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のぼみ~日記 2020

2020/06/12

6月も12日。前日にはまとまった雨が降って、今日も降った。モリアオが産卵するにはぴったしカンカンなタイミングだと思うのだが、なにせ小来川は遠い。片道20km弱、30分くらいかかるので、年と共に出かけるのが億劫になる。
それでも、老化防止?のため、気持ちと身体にむち打って出かけた。

いつもの現場(道路脇)は一見して何もなし。あ~、やっぱりいなくなってしまったのかなあ、産みつける木がなくなっちゃったからなあ……と思って田圃の縁を見ていくと、土の上に白いものが見えた。もしかして……と近づくと、産んで間もなそうなモリアオの卵塊。この場所では孵化しても死んでしまうだろうし、その前に大雨が降れば溶けてしまうので、回収。

木の枝(というか葉っぱ)に絡みつかせて産んだ場合、木の葉っぱが傘代わりになるし、雨も卵塊の表面を伝ってすぐ下に落ちるので卵塊の泡はびしょびしょになることは少ない。
でも、地面の上に産んでしまうと、大雨が降ると水が溜まってしまい、そのまま溶けて、孵化する前に腐ってしまう。それに、ヘビなどの外敵にやられる確率も上がる。前に見に来たときはでかいシマヘビが樹上に登って狙っていた。卵を狙うというよりは、産卵中のカエルを狙っていたのだろうが、地面の上だとヒバカリとかの小さいヘビが卵の中に首を突っ込んで食い荒らしそう。

1個だけ地面に産みつけられていた卵塊を回収後、いつもは面倒でパスしてしまう、秘密スポットにも行ってみた。道が狭く、どん詰まりだし、人に会うと怪しまれそうな場所。それで足を運ぶのが躊躇われるのだが、2年前に木が伐られた第一スポットがもう今年あたりで完全にダメになりそうだから、第2スポットの様子を確認したかった。

すると、いつも産みつけている竹の枝にいっぱい白いものが見える。道からはかなり離れていて、肉眼では白い点にしか見えない。超望遠レンズで撮って、家に帰ってから引き伸ばしてみて、ようやくモリアオの卵塊だと認識できるくらいの距離。
今回はいつもは腰のあたりまで伸びている草藪がある程度刈られていたので、思いきってカメラを持って接近してみたところ……。
おお~、まさに「最中」ではないですか。

300mm相当(Stylus1)で道から撮った写真。この竹に毎年産んでいる。

20個くらいぶら下がっているね。



まさに「最中」であった。この状態のを見るのは平伏沼で2度あっただけだから、人生3度目かな。



恍惚とした表情。ということは、「直後」だったか。

この、下になっている他より一回りでかいやつが♀。見えている限りでも5P状態ですかね。



すぐ隣でも「やってるやってる」



出遅れたのか、獣よけの網の外に張り付いて羨ましそうに見ているのが一匹。

今回、小来川エリアのモリアオを複数匹同時に間近で見た結果分かったのは、このへんのモリアオは模様が少ないタイプが多いらしいということ。
平伏沼のモリアオも、もっと赤い斑点が混じっているやつがいた。でも、今回10匹以上見たけれど、ほぼ全員が緑一色に近い。
シュレとあまり変わらないような感じ。目の縁も、シュレは黄色でモリアオは赤みがかっているのだが、この写真を見る限り目の赤味もあまり認められない。
そういうタイプなのだろう。

木が伐られてしまった田圃(第1スポット)では産み場所がなくなって地面の上に産んだりしているやつがいて、このままだとスポット絶滅はほぼ間違いないだろう。その分、この第2スポットに移動してきたのもいるかもしれない。
この竹が切られないことを祈ろう。


コロナで自宅待機の今こそここで楽しもう

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