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のぼみ~日記2019

2019/11/26

青天の霹靂


いつ行ってもがらんとしている市役所
義母の介護費用限度額申請をするために市役所に。立派になった市役所。見回す限り、職員以外、人影がなかった。都会の役所では考えられないでしょ。
実はつい先日、今、義母がお世話になっている(親父も亡くなるまでそこでお世話になっていた)小さな施設が突然経営破綻で閉所するという知らせがケアマネさん経由であった。
まさに青天の霹靂。
これについてはまだ未解決事項が山積みなのでここではこれ以上触れないが、とにかく、目下、次の受け入れ先を求めてできる限りのことをしているところなのだ。この申請もその一環。

その後、今度は自分たちの血圧の薬をもらいに病院へ。
まさに老老介護だなあ。

最近、助手さん情報で、あたしもこの病院に鞍替えした。


2019/11/28

どんより


スッキリしない天気が続く。南の鹿沼方向はこんな空。

モッコウバラが伸びすぎたなあ。少し切らないと……。



かわず庵の庭。遅めの黄葉。


居間の時計のムーブメントを電波時計に代えてみた。この時計、バブル時代に「掛け時計趣味」に走っていたときに購入した。直径が47cmある大きなもの。もう何度も針とムーブメントを交換していて、針は当初よりだいぶ短くなっている。今回もセッティングの時に針がずれて、常に1分50秒ほど進んだ「正確な」時計となった。

タイヤ交換

2019/11/29


ラパンのタイヤをスタッドレスに交換した。
17万円でこのラパンを買ったとき、5000円でアルミ付きスタッドレスもつけてもらったので、当分タイヤは買わなくても済みそうだ。どちらもまだまだ凸はある。あと2シーズンくらいはもつかも?
ただ、ラパンはこのところ小回りしたときにゴリゴリいうのが気になっていた。パートタイム4WDではタイトブレーキング現象といって仕方がないのだが、ビスカスカップリングの「なんちゃって四駆」でもこうなるのか? 去年は気にならなかったから、最近こうなったと思うのだが……。
調べると、スズキの軽自動車四駆では有名な欠陥らしい。ビスカスカップリング部品そのものの耐久性がないのだとか。スズキもそれを認めて、無償交換時期を9年間10万キロまで延長したと判明。

ネットで検索するとズラッと出てくる↑スズキの軽四駆車のビスカス問題


うちのラパンはまだ7万キロ台だが、11年目に入るので無償交換の対象外。交換するなら有償でしかない。正規部品は7万円くらいしてしまうらしいので、工賃を入れたら10万円近くいってしまいかねない。17万円の車をそんな金額で修理するのは嫌だ。
いろいろ調べた結果、3万5000円ほどのリビルト品をAmazonで発注し、近所の修理工場で交換を頼むことにした。
このままでもすぐにどうこうはならないだろうが、放置しておいて他の部分が壊れたら大損だし、交換することで多少燃費も改善されるのではないかという淡い期待を込めて。
ついでにATオイルとリアデフのオイルも交換することにした。

バッテリーで動くエアコンプレッサー。タイヤ交換のときは必ずエアチェックもね。



お散歩。ここまではみ出してると、大型トラックなどはこすりそうだな。大型トラックがこの道を通っているのを見たことはないけれど。



日がどんどん短くなり、4時になるともう暗い。沈む前の日を浴びて燃える黄葉。


法華経入門


NHKの『100分de名著』に法華経が登場(好評につき再放送らしい)したので、テキストを買ってみた。
石原莞爾も宮沢賢治も影響を受けたという法華経の教えとは……?

読後の感想:
この著者は、
小乗仏教と大乗仏教の融和をはかりつつ、釈迦の教えになるべく回帰しつつ、難しいことを考えようとしない大衆にも浸透させて社会を今よりよくしたい……というような、ものすごく難しい課題を抱えて、妥協と理想を織り交ぜて編纂したのが法華経……
という解釈をしているようだ。

経典(聖書とかも)編纂とは極めて「政治」的作業なんだなあ、と改めて思った。
だから、成立した時代背景を知らずに、現代の感覚で読み解いたり批評したりしても的外れになりがちなのだろう。

「原始仏教」とか、釈迦が実際に説いた内容とかは、今となっては分からないんだなあ……とも思った。
最終的には、自分で突き詰めていくしかないのね。
人間とは何か、人生に意味はあるのか、この世界はどこから生まれたのか、残りの人生をどう生きるか……。
どんな宗教もそうだけど、創始者をカリスマ化するのは簡単で、それが絶対的な善であるとか真実であるとか正義であると規定することで自分が楽になれる。

経典編纂が大衆をうまく指導していくための「政治的作業」だとすれば、現代の政治家たちはしょーもないことに時間とエネルギーを費やしていないで、法華経的なものの考え方の一端に触れてみないといけない。そうした思考の訓練こそまさに「政治学」だ。
時間があればゴルフとバーベキューと高級料亭と桜を見る会……そんなのばかりで、まともな本も読まない。偏狭で利己的な取り巻きのブリーフィングにちょっと耳を傾けただけで「勉強した」と思い込む。音楽も文学も興味がない。あったとしても表面を舐めるだけで分かった気になる。
自分たちは選ばれた特権階級だから、下々の者たちとは違う人生を保証されているし、特権を行使するのは当然と思っている……。
そんな連中のために馬鹿げた嘘を突き通す官僚の姿を見せられている毎日。
……なんなんだろうね。もう、ため息も出ない。

一方、多くの人は、歴史書や哲学書を読むよりは、テレビドラマやお笑い番組や流行歌を楽しみたい。
だからこそ、そうした分野で仕事をしようという人は、少しでも「学び」や「気づき」や人生の哀しみ、喜び、深みを織り込んで、それを娯楽に昇華させることが一流なのだという意識を持ちたい。
「数」を狙うだけなら、下卑たもののほうが楽に数字を取れるだろう。
別にハイブラウなものをめざせと言っているわけじゃない。
どんなジャンルでも、道を究めようとする精神を失ったら、全体が腐っていく方向に転がるだけだ、ってこと。
計算も政治も必要だけど、高みを目指す向上心、探究心がないまま、計算や政治(人間関係内での立ち回りや支配関係)だけで成功を求めるのは外道だ。

政治の世界でいちばんの経典・聖書は憲法。これを教養や品位の欠片もない人たちが書き換えようなんて、それこそ地獄へ落ちる行為だなあ。
苦労して法華経を編纂した人たちくらい、知恵と向上心と克己心をもった人たちにやってほしい。
あたしは、今の日本国憲法を何がなんでも変えてはいけないなどとはまったく思っていない。自衛隊が9条違反ではないとする解釈は無理があるし、日本語としても、もっと分かりやすく美しい文章に直せたらいいと思う。
だから、よりよいもの、現実的なものに変える作業ができるなら賛成である。
ただ、平気で法をねじ曲げ、嘘を突き通す現政権周辺の人たちに「よりよいもの」に書き換える能力と品性があるとは到底思えない。だから、今の状況なら、手をつけるな、という考え。
憲法を書き換えられる能力と品性を持ち合わせた大人に育つ国づくりを、まずはめざすべきである。

小説・神の鑿 ─高遠石工・小松利平の生涯─

「神の鑿」石工三代記の祖・小松利平の生涯を小説化。江戸末期~明治にかけての激動期を、石工や百姓たち「庶民」はどう生き抜いたのか? 守屋貞治、渋谷藤兵衛、藤森吉弥ら、実在の高遠石工や、修那羅大天武こと望月留次郎、白河藩最後の藩主で江戸老中だった阿部正外らも登場。いわゆる「司馬史観」「明治礼賛」に対する「庶民の目から見た反論」としての試みも。

B6判 250ページ オンデマンド 1280円(税別) 送料:220円
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