイ契約)の料金。高品質の音声通話し放題でこの料金は高くはない。
この他に助手さんのスマホが毎月976円(税込)かかっているので、約5500円(税込)。(mineoのシングルタイプ1Gコース基本料:864円にLaLaCall月額基本料108円)
二人合計で5300円ちょっと。
これを、二人のガラケーを解約して、二人ともmineoの音声付き契約に移行するとどうなるのか?
あたし:1600円(docomo回線の3Gタイプ)+850円(10分までカケホーダイ)+100円(LaLaコール)+370円(端末保険)=2920円+税=約3200円
助手さん:1510円(au回線の3Gタイプ)+850円+100円=2460円+税=約2700円
二人合計で5900円(税込)となり、今までより高くなる。
しかも、あたしのスマホ代(約33000円)が加わるので、月々の支払いは一気に上がる。
ガラケーとデータ通信だけのスマホ契約がいかに安上がりで合理的だったかが分かる。
あたしのカケホーダイと端末保険をやめてしまえば1220円+税が毎月浮くのだが、これはどうなんだろうなあ。しばらく様子を見て、スマホで電話をかけるときはもっぱらLaLaCallにして、通常通話を使わないで済むと分かれば、10分カケホーダイはカットしても大丈夫かもしれないが。
まあ、これ以上悩んでも仕方がない。
この6月~8月の3か月間を逃せば、docomoを解約するのに1万円以上(税込)の違約金を取られる。さっさとやってしまおう……。
というわけで、泣く泣くガラケーを手放し、mineoでスマホに乗り換えることにした。
端末はモバイルSuicaが使えないと話にならないが、最新型は高いので、少し前の機種、アクオスのM-08というのにした。内蔵カメラの画素数を落として、画素ピッチを上げたというのも決め手になった。
iPod touch6並みの性能なら文句はないのだが、どうだろう。
申し込む手順としては、
- My docomo でMNP予約する(しつこく引き止めるページが出てくるが、「次へ」「次へ」で申し込む)
- 発行された予約番号で、mineoで端末込みの新規契約を申し込む。その際、すでに助手さんが1年以上mineoの回線契約をしているので、プレゼントエントリーコードをコピーし、それを使って申し込めば初期費用がゼロ円で済む。申込時に免許証やマイナンバーカードのコピーが必要なので、あらかじめ画像として保存しておくこと
- docomoの回線契約が解約されるとモバイルSuicaにログインできなくなるので、モバイルSuicaのデータ(残額など)を一旦、「機種変更」措置にしてサーバーに引き上げさせておく(その間、モバイルSuicaが使えなくなるので、タイミングを見計らうのが大切)
- 毎月の料金を支払って溜まっているdポイントを使ってしまうことも忘れずに。今回はAmazonの支払いで使えるようにして、すでにdポイント分よりちょっと高い買い物をして有効利用した
とりあえずこれだけ。
全部ネットで済んでしまうから、docomoショップなどに行くこともない。
mineoでは申し込みから端末 or SIMカードが届くまで10日くらい見てほしいと書いてあったが、土曜日のお昼に申し込んだら、3時間後には「審査終了」になっていて、翌日日曜日朝には「手続き完了」で、端末出荷準備中表示になっていた。早い。
ガラケー契約は解約月の料金が日割りになるが、カケホーダイ契約は日割りにならないらしいので、助手さんのガラケー解約は今月後半以降にする。
今使っている端末の契約を音声付き契約に変更するだけなので、SIMカードの交換で済むはず。
モバイルSuicaが使える限りは、ガラケー+モバイルWi-Fiという生活スタイルはいいし、お勧めしたいのだが、Foma回線そのものがいずれは消えてしまうのであろうから、もはや仕方がない。
今までよりケータイ関連通信費用がかかってしまうようになったが、それも、docomoの2年縛り契約を使っての料金比較。この「2年縛り」という商売のやり方は、やはり誉められたものではないし、利用者としても「縛られている」という意識がどこかにあるので、精神衛生上よろしくない。
だからもう、うだうだ考えず、前向きに
「スマホに縛られないスマホ生活」に入っていこうと思う。