三春の「Café 碧い月」のオーナー・ゆきえさんとはいつからのつきあいだったかな。
彼女が三春にカフェを開いたのは、うちらが中越地震で家を失って川内村に移住する前だったと思う。
添えられていた手紙には、4月からずっと休業中、とあった。
久々に
WEBサイトを覗いてみたら、
休業の知らせの文面が泣けた。
普段通り元気だったとしても、感染しているかも知れないのです。
無症状感染だった場合、気付かぬうちに誰かを感染させるかも知れません。
それは、自分の大切な人かも知れません。
感染した人が全員無症状のまま抗体ができれば、問題はこれほど大きくはなりません。
残念ながら、このウイルスは、それほど親切ではないのです。
それを踏まえると、人が集まる場所を提供するのは避けなければなりません。
防御対策は、国や自治体が行うものだけではありません。
正しく恐れ、共存してゆくしか、道はない。
そう考えた末の決断です。
大袈裟だったと笑える日が来ればいいのですが、現実は、それほど甘くないでしょう。
それでも。
近い将来、再開できることを願いつつ。
営業休止をお知らせいたします。
……泣けるよね。
今、日本中、世界中でこういう気持ちで踏ん張っている人たちがいっぱいいる。
営業できなければ生活ができない。それでも営業を休止するというのは、自分の命と引き替えに……くらいの覚悟だ。そういう覚悟を持たないと決断できない。そういう人たちがいろんな現場にいる。
それなのに、この国のTOPは……。
先ほど新型コロナ対策本部を開き、緊急事態宣言を決定いたしました。
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これまでの国民の皆さんの御協力に感謝申し上げるとともに、いま一度、御協力賜りますことをお願いして、私からの挨拶とさせていただきます。
(首相官邸WEBサイト 「令和3年1月7日 新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見」より)
はぁ? 緊急事態宣言って、「挨拶」なのか……と、みんな一気に脱力した。ポンコツすぎてもはや怒る気力も起きない。
こういう政府を国民が受け入れてしまっているというこの国の「緊急事態」は、コロナのずっと前から続いているのだよなあ。