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のぼみ~日記2019

2019/11/19

2019年に作った音楽動画

ここ数年、特にお世話になった方にDVD版年末状を送っている。その年に作った動画をまとめたものなのだが、今年は音楽動画はほとんど作っていないんじゃないかと思い、フォルダを確認してみた。
過去の録音に無理矢理絵をつけてYouTubeをタイムカプセル代わりにして送り込んだようなものはいくつかあった。
例えば、2月3日にはこれをUPしていた。



同じ2月にはこれも。



さらにはこれ。


↑これなんか1976年だもんねえ。録音が。43年前。大学3年生の6月。

「過去を振り返る」のではなく、「記録を残す」という気持ちでやっているのだが、同じことなのかなあ。新しいものを創り出す力が衰えているのは隠しようもない。
この前作った「ファから始まる」はやはりしょーもないのか? それともやり方次第でもう少しマシになるのか?
バイエルの練習曲みたいな感じにまとめたかったのだが、そういう感じにもなってない。
でも、メロディはまだ頭に残っている。もう少し粘ってみるか、さっさと捨てて次に取りかかるか……。

タイムカプセルとしての国会図書館

国会図書館への納本義務には、CDやDVD作品も含まれるということを知り、タヌパックで作ったCDアルバムを本と一緒にすべて送った。まだ1か月たっていないが、国会図書館の検索で「たくきよしみつ」を検索したら、CDはすでにリストに収録されていた。


↑あら? CDがリストされている



↑曲名も出てくる



↑吉原センセやあっちゃんや翠さんの名前も出てくる



↑「KAMUNA」で検索してみた結果


↑狛犬関連の本も出てくる
国会図書館、仕事が早い。
これで少しは肩の荷が?下りたかな。
で、このリストをよく見ると、『神の鑿』モノクロ版と『日光東照宮の狛犬と日光のはじめ狛犬たち』は「公共図書館蔵書」となっている。国会図書館に送る前に他の図書館に収められて、そのリストを国会図書館が共有しているということだろう。
そういえば、宇都宮とか須賀川とかの図書館からの購入があったような……?
あるいは地元の人が寄贈したのかもしれない。ありがたいことだ。

高遠から流れてきた石工・小松利平が築いた「神の鑿」ワールドが、150年の時を経て価値を見出され、こうして伝えられていく。
正義が勝つには時間がかかる、じゃないが、文化が根づくのは時間がかかるのだな。
それも、だれか一人の力がきっかけで一気に広まっていく。

30代前半の頃だったか「狗道研究会」という怪しい集団と一緒にあちこちの霊山巡りをしていたことがある。
そのとき一緒になった霊能者?みたいな夫婦に、半ば冗談で「僕には何か憑いてますか?」と訊いた。
その夫婦は僕をじっと見て、ギョッとしたような顔になった。
二人は無言で顔を見合わせる。そのただならぬ様子に僕のほうが怖くなってしまった。
やがて奥さんのほうが、ちょっと歯切れの悪い言い方でこう告げた。
「あまりにも多くの霊が憑いていて、互いに揉めているようです。みんな、あなたを通じて何かを訴えたいと思っているんでしょう」
う~~ん、それは困った。
もしかするとその中に利平もいたのか?
利平はこの世に未練を残すようなタイプじゃなかったような気がするのだが……。

謎が多い利平の人生。でも、あたしは利平のように生きたいと思う。
自分が生きているうちは「名もなく貧しく美しくなく」でいい。でも、自分の子供たち(作品)には長生きしてほしい。

小説・神の鑿 ─高遠石工・小松利平の生涯─

「神の鑿」石工三代記の祖・小松利平の生涯を小説化。江戸末期~明治にかけての激動期を、石工や百姓たち「庶民」はどう生き抜いたのか? 守屋貞治、渋谷藤兵衛、藤森吉弥ら、実在の高遠石工や、修那羅大天武こと望月留次郎、白河藩最後の藩主で江戸老中だった阿部正外らも登場。いわゆる「司馬史観」「明治礼賛」に対する「庶民の目から見た反論」としての試みも。

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