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のぼみ~日記 2020

2020/10/31

文挾の彫刻屋台(2)

後障子


後方には障子があり、唐獅子牡丹の図。高覧下の波の透かし彫りも見事。

左右の障子の獅子が向き合っている構図。



ほぼ丸彫りに近いようなボリューム。



尾もしっかり彫られ、幸い、欠損もない。

側面


↑右側面(向かって左側)  ↓左側面



車輪は傷むので、何度か新調されている可能性が高い。枕土台、上土台も、もしかしたら入れ替えているかもしれない。

脇障子は龍虎。高欄はシンプルな直高欄。高覧下と車隠しは一体化させて、波間に鯱や水龍、鯛など水物を配置している。
高覧下は透かし彫りなので、彫刻の隙間から屋台の中が見える。

では側面の彫刻を詳しく見ていこう。

高覧下・車隠し


右側面の高覧下・車隠し。鯱を水龍が追いかけている。




↑追いかける水龍   ↓逃げる鯱



逃げる鯱の前で「なんだ!なんだ!?」と驚いたように跳びはねるもう一匹の鯱。↓凄い顔。






左高覧下の飛龍は上を向いていて……



鯱は後方の波間に隠れている。



脇障子下にまで波を延ばして、そこには二匹の鯛(?)かな。

脇障子


脇障子は龍虎相まみえるの図。左側面(向かって右)の脇障子。





右(向かって左)の脇障子。



左右で微妙に龍と獅子の表情が違うのが面白い。

外欄間


外欄間は花鳥図でそつなくまとめている。









海での死闘をよそに、上空はのどかな世界。

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