義母がお世話になっている施設がいよいよ今月いっぱいで閉じるので、荷物の整理などをしている。まだ残っていた親父の遺品のいくつかが段ボール箱に入れられて渡された。電波時計だけで3個もあった。
我が家では置き時計というのは買わないのだが、突然置き時計が増える。置き場所がないので、トイレの中にまで置いてみた。
トイレで用をたすたびに時刻と室温と湿度が目に入る。
ものをいっぱい残したまま死んでしまうと、残された家族はとても困るが、この程度の小物なら、故人を思い出すきっかけになる。
しかし、小物も多すぎると処分に困る。
トランジスタラジオ、ラジカセ、まったく同じ爪切り2個、ZOFFの老眼鏡が5個くらいゾロゾロと。
爪切りは高そうでよく切れる。でも、老眼鏡だけは安売り店なんだな。１つだけ高そうなブランドが刻印されたメガネケースがあったが、本体はなかった。
ラジカセは義母がときどきCD『狸と五線譜』を聴いているらしいのでまだ置いてある。

『狸と五線譜』　CDは国会図書館にも入れた。⇒でダウンロード販売してます

あと、机と椅子が残っているんだな。机はまったく同じものが２つあったのを、１つは誰かに引き取ってもらったのだった。

遺品とはちょっと違うけれど、あたしが毎日締めているベルトはお袋が誕生日に買ってくれたもの。1枚革のジーンズ用というかLeeのもので、黒と茶色の2本ある。毎朝ズボンを履くたびにお袋からもらったのだなあ……と、ほんの少し意識する。


「もの」を手にしたり、見たりするたびに亡くなった人のことを思い出すというのは、なんというか、ああ、これが人間の生活であり、社会的生きものの証なのかな、と思う。
しかし、あたしが死んだ後の遺品整理はもっと大変だろうな。
「同じようなギターが何台もある。まったく同じカメラがある。他にもコンパクトカメラがゾロゾロ出てきた」……今死ぬと、残された人が迷惑だから、もう少し頑張ろう。
で、不安になって同じものを買うのはやめよう……。

100円ショップで買うスリッパ。こういうのは履きつぶしてすぐに捨てられるので始末がいい

都道府県駅伝は中学生から社会人まで走るのが面白いといえば面白い。
男子は大学生ランナーと社会人ランナーの実力差がない、というか、今なら大学生の相澤晃に勝てる社会人ランナーはいないんじゃないか。
女子は少し差がある。女子のほうが大器晩成が多いということか。
今年は1区にご贔屓ランナー、注目ランナーが集中した。