年越しのとき、人丸神社の狛犬の頭には蝋燭がつけられているのだろうか……ときどき狛犬の頭に蝋燭の蝋がついているので、実際にそういうシーンを見て見たいと思っていたのだが、大晦日の夜はラパンがバッテリー上がりになってしまったり、パソコンが不調になったりで、行きそびれた。
というわけで、バッテリーも充電できたので元日の朝(といっても10時)に出かけてみた。
新しくできた神社専用駐車場に車が一台停まっていて、年輩の女性が帰るところだった。
「どちらからですか? 私は今日初めて来てみたんです」と、向こうから声をかけられた。
地元の人間で、狛犬の頭を確認しに来たのだ……などと、しばし談笑。
境内に入ると、3人の男性が焚き火の後始末などをしていて「あ~、今締めちゃったところ」と言われたが、「いいんです。狛犬を見に来ただけなので」と、なんだかよく分からないやりとりをしてしまった。
どこから来たというので、いや、地元の人間ですと答えたら、そこからいろいろ会話があって、「誰かが雑誌で紹介したものだから、最近は狛犬目当ての人が海外からまでやってきて……」など、ちょっとずつ違う話になっているようなので、少し訂正したりして。
狛犬の頭に蝋燭……の件を改めて訊いてみたところ、
そういう風習があるわけではないけれど、8月の『行灯上げ』という行事の時に、境内のあちこちを蝋燭の火で飾るの勢いで狛犬の頭にもつけてしまう人がいる……とのことだった。
年越しの際も蝋燭はあちこちに置いたようで、燈籠の前(火袋ではなく)や狛犬の台座には蝋がついていた。昨夜は狛犬の頭にはのせなかったようだ。
狛犬の頭に蝋燭の蝋や灯火用の油をためたような跡を見ることは日本中のあちこちであるが、みな同じようなケースなのかもしれない。
神社の境内で火を灯すことはよくあることで、特に電気のなかった昔は夜の行事のたびにやっていたはずだ。その際、狛犬の頭を燭台代わり、油皿代わりにした人がいて、それがいつしか定着したということではないだろうか。
角や宝珠が取れた凹みが利用されたり、中には、わざわざ灯明用に頭をえぐられたものもあったのではないか、と思う。
奉納時にはそんな用途はもちろん考えられていたわけではないが、時代を経ると、狛犬の存在が軽くなっていった、ということはあるだろう。
真新しい蝋燭の蝋。昨夜、ここに蝋燭が置かれていた証拠。
壊れた燈籠の笠にも……。なぜか、火袋には蝋がついていなかった。
すっかり身体が冷えたところで、おうちに戻り、ニューイヤー駅伝を追っかけ再生でテレビ観戦しながら、熱燗とお雑煮。
昨年最後の日記は「明日はニューイヤー駅伝。相澤はまたすごい記録出すのかな。」という文で終わっていたが、その相澤は怪我でエントリーせず。
つまらんなあ。中山が走らないマラソンはつまらん、という時期があったけど、そのときの気分だなあ……と、爺のぼやき。
東京国際大のイエゴン・ヴィンセント選手はすでに世界トップレベル。
去年の3区59分25秒は、ハーフマラソン(3区より302.5m短い)の記録にすると世界歴代4位くらいに相当する……ということは去年の日記に書いた。。
国士舘大のライモイ・ヴィンセント選手も速いが、去年は途中で靴紐がほどけたために立ち止まって結び直していて、かなりタイムロスした。今年はしっかり結んだかな?
東京国際大のイエゴン・ヴィンセントは、チームメイトから「ビンちゃん」と呼ばれているらしいが、国士舘大にもいるんだから「ゴンちゃん」にしろよ。
で、国士舘大のヴィンセントは「ライちゃん」で決まりだな。
で、スピードランナーが揃った1区は、いきなりジョギング以下の超スローペースになって、なんじゃこりゃ状態。
圧力同調鍋に全員ぶちこまれたか。ここで牽制し合うということは、遅い選手と速い選手の差がつかなくなり、せっかく速い選手を投入したチームは損をする。監督から「前半は出るな」と指示されていたのだろうが、場合によるでしょ。おかしいな、と思ったら、しっかり自分のペースで行かないと、チームのためにもならない。自分だけ区間賞を取ればいい、ではダメよ。
ちなみに、昨年、一昨年の1区と比べてみるとこうだった。
■2019年 箱根駅伝の1区
1位 東洋大学(西山和弥)01:02:35
-22秒差-
10位 国学院大学(藤木宏太)01:02:57
-8分40秒差-
22位 大東文化大学(新井康平)01:11:15
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■2020年 箱根駅伝の1区
1位 創価大学(米満怜)01:01:13
-56秒差-
10位 明治大学(小袖英人)01:02:09
-4分12秒差-
20位 国士舘大学(荻原陸斗)01:05:25
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■2021年 箱根駅伝の1区
1位 法政大学(鎌田航生)01:03:00
-31秒差-
10位 順天堂大学(三浦龍司)01:03:31
-2分04秒差-
20位 山梨学院大学(新本駿)01:05:04
1区に速い選手を投入できるチームは、最初に力のないチームと差をつけることができる。昨年の1位と最下位は4分12秒差、一昨年は8分40秒の大差をつけたが、今年は超スローペースの前半のおかげで2分04秒しかつかなかった。まさかの創価大独走の展開は、ここにすでに原因があったともいえるだろうね。
期待の田澤(左端)もいまひとつだった。今回は前評判の高い選手がドカ~ンといかなかったねえ。