助手さんが、「あなたの自転車どこの?」というので、なんでかと訊いたら、パナソニックの電動アシスト自転車のバッテリーがリコールになっているという。
「それ、昔のじゃないの? 何年か前にあったけど、対象外だった」と言ったら、最近のことだという。
確認したら、追加でリコール対象が増えていて、モロに引っかかった。
さっそくWEBから報告。交換品を送ってくるらしいが、連休中だし、コロナだし、遅れるだろうな。
交換するまではバッテリーを安全な場所に置いて、充電はするな、というのだが、今は毎日お散歩しているしなあ。
他の記事を読むと、対象のバッテリーは約35万個で、今まで30数軒の事故が報告されているという。1万個に1個くらいの割合か。コロナに感染して死ぬよりは少ない確率? いや、同じくらいかな。
このところバッテリーの持ちがずいぶん悪くなってきていたから、無料で新品になるのはありがたい。パナソニックは偉いね。
FF暖房機やノートパソコンのバッテリーでもリコールがあったが、ちゃんと告知してしっかり回収・補償する。日本政府も見習ってほしいわ。
日本の自宅就業や遠隔授業環境があまりにも遅れていて、今回のコロナではみっともないくらいにあたふたしている。
経済発展の起点が日本よりずっと遅れた中国や韓国のほうが、IT環境においては今やはるかに先を行っている。
江戸末期や明治期の歴史を紐解いていくと、すごいレベルで勤勉な人たちがいたことが分かる。本を入手することも困難な時代に外国語をゼロから学び、日本を植民地化したい諸外国と折衝したり、地図を作ったり発明をしたり……。
そういう優秀な人たちが、つまらない戦争(戊辰戦争のような内戦を含む)でいっぱい死んでしまった。あるいは権力欲のお化けみたいな連中によって表舞台から引きずり下ろされて、無念の余生を送らされた。
それが一度破綻したのが太平洋戦争で、そこからようやく這い上がったと思ったら、またもやズルズルと同じ轍を踏みながらの逆行。その集大成が今の日本なのかと思うと、ガックリくる。
日本人は勤勉だというが、本当の意味での「勤勉」ではないのだろう。人から命令されると真面目に従い、一生懸命やるけれど、自分からは何もやらない、考えない、工夫しない。そういうのは「勤勉」とは違う。むしろ「怠け者」といえるのかもしれない。
本来は優秀な人材もいっぱいいるのに、お上が望むタイプの「勤勉」になるように教育され続けた結果なのだろう。
コロナで「遠隔○○」みたいなのが当たり前になってくると、日本型の非効率な「勤勉社会」も少しは変わるのだろうかと思っていると、
⇒こんなことになっているみたいで、ほんとに脱力する。
ワイドショーなどの出演者も自宅からSkypeやらなにやらで出演している。おかげで画質は悪いわ音声は途切れるわで見苦しいが、言っていることが分かればOKなんだから、これでもいいんじゃない? って、みんな慣れていくのかもしれない。ますます4Kだ8Kだはいらんな。5Gは回線の能力を上げるために必要だろうけれど、リニアモーターカーなんて絶対にいらない。
そんなこんなでテレビ(地上波)の支配力も弱まり、娯楽や情報発信の場や内容が多様化していけばいい。それはある意味、文化の質を上げるチャンスかもしれないと思うからだ。
でも、質が上がるかどうかは、教育の質で決まるのかなあ。教育の成果が出るのはコロナの潜伏期どころじゃなく、10年20年先だし、教育の現場を変えていくことができないまま遠隔授業などの手法だけが取り入れられたら、マイナス面しかない。
自分の頭で考え、発言し、反省し、本当の意味での教養を身につけていけるような下地を作る教育、ということを考えないとね。
それができないままでは、「逆らわない、けれど自分からは動かない兵隊」や、無責任に感情を爆発させるだけの輩を量産するだけ。すでに今、そうなっている。
コロナがどうなるか、よりも、日本がどうなるか、どうやって変えていけばいいのか、という議論をしないといけない。それなのに、テレビでは今日も、パチンコ屋が開いていて行列が、とか、海岸ではサーファーが、とか、公園で凧揚げしている、とか、川べりでBBQしている、とか……ほんと、バカなの?