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のぼみ~日記 2020

2020/01/04

箱根駅伝2020 雑感(2)


2区で最強のひょっこりはん現る!
かつてのライオン戦士・ゲディオン並みの走力を見せつけたゴンチャンことイエゴン・ヴィンセント選手に次いで注目したいのは、青学が1年生ながらエース区間の2区に送り込んだ岸本大紀(ひろのり)選手。
小学2年生のときから地元(新潟県燕市)の陸上クラブに入って中距離走をやっていたというから、まだ10代ながら競技歴は長い。
2016年5月には新潟県高校総体陸上大会で1年生ながら5000mで優勝。タイムは14分47秒50と14分台。2年生のときにすでに青学の原監督から「うちへ来い」と口説かれていたらしい。

今回の2区(23.1km)では1時間7分3秒で区間5位だったが、1区で首位に18秒遅れで7位だった青学を首位に引っ張り上げた。
中継では「1年生らしからぬ走りですね~」と言われていたが、走りだけでなく、風貌やキャラクターが1年生離れしている。トップ集団の後ろにつけて先頭をうかがいながら顔を覗かせている映像を見て、ひょっこりはんかと思った人も少なくないだろう。学生の中に一人、実業団のベテラン選手が混じっているかのような風景とでもいうか……。

レースを終えてからも、テレビに映るたびに強烈なインパクトを放ち続けていた。これはもう、各テレビ局が放っておかないんじゃないだろうか。

往路優勝を決めた後のインタビュー。次に自分の番だな~、滑舌よく喋るためにアゴをウォームアップしとくか……の図



優勝のゴールを待つ歓喜の列の中にあっても、一人カメラを見据えてこの表情



鈴木塁人(たかと)主将とは漫才コンビを組む……?

テンション高い天然気味の鈴木と常にローテンションの岸本はいいコンビ。四千頭身・都築と後藤の掛け合いを見ているようだ


翌朝の「ズームインサタデー」に出演したときは、走っている自分の姿を見て思わず笑う



番組終わりに決めポーズを要求されたシーンでも、一人で違うことをやる

いやもう、この強心臓と自分のキャラを自覚した上での自然体の振る舞いは、走り以上に凄いとしか言いようがない。鈴木主将のハイテンションは天然キャラだが、岸本は意識して自分のキャラを演じているフシがある。そのへんも四千頭身の後藤に似ているが、風貌はひょっこりはんか牧野ステテコなんだよな~。
これは一気にファンがついたっしょ。この閉塞感のある時代に、日本国民はこういうヒーローを待っていたのだよ。
すでにバラエティズレしてテレビから引っ張りだこの瀬古や増田明美を吹き飛ばすくらいの風格がある。超天然キャラの松野明美でさえかなわないかもしれない。でも、つまらんギョーカイに呑み込まれるなよ。きみはあくまでもランナーなんだ。「鈴木先輩と組んでM1めざします」とか言うなよ。強いからこそ、そのキャラも生きるんだからな。
(……って、あたしは何を言っているんでしょう……)




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